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う~ん、最近頑張りすぎたのかな?
気づいたら、昼過ぎだったよ…。
まぁ、とりあえずハンカチがないから受け取ってもらえたのかな?
喜んでいるといいけど…。
「あれ?ママは…」
耳を澄ますと、下の階からかすかに声が聞こえてきた。
なにか嫌な予感がする…、ママには、外に出てはいけないものだと教えられたけど…、今行かなければ後悔する気がする…。
下の階へ、続く梯子がある部屋に、ロープとタオルを持って入り、ドアノブに通して外れないようにして長さを変えると、片側をタオルの上から体にしっかりと結ぶ、最後にもう片側に重しをつけてゆっくり下の階にたらす。
後は、垂らしておいたロープを掴んで、少しづつ手を下にずらしながら、足をはしごにかけてゆっくり降りる。
幅の大きいはしごの縁を持つより、このほうが断然いい、帰りも逆に上がっていけばいいし、ロープは、短めにしたし、私より重い重しをつけたから、ぎりぎりのところで床に落ちることはないと思う。
「よちっ、ついちゃ!」
ロープとタオルを外して、騒ぎの方へ急ぐ。
…!、ママが…倒れてる…。
急いで、駆け寄って仰向きにさせ、脈を図ったり、熱を見たりする。
すると、いきなり後ろから引っ張られ、転ぶ。
あ、そうだった他にも人が…。
「お前…、誰だ…」
「アリシュ、後離ちて、リリーナ心配、倒れちぇう」
「何をしているのですか」
「侍従長、リリーナがいきなり倒れまして」
力が緩まったので、腕を振り払って離れ、ママに駆け寄り具合を見る。
そして、侍従長と呼ばれたものの前に立ち見上げる。
「こんにちは、わたちあアリシュでしゅ」
そう言って、頭を下げる。
「アリス…」
「あの、リリーナはあんちぇいを要しゅるじょ…うたいのようじぇす、どこかやしゅめるところに移動さしぇてはくえあしぇんか?感染しゅうもにょかどうかも分かりましぇんし、もし追い出したあ外で広がうかもしれましぇんよ(あの、リリーナは安静を要する状態のようです、どこか休める所に移動させてはくれませんか?かんせんするものかどうかもわかりませんし、もし追い出したら外で広がるかもしれませんよ)」
出来るだけゆっくり、はっきり言葉を発する。
すると、侍従長さんは驚いた顔をしてすぐに元に戻しました。
「そうですね、ここから伝染病が出たら大騒ぎです…、では旦那様方には風邪を引いた事にして伝えて隔離処置を取りましょうか、ですが我々がするのはそこまでです」
「ありあとうおあいましゅ」
「ジーン、ルアルガ、運びなさい。三階の一番奥の部屋に連れていきその後は近寄らないように」
「分かりました」
ママが運ばれて行くと、自分も一礼してから、ついていった。
部屋にママを寝かせると、お兄さん達はサッサと退出して帰っていった、扉が閉まると屋根裏部屋に上がって、濡らしたタオルをとってきてママのおでこに載せ、仕上げに首周りとかに冷たい風が吹くようにした。
どうしよう、治そうにも薬は手に入らないし、そもそもなんの病気かも分からないし…、魔法とかで治そうにも、癒し系の魔法は使えないし、使えてたとしても方法が分からない…。
私のスキルじゃあ、使える属性は増えない…、後はどこかで習得するかだけど、使える人は居ないし、居ても教えてくれないだろう…。
考えない様にしてたけど、そもそも癒やしの魔法とかが無いかもしれない…。
取り敢えず、私に移らない様にその対策になるスキルが出来ないかやってみよう…。
う~ん、できるだけ短く一つの言葉で作らないといけなのんだよね…《“スキル創造”拒絶》で良いかな?病気を拒絶できるように…?
名前 アリス=ロ=クルブェス
種族 ヒューマル
魔力値 21
魔力質 A+
スキル
裁縫A+ 弓術A 料理A+ 掃除A+
工作A+ 瞬間記憶A+ 剣術C+
万能取得A+ 収納A+ 変装A+ 直感A+
制御A+ new武術A+
ユニークスキル
off魔眼 亜空 合成 ̽隠蔽 無限収納 創造 改変 new拒絶
属性 風 火
称号 転生者 超越者
…何かが違う気がする…、まぁ、いいことにしよう。
あぁ、そうだこの後一旦侍従長のところに行かないと…
少し遅れたけれども、ギリギリ投稿できました。