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「うぅん…、おはよおごじゃいましゅ」
う~ん、やっぱり発音が怪しいな…、そのうち大丈夫になると思うけど。
あれ、ママまだ寝てる、あ、そうか今日は、休みの日って、言ってたな。
そっとベットから降りると、ママがくれた積み木で魔力の訓練をする。
魔力を放出した後でも操れるようにするためだ、最近練習しているのは、魔力波で物を浮かす事で、
今は、積み木を浮かす練習をしていて、目標は積み木を触らずに積む事にしている。
「ふぁああ、あれアリスは?」
ママが、起きたから積み木を片付ける
「ママ、ここだお」
「あら、早起きですね、ごめんなさい今ご飯をあげますよ、席についてください」
「うん♪」
私のために、小さなはしごのついた椅子に座る。
「はい、どうぞ」
「あいあと」
「では、“精霊と神々に感謝して”」
「かんちゃちて」
『いちゃじゃきまちゅ』
黒パンとミルクの朝ごはんを、ゆっくりとたべる、ミルクは牛乳とは違うちょっと癖のあるミルクの時もある。
『おちしょうしゃまでちた』
「ママ、おいちかっちゃ」
「ありがとうございます、今日は何をしたいですか?」
「あのにぇ、おべんきょしちゃい」
「そう、では今日は読み書きをしましょうか」
「ん」
ママは、ご飯の後片付けをして、布と黒い塊を布で包んだもの、それに、水の入った桶を持ってきてくれた。
「ママ、しょれなぁに?」
「これはね、字の練習の為に使う物で、この塊で、この布に書いて、 水で洗ってまた使うのですよ」
「ふ~ん」
黒板のような物かな?
その日は、一日中文字を書いたり、読んだりしていた。
「ね、ねぇ、アリスなんでこんなに早く覚えられるのですか…」
「あのにぇ、わたちいちど見ちゃらね、すぐに覚えちゃうのよ」
「(瞬間記憶のスキル…)」
“くるルルル”
「…ママ、お腹空いちゃた」
「あ、今用意するわ」
夜ご飯の、野菜クズのスープを飲んでベットに入って寝る。
「おやすみ、ママ」
「えぇ、おやすみなさい」
“ボトッ”
「いたッ」
軽い木の板でも、落ちてきたら痛いな…、まぁ自分で仕掛けたんだけどね…、起きれるように、魔力波と風の魔法で木の板が落ちてくるようにした、簡単な目覚ましだね。
ベットから、そっと降り、木の板を改変して、紙にして火で焼き付けて手紙を書く、最後に裁縫箱を取りだして、今日習った事を思い出しながら、ママの名前を刺繍する。
「ん、できちゃ」
後は、裁縫箱を片付けて、手紙とハンカチを机の上にそっと置く。
その後、そっと布団に潜り込み、また眠る…。
喜ぶといいな…。
今の所暫く更新できそうです。
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