頑固者の説得
ぜぇぜぇと荒い息を吐く。とにかく呼吸が荒い。
ようやく階段を登りきってからその場に座り込んだ。
「ちょ、なんで、こんなに高いとこに住んでんのあの人。」
『なんでと言われましても・・・・・最高位の魔術師の部屋は一番上と決まっておりますし。』
首を可愛らしくかしげたセルにそう言われる。
『それに、オズ兄様はいつも転移魔法を使って上られてますから。そういう苦労はしておりませんし。』
なんてこった。そんな手はあったなんて。あっても私には使えなかったけど。
暫くその場の座ったまま呼吸が整うのを待つ。
目の前にあるのは、また赤い炎の紋章のついた扉だった。赤の塔の赤って炎から来てるってことなのかな。
『この赤の塔はオズ兄様のように攻撃に特化した魔術師が選ばれるものなのですわ。』
「へぇー」
セルの説明を聞きながら扉を見上げた。
攻撃に特化した魔術師。まぁ、オズワルドさんらしいかもしれない。そこで、ふと頭の中をトキが過ぎる。
トキは、どんな魔法使いだったっけ?攻撃も得意だったし・・・いや、でも治癒魔法も出来てた。それに異世界を渡る魔法だって使えてたし・・・・・。今思えば、やっぱりトキってすごい奴だったのかもしれない。
『ヒヨリ?そろそろ行けますか?』
「あ、うん。」
ぶつぶつ呟き始めた私を心配したセルが声を掛ける。ふぅーっと息を吐きながら勢いをつけて立ち上がると、扉に手を伸ばす。
『説得、ですからね。』
「分かってる。」
小さく返してから、コンコンと扉を叩く。少し中で物音がしたかと思うと、扉がひとりでに音を立てて開く。まぁ、今更驚きはしないけど。とりあえず中に入っても良いと許可されたのだろうと踏んで、私は扉の中に入った。
「やっぱりな。大人しく寝てるはずがないと思ってたんだよ。」
部屋の一番奥にある所謂社長席という奴で、はぁと大げさにため息をつくオズワルドさんを見て、ごめんごめんと言いながら笑う。
オズワルドさんは私の侍女服を見ても何も言わず、ただ部屋の中にあるソファを勧めた。
そこには、既に先客が腰を下ろしていて優雅にティーカップを片手に持っていた。良いんだろうか、と思いながらその人の向かいの席に座る。
その人は深い青い髪の毛を持った不思議な人だった。青い髪の毛は頭の後ろで束ねられるぐらいに長くて、一瞬女の人かとも思った。けれども、明らかな体つきから彼が女ではないことはすぐに分かる。
黒と白の見ていたら目がおかしくなりそうな服は、オズワルドさんのローブに似ているけれど、どちらかというとお坊さんとかが着ているあれにも似てる。
「あぁ、ヒヨリにとっては会うのが初めてになるんだな。フィンは一度顔を見ただろうけど。」
思い出したようにオズワルドさんが私の傍まで来て紹介してくれる。
「フィン、この前顔は見たから分かると思うけど。ヒヨリ=サカタ。異世界召還でこちらの世界に呼び出された少女の1人だ。」
オズワルドさんの言葉に、その人はティーカップを置いて私を見る。興味深そうにじろじろとこちらを見られて戸惑っていると、また唐突に口を開いた。
「フィン=アロン=エルラードじゃ。青の最高位の魔術師でな、まぁ魔術師といっても半研究者みたいなものじゃが。フィンとでも呼んでくれ。」
「ど、どうもご丁寧に。私は、好きなように呼んでくださって結構です。」
そんなことを口先ではいいながら、目の前の人物を凝視する。この人、最高位の魔術師って。つまり、青の塔の持ち主ってことで。つまり、偉い人ってことで。
そんな人を私が名前で呼んでもいいのだろうか。内心焦りながらも、フィンさんは大したことなさそうな顔をしている。
「して、ヒヨリ。」
「は、はい。フィンさん。」
急に話題を変えたフィンさんをまた凝視する。この人の行動には脈絡もなくて、次に何が来るのかよく分からない。フィンさんは紙のようなものを目の前に出す。けれども、すぐに私の視界からフィンさんが消えた。ずっと見ていたというのに。それはもう突然の出来事だった。
え。って声に出る前に、フィンさんは私と同じソファに、つまり私の真横に腰掛けていた。
瞬間移動、と言う奴なのだろうか。
「転移魔法じゃよ。この程度の小さい紙に書かれた魔方陣では、大した距離は稼げんがな。」
ペラペラとそれを手に持って振ると、それはやがて端から燃え始めて、最後にはフィンさんの手元から消えてしまった。
元の世界の知識的にすぐに瞬間移動につなげてしまったが、私が転移魔法を見るのが初めてというわけではない。トキはよく使う魔法だったし、さすがに突然のことだと少しは動揺するけど。
「・・・・ふむ。驚かんのじゃな。」
「え?」
元の自分の席にあったティーカップを引き寄せながら、フィンさんが不思議そうに言う。
「他の娘達はもっと大きな反応じゃったがのう。聖女は目をまん丸に開いて固まっておったし、金髪の娘は興奮したように理屈を尋ねてきた。まぁ、大人しそうな娘に関しては今にも泣き出さんばかりの悲鳴を上げられたがな。」
しかし、とそこで言葉は区切られる。
「なぜ、お主はそこまで冷静で居られるのじゃ?まるで我が今やったことに対して、何の意外性も感じてないようじゃ。突然のことに動揺はするが、驚きもせぬ。興奮するわけでもなし、恐れるわけでもなし。」
フィンさんの目が、私を覗き込む。意外にも黒に近い紺色をした目は、私に問いかける。
「それは、なぜなのじゃ?」
まるで尋問されているかのような居心地の悪さを感じて、少しだけを目を逸らしたくなった。けれども、フィンさんにもそれが出来ない何かがあって、そうさせてはくれなかった。
「そ、それは。」
これ以上、私が魔法を知っていたことを広めたくはなかった。
「き、肝が据わっているのです。他の人達よりも。」
そう答えて、フィンさんの目をまたじぃっと見つめ返す。こんなハッタリが通用するとは思ってた無かったけど。
「嘘じゃな。」
まぁ、いとも簡単に見破られましたが。
「他の3人が我の魔術に驚いたのはそれが見たことの無いものだったからじゃ。元の世界にそのようなものは存在せぬと直接本人たちからも聞いたしのう。とすると・・・・お主が驚かないのは、お主がこれを見たことがあるものだったから、ということになるのじゃが。」
じぃ、とまるで私を追い詰めるみたいにフィンさんは見る。見るっていうか、最早睨まれてる気がしてきた。
「わ、私は・・・・嘘なんて。」
”ヒヨは嘘をつくのが下手だな”
懐かしい声が不意に聞こえた気がして、私は少し眉を寄せた。
黙り込んだままの私に、さらにフィンさんは言う。
「他の娘達となんら変わったところはないというのに・・・・不思議なものじゃな。お前の内だけは他の娘達とは全く違うのじゃ。」
「わ、たしの・・・内?」
「この世界で言う魔力によく似たものをお前は内に秘めておるだろう?」
ひゅっと喉が変な音をたてた。
私の中に魔力があることは、前から知っていたことだった。トキが言ってた。私に掛けた魔法を維持するために、多少なりとも私の魔力を使うから、って。
私の元居た世界ではそもそも魔力を持つ人間は少ないらしい。まぁ、多かったなら科学よりも魔法が発展してるはずだしね。トキも私が魔力を持ってることに目を丸くしてたなぁ。
でも、見破られたことに驚いて思わず言葉に詰まってしまった。
珍しいことは知ってたけど、他の皆は持ってなかったなんて。そんなに魔力持ちは珍しいのか。
次の言葉を選ぼうとあたふたしている内に、私の体がひょいっと持ち上げられた。
それはいつの間にか、横に座っていたはずのフィンさんの仕業で、まるで小さい子によくやる”高い高い”のような状態だった。そのまま下からじーっと私を見つめては、「分からんなあ。」と呟くのだ。分からんのはこっちだ。てか、早く離してよ。
無言でジタバタする私と無言で私を下ろさないように粘るフィンさんとの攻防戦が始まったが、それは少ししてからオズワルドさんによって止められた。
「フィン、そこら辺にしといてやれ。そいつは大したもんは持ってねぇよ。」
「これだけの謎を持っておいて調べるなとは、・・・・研究者である私に死ねというのと同じだぞ。」
「はいはい、ほらヒヨリ下ろして座れって。紅茶のおかわり淹れたから。」
オズワルドさんの言葉に暫くフィンさんの視線は、私と机の上の紅茶を行き来した。けれども、結局大人しく私をソファの上に下ろすと、自分も隣に腰掛けて紅茶を口に運んだ。
助けてくれたオズワルドさんに感謝しつつも、上手い言い回しをしたその言葉に感心した。確かに、魔法のことに関して、私は大したものは持ってない。”私は”ね。持ってるのはトキだもん。これは嘘じゃないよ。
屁理屈を心の中で並べ立てながら、淹れてもらった温かい紅茶を飲む。この部屋には侍女は居ないようで、オズワルドさんが自分で淹れたらしい。高い紅茶なんて元の世界の中でも飲んだこと無かったけど、これはあっさりしてて結構好きな味だ。
「我は、諦めんからな。」
「勝手にしてください。フィンさんなんてもう知りません。」
ふいっと余所を向いた私に、フィンさんが少し不満げな顔をした。
「ヒヨリ、その余所余所しい呼び方はどうにかならんのかの。」
「な、なんですか急に!」
「これから嫌でも関わっていくことになるんじゃから、諦めよ。」
「なんですか!?またさっきの尋問でもやるんですか!?」
私の声なんてちっとも聞かず、フィンさんはしつこく私に呼び方の変更を強制してくる。アンタ偉い人なんでしょ!?そんなこと言ってちゃだめじゃん!
しつこすぎるフィンさんと、頑固すぎる私の攻防戦が暫く続く。オズワルドさんはそれを笑って見つめていたが、途中でふとお菓子をとってくると席を立った。丁度、おいしいお店のお菓子を貰ったらしい。
「何故そこまでヒヨリはいじっぱりなのじゃ!頑固すぎるにも程があるじゃろうっ!」
「しつこいのなんてフィンさんも一緒でしょ!?ほんっと、こういうとこだけセルにそっくりよ!!」
ふと、フィンさんが動きを止めた。
何故、と言いたげに目を見開いて、次の言葉を続けずに戸惑った表情をする。そして、私はそれに数秒送れて自分の失態に気づく。今、私誰の名前を出した?
何度も何度もしつこく”セル”と呼ぶように強制してきた彼女の名を、私は出したんじゃないのか?
”セル”という、その名の意味するところを、この人は知っているんだろうか。
本当の名前じゃないけど、でも今では決して軽く呼べないその名を、フィンさんは知っているのだろうか。
「・・・・・・何故、オズワルドの妹君の愛称を知っている。」
「ち、ちが。これは、私の、知り合いで」
「嘘じゃな。目が泳いでおるぞ。その様子じゃ彼女が、・・・・もういないことも知っておるのだろう?」
私達をクスクス笑いながら見守っていたセルが、ピクリと反応した。
違う。違うんだよフィンさん。私にとっては、まだセルは居るんだ。決して、もう居なくなってしまった存在じゃないんだ。
けど、フィンさんにはセルが見えないから、厳しい顔をしながらそのまま続ける。
「その名は軽く呼んで良い名ではない・・・・特に、オズワルドの前ではな。」
「フィンさん・・・・・」
「あくまで呼び方は貫くのじゃな。」
はぁ、とわざとらしくため息をついて見せたフィンさん。その行動は、一瞬で凍りついたこの部屋の温度を溶かしていくようだった。それでも、私は納得いかなくて。暫くどんな顔をしていいのか分からなかった。
「おいおい、何かあったのか?口聞かないくらい喧嘩したのかよ。」
オズワルドさんの呆れた声が、部屋に響いた。片手にお菓子の入っているらしい箱を持ちながら、声の通り呆れた笑顔を見せていた。
「おずわる、どさん・・・・」
急に入ってきたオズワルドさんに驚いて体をビクつかせた私に、オズワルドさんは心配そうな顔をした。お菓子の箱を机の上に置くと、私の目線の高さを合わせてから顔を覗き込む。
「体調悪くなったか?」
「ううん。違うの。」
「でも、顔真っ青だぞ。」
「大丈夫、大丈夫だよ。」
額に手を当てて「熱はないな。」と安心した顔を見せるオズワルドさん。その顔になんだか私までほっとしてきて、同じように笑顔が浮かびそうになったその時。
「お前は昔から体調悪くても、良いって言い張るやつだからな。心配が尽きないよ。」
オズワルドさんは、爆弾を落とした。
自分の目がこれでもかってくらい見開かれてるのが、自分でもよくわかった。
でも、この人は今なんて言った?
”お前は昔から体調悪くても、良いって言い張るやつだからな。心配が尽きないよ”
何、それ。
”昔から”って、何?
私と貴方が出会ったのは、つい最近でしょ?昔、って何?いつのこと?
上手く呼吸が出来なくて、喉が引き攣ったような感覚がする。おかしい。おかしいよ。
仲良くなれて嬉しかったのに。一緒に笑いあえて楽しかったのに。傷つけたくないと思ったのに。まともな人生を送って欲しいと、心から願ったのに。
オズワルドさんが見ていたのは、私じゃなかったんだ。
「オズワルドっ!」
フィンさんの怒声が後ろからとんだ。
力を失ったように後ろに傾いた私の体を、フィンさんが受け止めてくれたのが分かった。暫くフィンさんの言葉にも私の表情にも、きょとんとしていたオズワルドさんがやがて自分の失態に気づいて目を見開いた。
「ち、違う。違うんだヒヨリ。おかしいな。ごめん、やっぱり俺疲れてるんだ。ごめん。ごめんな。」
何度も”ごめん”を繰り返しながら、オズワルドさんは眉を下げた。
あぁ、やっぱりこの人は進めないで居るんだ。
『ヒヨリ、お願いします。』
きゅ、と私の手を握り締めたセルの言葉に我に返った。
そして、迷いながらも落ち着いて、ただ1つの言葉をつげる。
「私は、セルじゃない。セルフィ=ライリー=ウォーベックじゃない。」
フィンさんが戸惑ったのが、私を支えていた腕から伝わってきた。オズワルドさんは、また目を見開いた。そして、だんだんと眉を顰めて怖い顔になった。
「誰から、聞いたんだ。」
低いその声は、いつもの優しい声じゃなった。あの声は、セルに向けてたものだったの?
「城の侍女か?面白おかしく俺の噂でも話してくれたのか?」
「違う。」
「じゃあここに来るまでに会った奴等か。どちらにしろ城の奴等なんだな。」
「違うよ。」
「じゃあッ誰に聞いたって言うんだよ!!!!」
突然声を荒げて肩を掴んだオズワルドさんに一瞬恐怖した。
『オズ兄様・・・・』
けれども労わるようなセルの声に私はまた自分を奮い立たせる。
「セルに・・・・本人に聞いたの。」
「・・・・・・・は?」
「貴方を、説得して欲しいって言われたの。」
「おい、何の話を」
「セルは、今ここに居る。」
肩を掴んで問い詰めんばかりだったオズワルドさんの腕から、力がストンと抜けた。きっと、セルの死を馬鹿にしたように私に教えたその誰かに腹が立ったのだろう。きっと、この城でもこの類の話は禁句だったのかもしれない。
力の抜けたオズワルドさんの手を掴みながら、諭すように語り掛けた。
「セルは、貴方が犯人に復讐することを望んでない。貴方には、ただ幸せになって欲しいって。お墓に来て仇の話ばかりする貴方を見ていられないって。セルは、自分のためじゃない。貴方のための人生をちゃんと歩んで欲しくて。」
セルの気持ちを、1つ1つ確かに伝える。
「セルは、自分のこと忘れて幸せになって欲しいって・・・・・そう、言ってました。」
がくり、と項垂れたように下を向いていたオズワルドさん。説得、できたのかな。と、安心しかけた私に、オズワルドさんは言った。
「よく出来た、嘘だな。」
「ち、違うっ!ここにセルは居る!!そして私に貴方を説得して欲しいって言ってるの!」
叫ぶように言う私に、オズワルドさんは首を振った。どこか悲しそうな顔をで否定した。
「セルは、そんなこと言わないよ。あいつは人一倍寂しがりやだからな。自分のことを忘れてほしいなんて思わねぇよ。それこそ、忘れられたらほんとに一人ぼっちになっちまう。」
「でも、」
言葉を続けようとした私の頭をオズワルドさんはぽんぽんと撫でた。
「誰から聞いたのか知らないけど、気遣わせて悪かったな。」
『「違う!」』
セルと私の声が重なった。ついさっきまで私の後ろに控えていたセルが、オズワルドさんの目の前で飛び出て叫んでた。
『違うのにっ・・・・私の声も、もう、・・・届かないの?』
セルの体が崩れ落ちて、白いドレスがふわりと広がった。もう、見ていられなかった。
「もう、諦めついた?」
支えてくれてたフィンさんから離れて、オズワルドさんのすぐ横に座り込んでいるセルに話しかける。オズワルドさんは視線の交じわらない私に怪訝な顔をしたけど、それすらも無視しながら私は言う。
「オズワルドさんってばこんなに頑固なんだよ?説得するのなんて無理だよ。そんなの、最初から分かってたことだったでしょ?」
「おい、ヒヨリ。誰と話してるんだ?」
セルの小さな体を後ろから抱きしめるようにして体を寄せた。小さく肩を震わせながら、否定するように小さく首を振り続ける。
「ほんと、兄妹揃って頑固者だよ。」
小さく私を振り返ったセルに、笑みを浮かべてみせる。
「ねぇ、セル。貴女の願いは私が叶えてあげるから。泣かないでよ。」
温かみのないその手を取りながらセルの涙を拭った。
『ヒヨリ、私、ごめんなさ、』
「うん、大丈夫大丈夫。」
胸に飛び込んできたセルを受け止めてその背中をぽんぽんと叩いてあげた。そう、こんな結果は元々目に見えていたのだ。
オズワルドさんを説得することなんて、最初から無理な話だったってこと。だから私は、覚悟を決めたんだ。
だったら、宣言してやろうじゃないか。
セルの肩を支えたまま、オズワルドさんの方を向いて笑ってやる。
「ヒヨリ、そこに誰か居るのか?」
「・・・・はい、貴方は信じてくれないかもしれないけど。ここにはセルが居ます。信じてくれない貴方に、声を届けれない自分に嘆く女の子が居るんです。」
オズワルドさんが少し目を見開いた。そのまま、間髪居れずに告げてやる。
「オズワルドさん。貴方の手は汚させません。貴方が復讐をやめないと言うのなら、私がこの手で犯人を殺しましょう。」
宣戦布告だ。




