第四十八話 狩り〈4〉
ごめんなさい、話今回は少ないです。次回からはバトル要素オンリーになると思うので、お待ちください。
一文追加しました。
村人たちは、わりとあっさり許してくれた。
村の狩人たちを進んで助けてくれた人間を殺すなんてできない。
と、私のことを認めてくれたようだった。
「人間にも、お前のように勇気溢れるやつがいるとはな。見直したよ」
と、村長も言ってくれた。
これでようやく、旅が続けられる。
ドルクも言っていた。
『よかったじゃないか。これで人間の株も上がったんじゃないか?』
「そりゃそうかも知れないけど、どうして助けてくれなかったのよ」
『我が助けたら、人間の株は上がらなかったかも知れないぞ?なんにせよ、倒せたんだからよかっただろ?』
納得のいかなかったココだが、どっちにしても殺されていたのだと思うと、済んでしまったことだ、なんとか事なきを得たのだから。と思うことにしたのだった……。
そしていよいよ、私たちは黒龍の泉へと向かっていったのだった……。
『〈……む。久々の来客だな……。貴様、何者だ?〉』
「……余は『魔王』。お前には話があって来た」
『〈魔王……。魔族の長がこんな辺境にいったいなんのようだ……?〉』
「……余が衰えていなければだが……。お前から竜のものではなく、人間の魔力が感じられる……。これがどういうことか説明してもらいたいんだが……?」
魔王は、黒龍を見つめて言う。
その目は、殺気に満ち溢れていて、今にも殺しにかかりそうなほどだった……。
『〈おぉ怖いな。そんな怒った顔するものではない。それよりも、ほれ、来客がもうすぐ来るようだぞ?それも、おもしろい来客だ〉』
黒龍は話を逸らす。
そして、魔王から視線を外して、虚空へと目をやる。
道を抜ける……。
ようやく道がなくなり、泉の近くということだ……。
「……魔王が近くにいるんだね……」
身を引き締める……。
魔王なら、あのとき戦った四天王よりも、さっき戦ったワイバーンよりも強いだろう……。
体力も魔力も共に充実している。
今がベストコンディションなのだ……。
「行くよ、ドルク」
『あぁ!!』
そして、泉へと駆け出した。
「……そうか。すっかり忘れていたな。悪いが、黒龍。お前の相手はもう少し後になりそうだ。少し待っておれ」
『〈魔王の戦いを、目の前で見るのも悪くはないかもな……〉』
そういい、黒龍と魔王も、準備を整えた。
この天下分け目となる争いの場所を……!
戦いを!
この目に納めるために……。
「…………あなたが、魔王……?」
目の前にいたのは、鋭い眼光に大きな角がついている、大きな人型の生き物。
彼は今まで会ってきた、魔族と同じ姿だった。
しかし、この魔族はなぜかマントについているフードを深くかぶり、顔はよく見えなかった…。
「………いかにも。余が魔を統べる王、魔王だ。勇者ココ。お前の用件を聞こう。まぁ、余に会いにくる人間の用件など決まってるも同然だがな」
「……………そこにいるのは、誰っ!?」
「…………ココ」
「ルイ!?」
そこには、黒龍の泉にはいるはずがない人間がいたのだ―――――
いよいよ、最終決戦か…!!




