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第四十三話 レオードン王国

超説明回になります。久々なのに………

そのままどうすることもできずに、村まで連れて行かれてしまった。


ドルクはどういうわけか大人しく着いてきていて、まるで魔族の仲間になったようだった。


もしかしたら、ドルクにもなにか策があるのかもしれない。


私は黙って、村まで行くことにしたのだった。






「……とりあえず、明日の朝、見せしめにしてから殺してやる。今はこの檻にでも厳重に閉じ込めておくか……。一晩交代で見張りをつける……。このユニコーンは、何ものかわからないが取り合えず見張っておけ」



リーダー格の人がそういうと、私は檻のなかに入れられた。


武器は当然取り上げられたし、手は後ろに縛られた。



「………人間の娘か。俺、初めてみたぜ」



「………おい、ちゃんと監視しとけよ。なにかあったら、お叱りを受けるのは俺たちなんだぞ?」



「わかってるって〜。ちょっと様子を見てるだけだって」



監視役なのだろう、魔族の男たちが、私のことを交代で見張りをする。


だが、私は「今」逃げる気などない。


逃げる方法がないから、無駄に足掻くより、そのチャンスのときにフルパワーで逃げた方がいいからだ。



「………餌とかやったら食うかな?」



「やめとけよ」



だが、動物園の檻に入った動物のような扱いを受けているのは納得いかなかった……。



「………おなか、すいたな………」



魔界に入ってから、大した食事を取っていなかった。


江戸を出発する前に、たくさん保存食を買っておいたため、まだあまりは少し残っていたのだ。


しかし、武器と一緒に取り上げられてしまったため、今私には何も残されていないのだ。



「……おい、こいつ、腹減ったって言ってるぞ?」



「食事をやるわけにもいかんだろ」



「でも……、なんかかわいそうだぜ?死ぬ前の日にくらい、たらふく食べさせてやろうや……」



死ぬつもりは全くないが、食事を取らせてもらえるならありがたい。


私のお腹が鳴る。


女の子としては少し恥ずかしいが、そんなこと今は関係ない。



「…………仕方ないな。何か人間でも食べれそうなもの探してくる」



といって、監視の片方がいなくなる。


今は監視は一人……。


だが、もしもこの監視に見つかって仲間を呼ばれたら……。


ドルクも殺されかねない。


ドルクはじっと観察を続けていた……。


私も、このまま無抵抗でいるしかない。



「………肉ならあったな。その辺の魔獣の肉だが、毒はない生き物だから、人間でも食えるだろ。ほれ、食え」



私は檻の外から食事を出された。


食事というのも微妙な、干し肉をそのままというもの。


しかし、そのくせに量はそこそこ多い。



「……パク。モグ…モグ………」



「…………うまそうに食うな…………」



お腹が空いていたのだ。


少し恥ずかしかったが、背に腹は変えられずに食べてしまった。



「………ごちそうさま………」






「……お前、いったいどこから来たんだ?」



一人の監視が、私に訪ねてきた。


しかし、尋問とかそういうものじゃなく、どうやら暇だから私に話しかけてきた感じ。


それが巧妙な罠だったら驚きだが、別にそれくらいなら隠す必要さえないように思える。



「…人間の国。レオードン王国っていうところなんだけど……」



「俺は魔界から出たことないから分からないけど、大きな国なのか?」



「う〜ん。たぶん大きいと思うよ?」



ボルケイロ帝国が一番大きいが、レオードン王国もそれなりに領土を持った国だった。


あの国に住んでみて、とても治安のいい国であったな、というのが、旅をしてみた結果だ。


ボルケイロ帝国なんて、帝王に狙われていたわけだし、ニーマイ共和国に至っては、すでに国としては崩壊していたのだから。


レオードン王国は、世界的に見ても、治安のいい平和な国らしい。


この世界には、レオードン王国がある大陸の他にも、魔界だけでなく、いくつか大陸や島が存在する。


なかには、獣人や亜人なんていう、人間と他の生き物の混合生物まで存在しているのだ。


亜人や獣人は、人間よりも少しだけ動物の本能が強いらしい。


そのため、弱肉強食の世界である場合が多いのだ。


そんななか、レオードン王国はそれがない。


純粋な人間だけで作られた国だから、というのも理由だが、長年守られてきた王様の権威が強く、階級がキッチリしているから、というのも要因らしい。



久々にこんなことを思い出していたら、なんだか、リムおじさんたちのことを思い出してしまった。


おじさんたち、元気かなぁ。


なんとか私は、村から抜け出さなくては。


そう思い、寝ることにした。


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