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星屑の少女はリングに立つ ―才能ゼロから始める女子プロレスラー・星屑さやか―  作者: バックドロップ
第4章 PWSビッグマッチ《東京国技館編》 ――星屑たちはリングの外で何を見るか
29/59

幕間:PWSユニットガイド③「マッスル・シンフォニー」編 ――筋肉は裏切らない、でも後輩にはちょっと甘い

ユニット紹介コラム第3弾です。

今回は、PWSの“筋肉とテンション担当”ユニット――

マッスル・シンフォニーを、STR☆GIRLS・岸田ひかり目線で紹介します。

国技館大会での見どころもセットでどうぞ。

◆◆◆ STR☆GIRLS特別企画 ◆◆◆


PWSユニットガイド③

「マッスル・シンフォニー」編


リングのきしむ音、

マットを踏む足音、

ロープに飛び込むときの呼吸――


それらすべてを「音楽」だと言い切りそうな人たちがいます。


マッスル・シンフォニー。


コンセプトは、

「筋肉とフィジカルで奏でる、レスラーたちの交響曲」。


と書くとカッコよさ100%ですが、

実際には


「スクワットあと50回いけるよね? ね?」

「もっとバンプ取れるよ〜? 星屑ちゃ〜ん!」


みたいな声が道場に響き渡る、

ちょっと(かなり)暑苦しくて、でも不思議と憎めない人たちの集まりです。


ただ一つだけ確かなのは――


このユニットに関わってしまった人間は、

ほぼ例外なく脚と腰と心肺が強くなるということ。


筋肉は裏切らない。

そして、マッスル・シンフォニーの先輩たちも、

後輩を放っておけないタイプの人ばかりなのです。



●轟みなせ


ちっちゃい筋肉怪獣、“スクワットの申し子”

•所属:PWS/マッスル・シンフォニー

•キーワード:

•低身長・超筋肉質

•筋トレ中毒

•テンション高いが、本気の時は目が変わる


リングに上がっている時も、

道場で黙々とスクワットをしている時も、

なぜかどこか楽しそう――

それが轟みなせ選手です。


身長はあまり高くありませんが、

脚と腰と背中にぎゅっと詰まった筋肉は、

生で見るとかなりの迫力。


試合では、

低い重心から繰り出すショルダータックルやラリアット、

持ち上げる系の投げ技で相手をガンガン吹っ飛ばします。


そして何より印象的なのが、

後輩の“脚”に対するこだわり。


「星屑ちゃんの脚はスピアのためにあるから!」

「スクワットはスピア貯金だから!」


合宿後の星屑さやか選手には、

ほぼ毎日のように筋トレメニューを差し出しているとかいないとか……。


とはいえ、無茶苦茶ではなく、

「死なないギリギリ」「壊さないギリギリ」で止めてくれるあたり、

ギリギリのラインをちゃんと把握している“プロの鬼”でもあります。



●翔迫ミナト


ちょいセクシーな筋トレお姉さん、“甘い声で追い込む人”

•所属:PWS/マッスル・シンフォニー

•キーワード:

•口調は柔らかく「〜よ♡」「〜ね?」

•でもメニューは一切甘くない

•後輩を乗せて追い込む天才


翔迫ミナト選手の第一印象は、

「ちょっとセクシーで余裕のあるお姉さん」。


でも、油断してはいけません。


「星屑ちゃん、あと10秒プランクいけるわよ♡」

「ほらほら、そこで止めたらもったいないわね?」


と甘い声で言いながら、

しっかり限界の一歩先まで持っていくタイプです。


試合では、

メリハリのある打撃と、

身体能力を生かしたパワフルなムーブが魅力。


みなせ選手と組んだ時の“二人のテンションのハーモニー”は、

会場全体を巻き込むだけのパワーがあります。


「筋トレ=自分をいじめる時間」ではなく、

「筋トレ=自分をもっと好きになる時間」に変えてくれる、

そんな魔法を持っている選手だと、取材していて感じます。



●マディソン・グレイ


静かに怖い海外モンスター、“本気になると英語だけ”

•所属:PWS/マッスル・シンフォニー

•キーワード:

•ふだんはカタカナ英語まじり

•本気モードになると静かな英語だけになる

•人を投げるのが似合いすぎるパワーファイター


PWSが誇る“海外モンスター”枠、

それがマディソン・グレイ選手。


ふだんは、


「ヘイ、レッグデイ、トゥデイ、OK?」

「スタークズガール、ユア・スピア、ナイスネ」


みたいなカタカナ英語まじりで喋ってくれる、とてもフレンドリーな人です。


……が。


本気の試合――たとえば、

皇あまね選手とのインターナショナル・ワールド・スターダスト王座戦のような場面では、

口から出てくるのは静かな英語のみ。


余計なことは何も喋らず、

表情も声も落ち着いたまま、

相手を何度もマットに叩きつけていく姿は、

まさに“リング専用の捕食者”といった迫力があります。


マッスル・シンフォニーの中でも、

試合になった時の“ギアの上がり方”が一番分かりやすい人。


国技館大会のメインイベントで、

その本気モードが存分に見られることは、

間違いありません。



●エスメラルダ・ルミナ


陽気な猫系ルチャドーラ、“ロープの上の住人”

•所属:PWS/マッスル・シンフォニー

•キーワード:

•メキシコ出身のハイフライヤー

•ロープを自由自在に使うバランス感覚

•猫っぽい自由さと、ちょっと変な日本語

•語尾が「〜ネ」


エスメラルダ・ルミナ選手は、

PWSにおける“空中戦とバランス感覚の化け物”枠。


トップロープ、セカンドロープ、

エプロン、コーナー――

リングのあらゆる場所を「遊び場」のように使いこなす姿は、

まさに猫。


「リング、キャットタワーみたいネ」


と本人が笑いながら話していたのも印象的です。


日本語はちょっと間違って覚えている部分もあり、

インタビューのたびに記者や通訳が「???」となる瞬間もありますが、

その明るさと人懐っこさで、

いつの間にか周囲を笑顔にしてしまうタイプ。


国技館大会では、

他団体のルチャ系マスクウーマン・スカーレット・ハヤブサ選手とのシングルマッチが決定済み。


ロープの上をどう使うのか、

空中戦と関節技をどう織り交ぜるのか――

ルチャ好きのファンには絶対に見逃してほしくない一戦です。



●(準メンバー候補)星屑さやか


ど根性スピア予備軍、“脚と腰を育成中”

•所属:PWS新人

•立ち位置:マッスル・シンフォニーの筋トレ実験台&準メンバー候補

•キーワード:

•才能ゼロ(本人談)

•でも折れない心を持っている

•スピアと投げ技を覚えつつある


現時点では、正式メンバーではありません。


でも、マッスル・シンフォニー周辺にいる人に話を聞くと――


「星屑ちゃん、将来的にこっち側に来る気しかしないんだけどね?」(ミナト)

「脚と腰できあがったら、スピア怪獣になるよ」(みなせ)


と、ほぼ既定路線のようなコメントが返ってきます。


基礎能力的には決して高くありませんが、

「やめない」「折れない」部分に関しては、

先輩たちからの評価がかなり高い様子。


今はひたすらスクワットやランジ、プランクなど、

地味でキツいトレーニングを積む日々ですが――


いつかその積み重ねが、

試合でのスピア、投げ、チョークスリーパーといった

“ど根性逆転型ファイトスタイル”につながるのかもしれません。



◆東京国技館「STAR☆RISING」でのマッスル・シンフォニー、ここを見て!


国技館大会に向けて、

マッスル・シンフォニー周りの“観戦ポイント”も整理しておきます。


1.第2試合 タッグマッチ

轟みなせ&翔迫ミナト vs 如月ゆかり&アリアーナ

•パワー&テンション全開のマッスルコンビと、

レジェンド如月ゆかり&中堅アリアーナの“受けと技術”タッグが激突。

•みなせ&ミナト組がどこまで押し切るのか、

ゆかり組がどこで受けから反撃に転じるのか、

試合の流れそのものがおもしろいカードです。

•星屑さやか選手にとっては、

「自分を鍛えてくれている先輩たちの、本番の姿」を

リングサイドで見られる機会でもあります。


2.第3試合 スペシャルシングルマッチ

エスメラルダ・ルミナ vs スカーレット・ハヤブサ

•ルチャ好きにはたまらない、

ロープ&空中戦が中心になりそうな一戦。

•ルミナ選手の自由奔放な動きに、

ハヤブサ選手がどう応えるのか。

•PWSの“空中戦”の基準が、

この試合で一段上がる可能性大です。


3.メインイベント

皇あまね vs マディソン・グレイ

•団体の顔・皇あまね選手と、

マッスル・シンフォニー最強の怪物・マディソン選手が、

団体トップのベルトをかけて激突。

•マディソン選手の“静かな英語だけになる本気モード”は、

まさに国技館クラスでこそ映える怖さ。

•あまね選手がこのモンスターをどう攻略するのかは、

PWSの今後を占ううえで大きなポイントになるでしょう。


マッスル・シンフォニーは、

一見すると「明るくて暑苦しい筋肉組」ですが、


その実、

フィジカルと受けと根性を誰よりも大事にしている、

PWSの“土台”を支える人たちでもあります。


国技館の夜。


リングの上で暴れる先輩たちと、

その足元で「自分もいつかあそこへ」と歯を食いしばる新人。


そのコントラストも含めて、

ぜひ楽しんでいただければと思います。


――STR☆GIRLS

 岸田ひかり

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。


この幕間では、

マッスル・シンフォニーのメンバー紹介と、

国技館大会での見どころをまとめました。


・みなせ&ミナトのタッグ

・ルミナのルチャ対決

・マディソン vs あまねのメイン

そしてその周囲で、

星屑さやかたち新人が何を感じるのか――


本編では、

リングの上だけでなく、

リングサイドやバックステージから見た“筋肉組の夜”も描いていく予定です。


次のユニットガイド④では、

技巧派ユニット「AQUARIUSアクエリアス」を特集します。

技術と頭脳で試合を組み立てる、

静かな強さの世界も、ぜひ覗いてみてください。

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