幕間:PWSユニットガイド②「Bloody Eclipse」編 ――血塗られた月か、面倒見のいい怖いお姉さんたちか
ユニット紹介コラム第2弾です。
前回のStella☆Glareとは真逆の、“闇側ユニット”――
Bloody Eclipseを、STR☆GIRLS・岸田ひかり視点で掘り下げます。
見た目は怖い、でも中身は……? というギャップも含めてお楽しみください。
◆◆◆ STR☆GIRLS特別企画 ◆◆◆
PWSユニットガイド②
「Bloody Eclipse」編
照明が落ちた瞬間、
会場の空気が一段暗く、重く、冷たくなる。
赤と黒のライト、重低音の入場曲。
鉄の匂いがするような雰囲気をまとって歩いてくるのが、
Bloody Eclipse。
コンセプトは、
「闇と暴力と、その裏側のリアル」。
椅子、チェーン、足音、視線。
プロレスという競技の中でも、
“怖い”という感情を一番正面から引き受けているユニットかもしれません。
でも、ここから先は記者としての本音。
この人たち――
リングの外では、怖すぎるくらい面倒見がいいんです。
ヒールとしての顔と、
後輩を守る先輩としての顔。
Bloody Eclipseというユニットの魅力は、
その二つがきれいに共存してしまっているところにある、と私は思っています。
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●紫苑イオラ
冷酷妖艶ヘッド、“月蝕の女帝”
•所属:PWS/Bloody Eclipse
•役割:実質フロントの顔
•キーワード:
•眼光の鋭さ
•冷淡なマイク
•「楽しんで壊す」タイプの怖さ
入場した瞬間の空気の変わり方で、
「あ、今日はイオラさん本気だ」と分かるくらいの存在感。
視線ひとつで相手も客席も黙らせてしまう、
Bloody Eclipseの“顔”が紫苑イオラ選手です。
試合中はとにかく冷酷。
隙あらば関節を狙い、
躊躇なくロープもポストも利用し、
相手の表情が歪んでいくのを“楽しんでいる”ようにすら見える瞬間があります。
でも、バックステージで新人の動きを見ている時は――
意外なほどよく見ている。
「そこの受け身、もう一個丸くなりなさい」
「その入り方だと、膝壊すよ」
ぼそっと落とす一言が、
だいたい的確なのがまた怖いところです。
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●鉄輪サツキ
鎖を引きずる狂犬、“ラフの職人”
•所属:PWS/Bloody Eclipse
•キーワード:
•チェーン柄ジャージ
•えげつないラリアット
•笑いながら詰めてくる圧
Bloody Eclipseの中でも、
「一番分かりやすく怖い」のが鉄輪サツキ選手。
ラリアット、バックドロップ、場外投げ。
一発一発が重くて、見ている側も思わず首をすくめたくなるタイプのパワーファイターです。
でも、私は知っています。
練習後のロッカールームで、
疲れて座り込んでいる新人に黙ってスポドリを置いていく姿を。
「倒れてる暇あったら、プロテイン飲め」
と、なぜか説得力のあることを言ってくるあたり、
実は健康管理まで含めて“面倒見の鬼”なのかもしれません。
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●黒霧エナ
気怠げな毒霧使い、“やる時はやるお姉さん”
•所属:PWS/Bloody Eclipse
•キーワード:
•やる気なさそうな声
•毒霧系のイリーガル技
•試合になると一気にギアが上がるタイプ
黒霧エナ選手の第一印象は、
「なんかずっと眠そう」でした。
マイクも、コメントも、
どことなく気怠げなトーン。
なのに、試合が始まると――
距離の詰め方、
急所への一撃、
レフェリーの死角をつく動き方が、妙に鋭い。
“本気を出すスイッチ”をどこかに隠していて、
必要な時だけ容赦なく入れてくる感じです。
新人たちへの指導も口数は多くありませんが、
一言が重い。
「そこで足抜いたら、事故るよ」
と言われた新人は、
だいたいその日のうちにフォームを矯正し始めます。
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●氷見レナ
静かな分析者、“氷のサポートエース”
•所属:PWS/Bloody Eclipse
•キーワード:
•寡黙
•相手の動きの“観察”
•地味に効いてくる関節と蹴り
氷見レナ選手は、Bloody Eclipseの中でも一番静かな人。
派手に吠えることも、
大声でマイクを握ることも少ないですが――
常にリングと相手をよく見ているタイプです。
蹴りと関節技をじわじわ積み重ねて、
気づいた時には立てなくなっている、という怖さ。
セコンドにいても、
相手コーナーの選手の癖をじっと観察していて、
試合後に
「さっきの子、ロープに走る時、右足ちょっと流れてた」
とさらっと言ったりする、
地味に恐ろしい分析力の持ち主です。
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●黒沼アサギ
狂気と責任感の両立、“トライスター王者の一角”
•所属:PWS/Bloody Eclipse
•肩書き:トライ・スター王者の一人
•キーワード:
•狂気的な笑い方
•試合のスイッチを入れるイニシエーター
•後輩への“線引き”に厳しい
黒沼アサギ選手は、
トライ・スター王座を保持する“実力と狂気のミックス”担当。
相手の悲鳴や苦しそうな表情に、
楽しそうな笑いを返してくるタイプのレスラーです。
でも一方で、
新人や後輩が危ない方向に突っ走りそうになると、
誰よりも早くブレーキをかけるのもこの人。
「そこはやっちゃダメ」
「その落ち方覚えないうちに、上からは飛ぶな」
線を越えさせないための“本当の怖さ”を知っているからこそ、
その境界線に敏感なのだと感じます。
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●“子猫”ノエル・シエル
泣き虫セコンド見習い、“ヒールユニットのマスコット候補”
•所属:PWS新人/Bloody Eclipseと縁が深い立場
•肩書き(仮):泣き虫子猫・セコンド見習い
•キーワード:
•怖いです、でもやります
•合宿での「安全な地獄」経験者
•先輩ヒールたちにやたら可愛がられている
合宿編を経て、
なぜかBloody Eclipseの“お気に入り”になってしまったのが、
新人のノエル・シエル選手。
ロープワーク一つで
「怖いです」「怖いです、でもやります」「怖いです、でも逃げません」
と、泣きそうな顔で前に進んでいく姿が、
Bloodyの先輩たちの「何か」に刺さったようです。
「怖いことを怖いと言える」
「それでもリングに戻ってくる」
その素直さと根性が、
ヒールたちの心をくすぐっているのかもしれません。
東京国技館大会では、
Bloody Eclipseのセコンド見習いとして、
花道裏やセコンドラインに立つことが決定済み。
リング上の残酷な暴れっぷりと、
セコンドで泣きそうな顔をしながらタオルを握りしめている子猫。
そのギャップも、
Bloody Eclipseを見るうえでのポイントの一つです。
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◆東京国技館「STAR☆RISING」でのBloody Eclipse、ここを見て!
国技館大会に向けて、
Bloody Eclipse周りの“観戦ポイント”も整理しておきましょう。
1.ミッドナイト・スター王座戦
白星るりあ vs 黒沼アサギ
•AQUARIUSの頭脳・るりあ選手と、
狂気のトライスター王者・アサギ選手がシングルで激突。
•静かなテクニック vs 鬼気迫る攻め、という構図。
•結果だけでなく、
試合後のアサギ選手の表情にも注目です。
(負けた場合のBloody Eclipse全体の“動き”に繋がる可能性大)
2.スターダスト・タッグ王座戦
白雪リラ&黒羽ミコト vs 紫苑イオラ&鉄輪サツキ
•Stella☆GlareとBloody Eclipseが、
タッグ王座戦で真正面からぶつかる一戦。
•イオラ&サツキ組は、とにかく“圧”と“ラフ”でリラ&ミコト組を追い詰めにいくはず。
•試合そのものに加えて、
試合後の乱入・暴行シーンも要注意。
ここでBloodyの本性と、Stellaとの抗争の火種が一気に露わになります。
3.オープニングタッグ&セコンドライン
•第1試合のエナ&レナ組は、
他団体タッグ相手にBloody流の“開幕宣言”を見せてくれるはず。
•また、ノエル選手がBloodyの一員としてセコンドラインに立つことで、
「怖い人たちの中で、怖がりながらも踏ん張る新人」という構図が、
国技館の大舞台でよりはっきり見えてきます。
Bloody Eclipseというユニットは、
PWSの“闇”を担当しているように見えて、
その実、誰よりも“プロレスの怖さと尊さ”を分かっている人たちの集まりです。
東京国技館の夜。
リングの上で暴れ回る姿と、
リングの外で後輩を見守る姿。
その両方を見てしまったら、
きっとあなたも、少しだけこのユニットのことが好きになってしまうかもしれません。
――STR☆GIRLS
岸田ひかり
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この幕間では、
“闇側ユニット”でありながら、
後輩に対しては怖いくらい面倒見がいい集団――
Bloody Eclipseのメンバー紹介と、国技館大会での見どころをまとめました。
本編では、
・アサギのミッドナイト・スター挑戦
・イオラ&サツキのタッグ王座戦と、その後の大暴れ
・エナ&レナのオープニングタッグ
・ノエルのセコンドデビュー
と、Bloody関連のイベントが目白押しです。
次のユニットガイド③では、
筋肉とテンションでリングを揺らす
「マッスル・シンフォニー」を取り上げる予定です。
こちらは一転して明るく暑苦しい(?)世界になるので、そちらも楽しみにしていてください。




