表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
籠の中の鳥  作者: 羊沢白音
世界とおでかけ
43/46

サタナキアさんの勉強会4

 翌日、ミリア達は部屋で魔法陣を描くための道具を準備をしていた。


 ミリアは、昨日見つけた穴から外に出ようと考えていた。


(最近、お勉強ばっかりであんまりお外に行けてなかったからね。ちょっと森にお散歩行こ。)


 ミリアはそんなことを考えていると、昨日穴の方にいって帰ってくるのが遅くなったので、もしかしたら中庭に行かなくなるのでは、と思った。


「ねぇ、サタナキアさん、今日は中庭にいくの?」


 ミリアが準備の途中でサタナキアに聞いた。


 サタナキアは、準備の手を止めてミリアの方を見た


「いきますよ。


「書くだけなら、お部屋で書いてもいいんじゃないの?」


 ミリア首を傾げて聞いた、サタナキアは答えた。


「綺麗にかけたらすぐに魔力練習をするためですよ。沢山練習して上手に力をうまく使えるようになりましょうね。力がうまく使えないと魔力が爆発してしまいますので、中庭でするんですよ。あと、ミリア様も屋敷の中にいると息が詰まってしまいますから。」


「サタナキアさん、いないときに魔法陣ができたらどうしたらいいの?」


「魔法陣ができても、呪文を唱えないと召喚魔法は発動しないんですよ。」


 サタナキアは、ミリアに優しく笑いかけた。


「今日も、少しの抜けますけど今日はちゃんと練習してくださいね。じゃないといつまで経っても召喚魔法を使えませんよ。」


 サタナキアは、ミリアにそう注意をした。


「…」


 ミリアは、返事をしなかった。


「そろそろ中庭に行かないと、練習する時間がなくなりますよ。」


 サタナキアは、ミリアにそう言った。


「そうだった!」


 ミリアは慌てて、羽ペンと羊皮紙を持った。


「サタナキアさん、行こ!」


「行きましょうか。」


 サタナキアは、くすくすとわらいながらミリアと一緒に、中庭に向かった。


 中庭に行く途中で、ミリア達はシャーリーに出会った。


「ミリア、サタナキア今から練習か?あたし暇なんだよ〜。微精霊たちは、遊んでくれないしな…。」


 シャーリーは、ミリアに肩の上に乗って、ミリアの髪を引っ張る。


(シャーリーさんがついてきたら、穴からのお散歩に行けなくなっちゃう)


 ミリアが何か言う前にサタナキアが口を開いた。


 「シャーリーは、ミリア様が準備できるようになるまで待機してて。」


「えー。ミリア覚えるの遅いし、大丈夫だって。」


「だめよ、シャーリー寂しくてもここで待っていて。」


「あたし、暇なんだよ。なぁ〜」


 シャーリーは、ミリアの髪であそびながら文句を言う。


「だめよ、シャーリー。これ以上わがまま言うならお菓子もうあげないからね。」


「サタナキアそれはないだろう。」


 シャーリーは、サタナキア文句を言っていた。


「こっちは、暇で死にそうなのに」


「ミリアとは契約関係で協力もする気はあるけどさ、セインズもいないからセインズで遊べないしさ〜。」


 シャーリーやれやれと言う感じで首を横に振る。


「…。何があるかわからないから、自衛手段をもってもらわないといけないの。」


「…ああ、もうわかったよ。」


 シャーリーは文句をいいながら、ミリアの肩から降りた。


「ミリア早くできるようになって一緒に魔法を使おうな。」


「うん。」


「約束だからな。」


「ミリア様は努力家だから大丈夫ですよ。」


 シャーリーは、少し拗ねたように元の場所に戻っていった。


 拗ねているようで、ミリア達の方を見ない。


「行きましょうか。」


 サタナキアは、そう声をかけた。


「うん。シャーリーさんまたね。」


 ミリアは、羊皮紙と羽ペンを持ち直して、サタナキアと歩き出した。


 


 


 2人は中庭についた。


「いまからゆっくり練習しましょうね。」


 サタナキアは、着いてから言った。


「ミリア様、ここの文字が違いますよ。」


 サタナキアは、魔法陣の端を指差した。


「同じに見えるよ?」


「少しだけこの文字違うんですよ。似てるのでよく間違えますね。」


 ミリアが、よくよく目を凝らしてみて、


「ほんとうだ…うう…」


「まぁ、練習ですし…。」


 そういうと、ちらりと時計を見た。


「ミリア様練習しててくださいね。私少し用事があるのでお願いしますね。」


 サタナキアはそういうと屋敷の方へ行ってしまった。


「サタナキアさんいないし大丈夫かな?」


 ミリアは、そうと作業台から離れたら、


「ミリア様!」


 ミリアが驚いて振り返ると、屋敷の窓からサタナキアが叫んでいた。


 ミリアはそろそろと、作業台に戻った。


(もうちょっとしてから行こう…)


 


 


 同時刻屋敷の廊下にて


 


「ミリアの勝手な行動には困ったわ…彼女は、昔からそう…。」


 サタナキアはそう呟いて立ち止まる。


「これが正しいのかしら…。」


 サタナキアはハッとした顔になって


「マモン様が間違ったことなさるわけないわ…。彼女にとってもこれが最善のはずだから…」


 サタナキアは自身に言い聞かせるようにそう呟く。


 ミリアがいる方をサタナキアは、見るとミリアが作業台から離れてどこかに行こうとしている。


「ミリア様!」


 そうサタナキアが窓から叫ぶと、ミリアは驚いた様子で振り返りゆっくりと作業台に戻った。


「ミリアのことシャーリーに頼んでおきましょう…。」


 サタナキアは、シャーリーはいるだろうキッチンに向かった。


 


「シャーリー?お願いしたいことがあるのだけど、シャーリー?」


 サタナキアは、キッチンに着くとシャーリーを呼んだ。


 しかし、シャーリーが出てこない。


「シャーリーはいないのかしら。」


 サタナキアは、キッチンを探した。


「やっぱりいないのかしら…」


 サタナキアが諦めて、マモンに頼まれたことをするためにキッチンから離れようとしたとき、微かに冷蔵庫のほうから音がした…。


「?シャーリーそこにいるの?」


 サタナキアが不審に思って近づくが、そこにシャーリーはいない。


「気のせいかしら…」


 サタナキアは耳をすますと


 どんどん


 と音がする。


「…もしかして冷蔵庫の中…?」


 サタナキアは、慌てて冷蔵庫を開けた。


「さ、サタナキア!!」


 冷蔵庫の中にシャーリーがいてサタナキアにとびついてきた。


「しゃ、シャーリー?!なんでこんなところにいるの!?」


 サタナキアは、シャーリーを手で包みながら聞いた。


「いやぁ、食べもん取ろうと入ったら、勝手にドアが閉まってな…。この冷蔵庫中から開けれないだろ?微精霊たちに頼んだんだけど開けれないって言ってさぁ…。サタナキアと、あいつら会話できないしどうしようかと思って…」 


「…自業自得じゃない…」


「それはないだろ!」


 シャーリーは怒った様子で言う。


「何食べたのよ…」


 呆れながらもサタナキアはシャーリーに聞く。


「プリン」


「ミリアのご褒美プリン!もう!」


「大丈夫二つはあったから。」


「そういうものじゃないの!」


 サタナキアは少し怒った様子で言う。


「サタナキア、なんかあたしにようがあったじゃないか?」


 シャーリーは話をそれとなく逸らすためにサタナキアに聞いた。


「あ、そう、ミリアの様子をみておいてくれない?」


「ん?いいけどどうしたんだよ。」


「ミリアがどこかに…」


 そう言いかけてサタナキアはとまった。


「ミリアが屋敷外に?!穴なんてなかったはず…」


「は!?」


 サタナキアの言葉を聞いてシャーリーも慌てた様子である。


「シャーリー先に行っていて。私も魔力を詰め終わったらすぐ行くわ。」


「わかった」


 シャーリーとサタナキアは別々のほうへ行った。


 サタナキアは書庫に慌てて入りはしごを使い高いところの本を引っ張った。


 すると、本棚はゆっくりと動いて扉が出てきた。


 サタナキアは、ハシゴから飛び降りて、鍵をエプロンのポケットから取り出して開けた。


 扉を開けると、とても大きな宝石があった。


 宝石は少し高い台に置かれ、周りには魔法陣が描かれている。


 サタナキアは、宝石にふれ、ゆっくりと魔力を流していく。


「シャーリー…お願いだから間に合って…」


 そんなこと呟きながらサタナキアは魔力を流し込んでいた。

お久しぶりです

七月中盤以降から頑張る予定ですから、これからまたよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。




― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ