マモンは……
もう街が闇に包まれた頃
マモン一行は、夕食を食べ終え馬車に乗り込んだ。
馬車はゆっくりと動き出す。
ゆっくり街と離れていく。
「楽しかった。」
ミリアは、ニコニコ笑いながらそういう。
「良かったな。」
トアはそう言って、ミリアの頭を撫でた。
ミリアも嬉しそうである。
シャーリーは、ミリアの肩に乗って欠伸をしている。
「あとは屋敷に帰るだけだしね。ゆっくり休んでおきなよ。直ぐに着くさ。」
マモンがそう言いながら、窓を見る。
ゆっくりと馬車は進んでいく。
遠くに屋敷が見えてきた、近づいて行くので大きくなってくる。
「もうすぐ着くよ〜。」
「そうですね。」
マモンがそういいサタナキアが相打ちをする。
「サタナキアさんを奥様って呼ぶ機会なかなかなかったなぁー。」
ミリアが残念そうに言う。
マモンは、頷き
「サタナキア、ミリアちゃんもこういってるみたいだしね。夫婦設定もうちょっとしようね。」
とサタナキアに言った。
サタナキアは、マモンの方をみて、フルフルと顔を横に振った。
「意味ないじゃないですか!恥ずかしいですし……。」
サタナキアは最後は消え入りそうになりながら言う。
マモンは、仮面を悪そうに変えながら
「いやあ、ボクも心苦しいだけどね。ミリアちゃんのお願いだから。」
とマモンは言う。
サタナキアは、ちらりとミリアのほうを見てひとつため息をついた。
「俺はしないからな。」
「あたしもパース。」
「俺も。」
トア、シャーリー、セインズは拒否した。
「サタナキア、君は強制参加だよ。」
マモンはニコリと笑いながら言う。
サタナキアは、えっという顔をして下を向いた。
「楽しくなりそうだね。サタナキア、ちゃんとボクのことをあなたって呼ぶんだよ。」
マモンがそう言った。
サタナキアは諦めた顔をしていた。
やっと馬車が屋敷につき、ゆっくりと止まった。
「サタナキア、ほら、手を取って。」
マモンがそういいサタナキアに手を出した。
「ありがとうございます……あなた……。」
サタナキアはそっと手を出し、マモンの手を赤面しながらとった。
それを見てシャーリーは
「ほら見ろ、あれが権力を利用して人に言うことを聞かせてるやつだ。あんな奴になるな。」
と、ミリアとトアに言った。
ミリアはキョトンとしているがトアは深く頷いた。
「変態変態変態」
シャーリーは、マモンに向かって言う。
「ボクは変態じゃないよ?サタナキアを愛してるだけだ。」
マモンはくすくすと笑いながら言う。
「そういうところが変態なんだよ。」
シャーリーは、白い目で言う。
マモンは、肩を竦め、首を振った。
「まぁいいじゃないか。帰ってきたんだからゆっくりしようか。」
マモンは笑いながらそう言った。
屋敷の中にミリア達は入り、各自の部屋で服を着替え始めた。
ミリアは、普段着に着替え終わった。
「着替え終わりましたか?」
「サタキ……奥様着替え終わりました!」
ミリアは、半分忘れかけていたが、思い出しサタナキアを奥様と言った。
サタナキアは、半分照れていて半分は少し怒っていた。
「やぁ、みんな着替え終わったかい?」
「終わったよ、ま、旦那様!」
ミリアが、マモンをそう呼ぶとマモンは満足したように頷いた。
マモンは、サタナキアの方へ顔を向け
「サタナキア、君も着替え終わったかい?」
「はい、着替え終わりました。」
サタナキアはそう答えると、ふいと横を向いてしまった。
マモンは、サタナキアに近づいていって、
「ちょっと借りてくね。」
と言い、サタナキアの手を引いて去っていってしまった。
「あぁー。まぁいいか。」
シャーリーはそれを眺めながら、手を振る。
「サタナキアさんどこ行くの?」
ミリアは既に飽きていて、奥様とは呼ばない。
シャーリーは、それを見ながら
「お前はそのままでいてくれ。」
シャーリーはそう言った。
ミリアは、頭を傾げたけれどこくりと頷いた。
「ミリア明日からは勉強とか魔法の練習になるから頑張れよ。」
シャーリーがそういうとミリアは驚いた顔をして
「そうなの!?いやだな、おこられるかなぁ」
と言った。
シャーリーは、笑いながら
「頑張っていれば怒られねぇよ。」
と言った。
ミリアは両手をグッと握りしめ
「私頑張る!」
と言った。
「私も手伝うからがんばれよ。」
シャーリーはそう言った。




