マモン視点
マモンはミリアの部屋を出たあと、書庫に向かっていた。
「うーん、ここにあるかと思ったんだけどなぁ。」
本を指の腹で撫でながら、本棚を歩く。
「ボクの契約者様はご機嫌ななめだったしな。ボクもこの生活気にいっているしな。でも、壊れるなら仕方ないと思うんだよね。」
マモンがそんなことを、言いながら書庫内を歩く。
「全てが停滞しているんだよね。何もかも。平和ねぇ。」
マモンは、書庫を一周し終わった。
「ここには無いみたい。それにやらなくちゃいけないこともあるしねぇ。」
マモンは、いくつかの本を引き出した。
ゴゴゴという音ともにそのところの本棚が、横に動いた。
本棚があったところには、扉があった。
扉は、右側が黒左側が白の扉である。
マモンは、懐から鍵を取出し扉にかざした。
扉はひかり、ゆっくりと開いた。
「あっちに行くのも久しぶりかな?どうだっけ。」
そんなことを呟きながら、指で鍵を回して遊びながら、マモンは扉をくぐる。
扉の向こうは小さな小屋であった。
そこには数人の人影がいた。
「ああ、邪魔者か。またかい?」
人影が、マモンに襲いかかったが、マモンは息を吸うように、殺した。
「うーん、なんでこんなに弱いのをよこしたんだろう?」
そう言いながら、小屋の奥の部屋にいった。
そこには、ガラスケースがあり、青年と少女の体があった。
青年は青髪で、二十いくかいかないかぐらいの見た目であり、少女は十五、六ぐらいだろう。
二人とも胸が動いているため生きてはいるそうだ。
「二人は幸せになれるのかな?結局何にもならないけれど。」
マモンはガラスケースを撫でながらそういう。
「ねぇ、君はどう思う?」
後ろを振り返り、マモンは言った。
後ろにはシャーリーが飛んでいた。
「私はなれないだろうな。幸せになれたとしても偽りだ。」
シャーリーは、怒っているようだ。
マモンは、くすくすと笑いながら、面も笑い顔に変え。
「そんなことは最初から分かっているじゃないか。それでもボクらはそれを選んだ、違うかい?今更何を言ってるんだ、共犯者。」
マモンは、冷たいままそう言った。
仮面から見てる目は笑っていない。
シャーリー、顔を歪めた。
「それでも、私は……幸せになってほしくて……」
シャーリーは何かを吐き出すようにそう言った。
マモンは、溜息をつき
「君は結局どちらにもなれないし、選べない。まぁ、ボクの仕事をしてくるよ。二人を見ててね。」
手を振りながらどこかにマモンは行ってしまった。
シャーリーは、悲しそうな顔して、二人を見た。
「なぁ、どうしたらみんなで幸せになれると思う?あたしはもう、わかんないよ。ごめん、ごめんな……。」
シャーリーは、ガラスケースに手を付き泣き崩れた。
マモンは、シャーリーの泣き声を聞きながら、外に出た。
「さぁ、仕事をしようか。」
声には喜色が浮かび、仮面はニヤリと笑みを浮かべていた。




