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籠の中の鳥  作者: 羊沢白音
神離れの儀式
23/46

終了後

 ミリアは、部屋に戻って服を着替え出した。


 ミリアが着替え終わったあと、サタナキアは


「これ読んでお勉強しといてくださいね。魔法のお勉強ですよ。」


 そう言い残して、儀式の服を持ってどこかに行ってしまった。


 ミリアの目の前には、沢山の本が置かれている。


 魔法の勉強とは、いったいどんなものだろうとミリアは心躍らせた。


 ミリアは本を読んでみることにした。


 本には魔力の種類とその特性が書いてあった。


 ミリアは、サタナキアに言われた自分の魔力特性の闇を読んだ。


 


 闇魔力特性について(ミリアの読んでいる本から)


 幻覚を見せることができ、攻撃防御どちらもできる魔力特性である。


 攻撃と防御の仕方は使い手によってまちまちであり、これといったものを一概には言えない。


 これほどまでに、使い手に依存し、姿を変える特性もまた、珍しいものである。


 その中でも、異色の魔力を使った人物をご紹介しようと思う。


 読んでいる貴方がかりに魔力属性が闇だとしても、これらを真似することは進めない。


 なぜなら、闇の魔力特性は異端であり、国々から嫌われてしまうからである。


 そして、異端中の異端が今から紹介するものなのである。 


 ・一人目


 ソフラン・メーシア


 女性であり、職業は王宮魔術師。


 彼女は、戦争のさい幻覚を使用。


 普通の幻覚と違ったことでまた敵を苦しめた。


 普通の幻覚は、痛みさえ与えればすぐに解ける。


 だが、ソフランの幻覚は解除条件を違うものにするといったありえないことをしていた。


 彼女の幻覚の解除条件はとても恐ろしいものだった。


 だから、解除できずに死ぬ者も多かった。


 戦争終了後、ソフランの能力を恐れた王に処刑され死亡。


 ・二人目


 紅華こうか


 異国から現れた人物で、職業は傭兵。


 中性的な顔立ちをしており、性別は不明。


 水の魔力特性で紹介するのだが、紅水こうすいという子がいる。


 紅華は、この地域のものでない平たく長い剣を愛用していた。


 その剣に、闇の魔力の帯を発動させ、敵を斬っていた。


 元々の身体能力もあわせ無類の強さを誇っていた。


 家庭を理由に引退した。


 それ以降表舞台には出てきていない。


 ・三人目リア


 


 そこまで読んだところで、誰かがミリアの肩に手を置いた。


 ミリアは驚いて、後ろを振り返った。


 そこには、マモンが立っていた。


「やぁ、ミリアちゃん。お勉強中なのか、偉いね。」


 マモンがうんうんと頷きながらそう言った。


「なんで、マモンさんがここにいるの?ノックしなきゃダメだよ。」


 ミリアは、そう言った。


「ノックしたんだけど、返事がなかったからね。仕方ないじゃないか。」


 マモンは首をすくめてそう言った。


「サタナキアはどこだい?ここにいると思って来たんだけど。」


 マモンはサタナキアをさがしてここに来たようだった。


 ミリアは、首を横に振り、


「知らない。服片付けに行ったと思うよ。」


 と答えた。


 マモンは、顎に手を置き


「じゃあ、サタナキアに伝えておいてくれ。ちょっと外に出てくるって。頼んだよ。」


 マモンはそう言うと部屋をさっさと出ていってしまった。


 ミリアは少し文句を言いたかったが、仕方ないと諦めた。


 さっきの本の続きは、勉強にはならなさそうだ。


 キリがいいので、違う本を読もう。


 


 別所


 サタナキアの、目の前でパチパチと音をたてながら火が燃えている。


 サタナキアの瞳の中でゆらゆらと炎が揺れている。


 火の中には、神離れの儀式の洋服が燃えている。


 サタナキアはさらに火を強くした。


「これで、また、一緒にいられるのでしょうか。もし、また、いえ、悪いことは考えないようにしましょう。」


 サタナキアは独り言をそう呟いた。


「神なんていたところで、何にもならないです。この世にいるのは、悪意をもった者達です。」


 サタナキアの口からまたひとつ、ポツリポツリと独り言が漏れていく。


 サタナキアは、目を閉じて、ゆっくりと息を吐き出した。


 そんな時間が、服が燃え尽きるまで続いた。


 サタナキアは、ゆっくりと立ち上がり、ミリアの元に戻るために足を動かし始めた。

20時はなんか厳しいので21時投稿にします

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