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8歳の独り言

僕は8歳になり、首都サーシンで小さな家を借りて生活している。もちろん稼ぎは両親だ。


8歳になるまでの記憶はあるが、両親にはまだ転生したことは伝えていない。

ただ、話し始めるのが早かったり、動けるようになるのが早かったりと、天才と思っている様子はある。

僕もはじめは両親より年上の記憶があったから、気になることも多かったけど、今では体の年齢にだいぶ流された気がする。


~~~~~~~~~~~~~~


僕が両親の子になったとき、大喜びしていた思い出がある。しかしその後すぐ、僕が生まれた地を去る計画を立てていた。

生みの親が何か言ってくるのが怖かったようだ。特に僕をまた人質にとるようなことがあれば大変と、何度か寝て起きたら馬車の中だった。

ハイハイから歩くようになり、ある程度自由にに動き回れるようになったころ、大きな町に到着した。それがサーシンだった。

小さな僕と一緒に旅をしていたことで、小さな町でしばらく過ごすこともあった。頭は大人でも、体はまだまだ子供だったので、長旅は大変なものがあった。

首都サーシンについてからは父様が本格的に冒険者家業に取り組んだ。そして僕が5歳になったころには街の近くの依頼に同行することもあった。

父様は普段はほかの冒険者と臨時パーティーを組んでいたようだが、比較的難易度が低いものはそうやって僕を連れて行った。その時は母様も一緒で、母様も冒険者として復帰していた。


両親はともにCランクの冒険者であったが、実力はBランク程度あるようで、ランクアップ試験で合格すればいいところまできているようだ。

ただBランクになると、緊急招集依頼などがあり、僕のことが心配でランクアップは見送っていると言っていた。できるだけ危険がなく、実入りがいい依頼をこなしているようであった。


僕も依頼についていきながら戦い方を教えてもらったり、母様がいるときは魔法の使い方も教えてもらった。

魔法を覚えていくのは、僕にとって一番の驚きだった。前世ではない現象を起こすことができる。ワクワクしながら取り組んだら、所詮チート。

教えてくれることで、わかっている範囲の全属性の魔法を使うことができた。そして、普通であれば詠唱をする必要があるみたいだが、僕の場合はイメージで何でもできた。さすがチート。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


訓練、冒険を繰り返し、8歳に近くなったころには両親ともに一緒の依頼をこなしていた。そこには当然登録前の僕も同行していた。

冒険者にならなくとも、弟子を一緒に冒険に連れて行き、鍛えることがあるように、登録ができないだけで一緒に行動はできた。

時々僕のように登録前の年齢と思われる子供が、冒険者と一緒に歩いていた。まーほぼいなかったが。

僕は強くなった。Cランク冒険者である両親に模擬戦で勝てるほどに。ただ、両親はまだ本気でないと思う。負けたといっても余裕があるから。

だけど僕も強くなった。ある程度の魔物であれば単独で倒せるほどに。最強ではないけど今は十分だ。

そしてとうとう8歳になった僕は冒険者登録に行くのだ。


「これから新しい冒険だ~!!」

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