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幻想小説 流幻夢  作者: 赤城康彦
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悪夢戦闘

 よくはわからないが、刑天は己に負けた人間の姿で、自分たちにお仕置きをされて、瓦礫に埋もれ。子供に戻されて、めそめそ泣いていると。

 この、めそめそ泣く子どもにされる、というのが、妙にうすら寒い怖さをおぼえさせた。

(死ななかったんじゃない。死なせてもらえなかった、か)

「あの刑天も、むごいこった」

 以前の、子供に戻りめそめそ泣くことになった虎炎石同様、自分に負ける怖さを源龍はふとふと考えた。

「でも僕は武術は嫌いなんだ。文学に生きたいんだよ」

「贅沢なことを言いやがるぜ」

 源龍は貴志に素質があるのを見抜いていたが、本人には不本意なようで。江湖で斬った張ったの生き方をしてきた源龍にはにわかに信じがたいことだった。

「まあそれは、世界樹がよきにはからってくれるよ」

 そう子どもが言うと、にわかに白い霧がたちこめてきて。あっという間に周囲を包み込んでしまった。

 世界樹の姿も霧のためにぼやけてしまった。

「さあ、行かなきゃ。君たちにはやることがあるんだよ」

 霧は濃さを増して、ついには世界樹の姿も見えないようになってしまった。


悪夢戦闘 終わり

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