二つ目の愛①
大学に入学し初めての授業があった日、私の住んでいるアパートから大学までは歩いて20分程の距離だった。一人でいることが多い私はよく物思いにふけることが多く今日も通学途中にこんなことを考えていた。
高校時代にしたあの恋愛は世間からすれば認めがたい恋愛だったのだろう。あれは間違いだったのか?そんなことを考えていた。
恋愛は周りの目を気にすることなく行うものだと自分の中で確固たる芯のようなものが最初の愛から生まれた。周りから反対された恋愛や、自分でも将来のビジョンがみえない恋愛を行う人もこの世にはいるのだろう。
また恋愛は病気の一種なのでは?と一つの考えが生まれたのもこの通学中だった。
『恋は盲目』という諺をご存じだろうか?要約すると恋することにより判断力や視野が狭まるという意である。
私の知っている話だと高校時代にクラスの女子が万引きで捕まったという話。聞けば彼女は彼氏からゲームソフトを万引きするように命令されたらしい。彼女の口からは『私は彼無理矢理万引きさせられたのよ』という言葉が漏れていた。
呆れた。『させられた』なんて言葉は本来存在しないものだと考えていた私はこの感情を抱くしかなかった。自分の意思で選択し、自分の体がその選択枝を行ったのになぜ『させられた』なのか?
このときの彼女は前に述べた病気にかかっていたのだろう。好き人の為なら罪を犯しても手に入れたいものがあった。もしくは既に罪かどうか判断するだけの力がなかったのかもしれない。これを病気と称しても何ら問題ないのでは?と私は考える。
そうこう考えているうちに私の両脚は私の体を校門前まで運んでくれていた。これからどんな生活になるのかと大学生相応の期待を抱きながら校門の先へと足を進めた。




