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魔女が落とした宝物  作者: 内藤ナイト
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二つ目の愛⑧

 口の中に先生の舌が入ってきたのが分かった。唇を重ねられ自然と鼻呼になる。どれくらい唇を重ねていたのだろうか?数時間前急いで行ったコンビニまでよりも長く感じる。

 お互いの舌先がようやく離れ『ハァッ、ハァッ』と息が切れる。先生は顔を赤らめながら目に涙を浮かべ再び私の口を塞ぐ。

 私の両手を押さえていた先生の手は私の顔から首筋、胸、ヘソ、陰部、太もも、足先と丁寧に指先でなぞっていく。少しくすぐったかったが不快感は無かった。

 ようやく口を開くことができ息を切らしながら先生が言った。『好き、中川さんのことが好き』この数分で何が起こっているのかようやく理解した私は『待って、先生のことは好きです。でもそれは教師として尊敬の意味であって私に恋愛的な感情はありません。』

 私の言葉を聞くと先生からはもう言葉は出てこなかった。再び唇を塞がれ局部に先生の指が当たる。

 抵抗したかったが先生に触られると全身に痺れるように感覚が走りうまく力が出ない。下着を脱がされ裸になると直接肌と肌が重なり今までよりも更に大きな痺れる感覚が私を襲った。

 月明かり越しに先生の笑っている顔が見えた。それは今まで研究室で見てきた茶目っ気のあるものではなく欲求をみたす獣のような顔だった。

 先生が強く抱き締めて来たとき体が震えているのが分かったがこの時既に私の体は快楽に溺れてしまいあとは先生に操られるかの如く快感に満たされてしまった。疲弊してしまったのか意識が薄れグッタリしていると『ごめんね』という寂しそうな先生の声が聞こえたが再び瞳を閉じ意識は闇へと消えてしまった。

 起きると先生はベットに座り本を読んでいた。昨日のというか今日起きたことを思い出すと直接顔を見るのが気まずいので顔を布団で覆い背を向けた。

 私が起きたことに気づき先生はパタンと本を閉じ言葉を発する。

『おはよう、と言ってもこんにちはの方が近いかも。』

 背を向けていたため先生の向こう側にある時計は見えないが察するに昼が近いのだろう。先生とは1時間以上行為に及び、なれていない私はひどく疲弊したらしい。

 『なんであんなことを、もう今までのようには戻れないですよ。』ボソッと私が呟く。

 『ごめん、本当に申し訳なく思ってる。でもこの気持ちは止められなかった。それでも気持ちよくなってる中川さんの顔を見てると歯止めが利かなかった。』

 謝罪しているのは分かったがそのあとの言葉は理解できなかった。『私どんな顔してました?』今度は先生の顔見て尋ねる。

 『端的に言うと快楽に溺れた獣かな?その顔を見て歯止めができなくなっちゃったんだけど。』言葉にはしなかったが私は心底ビックリした。

 先日飲み会での例え話をしたとき邪険にしていた人物像は数時間前の私そのものだったのだ。快楽を優先し心を一時的に捨てた獣だった。しかしあの快楽を後にした私は現状先生を悪と思うことができなくなっていた。

 『中川さんのことが好きなのは今でも変わってない。付き合ってほ欲しいとは言わないからただ側にいさせて欲しい。』そう言いながらも結局先生と私は交際することになった。

 立場上周囲の目は気にしなくてはならないのが不便だったが確かにそこに愛はあった。

 夏休みに入り少し遠出をしようという事になりバイクで隣の県の海まで行った。前の休みの日に二人でお互いの水着を選んびこの日が来るのを楽しみにしていた。『さっ、あゆみ先生今日はとことん遊びますよ。』と私が先生の手を引き波の中へと足を踏み入れる。先生の左耳には4℃のピアスが1つ飾られ太陽の光が当たり反射している。ラッシュガードで覆われた肌は梅雨が明け快晴の青空に浮かぶ雲のように白い。

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