表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/34

第24話 最終決戦の宣告:二十五人の心が一つになる奇跡

(前話からの続き)


八人それぞれの成長を噛み締めていた訓練場に、セレナが再び入ってきた。彼女の表情は、いつになく深刻だった。




「皆さん、お集まりいただきありがとうございます。実は、緊急でお呼びした理由があります」


八人が身を乗り出す。セレナが古い書物を開いた。




「王国の北東部に、巨大な瘴気の源が発見されました」


地図上に示された場所は、これまで誰も近づけなかった『忘れられた大地』。


「その規模は……これまで皆さんが浄化してきた全ての都市を合わせた、さらに十倍以上です」


全員が息をのんだ。


「それが、瘴気の本当の源なのね」ミナが静かに尋ねる。


「はい。各地の瘴気は、全てそこから流れ出ていました」セレナが頷く。


アオイが冷静に分析する。「つまり、そこを浄化しない限り、また瘴気が戻ってくる可能性がある」


「その通りです」セレナが重く答える。「そして、その規模の瘴気を浄化できるのは……」


ミナが結論を出した。「私たち全員が力を合わせた時だけ、ということね」


八人は顔を見合わせた。二ヶ月間、それぞれが別の場所で戦い、成長し、強くなった。そして今、再び一つになる時が来た。




「みんな」ミナが立ち上がる。


「もう一度、8人で一緒に戦いましょう」


「もちろんよ。それが私たちの使命だもの」ユカが即座に答える。


ハルが力強く頷く。「効率的に考えても、全員で挑むべき相手ね」


エマが自信を持って言う。


「完璧じゃなくてもいい。みんなで挑戦することが大切」


リコが明るく続ける。


「弱音を吐いてもいい。みんなで支え合えば大丈夫。そして、私たちの絆の歌を奏でましょう!」


8人の決意が固まったその時、訓練場の扉が開いた。




各チームのメンバーたち、十七人が一緒に集まっていた。


「私たちも、一緒に戦います」エルネストが代表して言う。


「皆さんから学んだこと、今こそ活かす時です」


マリアも頷く。「私たち、もう初心者じゃありません」


レインが力強く宣言する。「二ヶ月間、皆さんと共に戦ってきました。だから、最後まで一緒に」


二十五人全員の想いが一つになった瞬間だった。ミナは涙を浮かべながら、仲間たちを見回す。


「ありがとう。本当に、ありがとう」


そして、力強く宣言する。


「それじゃあ、二十五人全員で、最後の戦いに挑みましょう!」


全員の力強い「はい!」が、訓練場に響き渡った。




セレナが最後に静かに言った。


「皆さん、これは第二章の終わりであり、最終章の始まりです」


彼女は古い書物のページをめくる。


「古の聖歌隊の記録にも、最後にこう記されています」




セレナが古い文字を読み上げる。


「『真の力は、一人の完璧さにあらず。多くの心が一つになりし時、奇跡は起こる』」


その言葉が、全員の心に深く刻まれた。




二ヶ月間の別々の戦い。それぞれが学び、成長し、強くなった。そして今、再び一つになった彼女たち。


「ねえ、みんな」暗闇の中、ミナが呟く。


「私、この二ヶ月でたくさんのことを学んだけど。一番大切なのは、やっぱりみんながいてくれることだって分かったわ」


静かに、他の七人が同意の言葉を返す。


「私も」「私たちも」「同じ気持ちよ」




「みんながいるから、強くなれる」


「みんながいるから、前に進める」


「みんながいるから、怖くない」


「みんながいるから、希望が持てる」




8人の声が、一つのハーモニーを奏でた。それは、離れていた二ヶ月の間も決して途切れることのなかった、心の絆の証だった。




最後の、そして最大の戦いが、すぐそこまで迫っていた。だが、彼女たちの心に迷いはない。絆の力を、信じているから――。




――第二部 完――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ