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Noon nighT  作者: ラト
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第4話

この話はフィクションでであり実際のものとは一切関係ありません。


リョウは自分の体を見て驚き目を疑った。

「ねぇよ…!?なのに胸はある???」


「なんなんだこりゃぁぁぁ!!」


リョウは半泣きになりながら叫ぶ。

そして白衣を着て体を隠した。


「この身体…説明してくれよ」


「まぁまぁ、怒りなさんな」

老人がなだめるかのように話しかける。


「お嬢さん、名前はなんて言うのかえ?」


「俺は男だ…。名前は、リョウ…。」


「おぉ。ろーちゃん」か

「リョウだ!!!」


「わかっておる、ろーちゃんじゃな」


「……。そっちの名前は。なんで俺はこんな体なんだ。」


今度は子供が応える。


「俺の名はメフィスト。隣のジジイはラファエル。」


「お前の体は銃を元に出来たホムンクルス型アンドロイド。俺の友人ディアボロスや高性能再生進化系マナマジックエンジン、が加わり出来ている。

そして月の女神、アルテミスが宿ってる。」


リョウはシュウと同様に言っていることが全くわからない反応を示した。

そしてリョウはシュウと同じような世界のことにたいする説明を二人から受けた。


大まかなことを説明をしてもらった。

そんなことより今は自分用の服がほしかったのか自分用の服を頼んだ。


メフィストは指をパチリと鳴らした。

すると白衣が衣服へと変わった。

「おぉ。」

リョウは驚きとともに変わった服装だなと感じた。

これはりょうの体に宿っているアルテミスがそういう風に模したかららしい。

そしてリョウの体が女なのもアルテミスの影響らしい。


「では、ろーちゃんの武器について説明しようかの。まず手から銃がでるように念じてみ。」

するとリョウの手に魔法陣が浮かび上がり手のひらから銃口の先が生えてきたきたではないか。



呆気にとられてると

「腕からも出るように念じてみ」

さらに腕からと言われた。

言われるように腕からも出るように念じた。

すると更に腕絡も同様に魔法陣が現れガシャンと銃がでてきたではないか。

「指全部銃になるように念じてみ」


また言われるようにすると手のひらから生えた銃を覆っていた指5本とも銃に変わった。


「あの壁に向かって撃ってみんしゃい」


リョウは深呼吸をして壁に腕を構える。

そして撃つような感覚で腕に力を入れた。


鼓膜を破るかのような大きな銃声。

壁を見ると7つの穴が空いている。


リョウは体が震えた。このような物騒なものが体からでてくるからだろう。


「ろーちゃんの身体は全身武器庫のようなもんじゃ。自分の身体の好きな部分から自由に武器を作りだすことができる。ましてや腕から大砲をだすのも可能じゃ。」

「安心しろ。お前の中のアルテミスは狩りの女神でもある。弓の狙撃も一流だ。それにお前にしかやれんことだからな。」


リョウは震えを無理にでも止めるかのように力を入れ、深呼吸をした。


「人を殺すのか。俺は自分の体で。」


「お前が殺すのは人でも天使でもない。世界を壊す化け物だ。本能的に我らを殺しにくる。それしか頭にないかのように…。

でないとお前の大切なものまで奪われることになるぞ。」


リョウはハッと気づいたかのような表情をした。大切な人たちを失いたくないと思ったのだろう。

「わかった…私が守ってやるよ。お前たちの大切な世界まで。」


ヤケになった感じで言った

「フッ…、あぁ、頼んだぞ。俺はこんなガキンチョの体じゃ役に立たんからな」



メフィストはそういうとリョウと笑顔を交わした。


「ふぉっふぉっ…ろーちゃんはたくましいのぅ。それに体ももうこの世界に馴染んできたようじゃ。喋りかたまでアルテミスちゃんに似てきたわい。」


「私?え?あ…」


リョウは恥ずかしそうに下を向いた。


そんな時、急に地面が大きく揺れた。


「なんだ?地震?」


「違う!これはきっとやつらが着たんだ。行くぞ!」


するとメフィストの足元を中心にこの部屋中が一つの魔法陣に囲まれた。すると気がつくと地上にでてきた。地上は街灯と月のない綺麗な夜空の街だった。

その車の大通りの真ん中に3人はいた

リョウが空に見とれた。その瞬間、道の先の交差点に建っているビルが弾けるように砕けた。そこを見ると家1件分ほどの高さの怪物が現れた。


白色のバッファローのような体に虎のようなの鋭いツメをもつ足を6本に、アンコウのような顔をしている。


そして獲物を見つけたかのようにリョウをにらみつけた


「グウォォォー!!!」

地面でも裂けるかのような大きな咆哮。

リョウたちの体にビリビリと空気が揺れる衝撃が伝わる


「ば…化け物だ…」


リョウは腰の力がぬけ、地面に崩れる。


「無理だ…殺される…」


「ろーちゃん何をしとる!」


そして化け物は容赦なく三人へ突進してきた。

メフィストはずはやく両手を前へやり防御壁のように魔法陣を作り出した。

目の前に突進してきた怪物は魔法陣にぶつかった。

しかし魔法陣は耐えることが出来ず三人は吹き飛ばされた。


起き上がるリョウの前に化け物はいた。


威圧と恐怖によりリョウの体は動かない。「あ…ぁ…殺される…ぅ…」


リョウはもうダメだと思った。

そして化け物がリョウにとどめを刺すかのように攻撃をしようとしたその瞬間。

目の前に下から大きな剣を振り上げる男が。

シュウだった。

そして化け物の片目をつぶした。その姿は天からのいかづちのようだった。

「間に合った…ってかこわかったぁ」


シュウがそう言うと同時に怪物は痛みを紛らわすかのように暴れ、隣のビルへ激突した。


「大丈夫か?魔法で移動した瞬間切り上げるように言われたから何とかなった。」


「大丈夫だよ。シュウ、ありがとう」


「なんで俺の名前を?」


シュウは不思議そうにリョウを見た。

シュウはリョウの変わった姿をみるのは初めてであり変わったことを知らなかったからだ。


「私は俺だよ。リョウだよ。この世界にきて姿が変わったらしい。」


シュウはビックリした顔をした。


「昔、お前の家で水遊びして服を貸してもらった記憶もある。お前は野球のシャツだった」


リョウがそういうとシュウは間違いないという顔をした。が、その瞬間ふたたたびさっきの怪物がビルを壊し現れた。

片目を潰されたせいか怒り狂った表情でこっちを見ている。


「さっきよりヤバイのが来るぞ。やれるか?お前にも武器はあるんだろ?俺はさっきので自信がついたぞ」


シュウが化け物を見て苦笑いをしつつリョウに話し掛ける。


「お前がやれて俺がやれないわけないだろ」

リョウの負けず嫌いの心に火がついたように立ち上がり体制を立てなおし、目つきを変えた。


化け物は咆哮し、リョウとシュウに向かってふたたたび突進してきた。


二人は二手に別れ回避した、その間に化け物が突っ込んだ


リョウは手のひらからマシンガンを出し、指も銃に変え、化け物を狙い撃った。


銃声が鳴り響く、化け物がダメージを受けひるんだ隙をつき、シュウが今だと言わんばかりに右前足を叩き切る。


シュウは化け物の右手前足を切りおとした。


「イケるぞ!」

傷ついたメフィストたちは遠くからそういい、唾を呑んだ。


しかし、化け物の足元に体を囲むほどの大きな魔法陣が現れる。

そこから大量の水が現れた。その水は化け物を守るかのように体を球状に覆った。


リョウは撃ち続ける。

しかし、取り巻く水が邪魔をし、弾が化け物までとどかずに止まる。


「どうしたらいい」シュウとリョウは互いに顔をしかめる。


そうしていると化け物はシュウを見て口を大きく開いて咆哮する。


シュウは鼓膜が破けそうなになるくらいの勢いにひるんだ。

その瞬間、化け物の口から勢いよく高圧水がシュウに放たれた。


シュウは防御も出来ずに吹き飛ばされる。


そして化け物は次にリョウに狙いをつけた。


化け物は額から角を生はした。

そしてその角は勢いよくリョウに向かって伸び、リョウの肩を貫き向こうのビルまで突き刺さったた。


リョウは痛みと角により身動きがとれない。


シュウもさっきの攻撃により体が思うように動かない。



そして化け物に取り巻く水がリョウの体まで包んだ。

リョウは息が出来ずただもがくだけだった。


化け物は角を光らせた。リョウはだんだん力が抜けていく感じがした。


リョウの力を吸収し始めたのだ。

もがくが息も、力も、もう限界だった。


そしてついにリョウは目の前が真っ暗になった。


水中に漂う角の突き刺さった体。



周りはそれをみて時間が止まったかのように一瞬静かになった。


「リョウ…。うそだろ?」





リョウは気づいたら暗い世界にいた

「ここは…どこだ…。」

リョウは真っ暗闇の中を漂ってた。


「そっかぁ。俺、死んだのかぁ…。」

リョウは一人つぶやく。

するとリョウの後ろから人影が。


リョウの肩にポンと手をのせた。

そいつは自分だった。

だが、おぞましいくらいの殺気と闘争心に満ちた笑い顔でリョウに話し掛けた。


「お前は頑張った。だが、ここからは……俺の番だ…。」

そしてリョウはまた目の前が真っ暗になった





元の世界、リョウを串刺しにした化け物が一つ物が片付いたかのようにニヤリとした。


だがその瞬間、串刺しになってたリョウの背後に大きな魔法陣が現れた。

リョウは右肩に突き刺さった角を掴み砕いた。


化け物はひるみ、水はリョウから離れ、化け物の周りを再び覆った。

リョウはゆっくり体制をたて直した。


するとリョウの背中から機械でできた蜘蛛の足のようなものが8本生えてきた。

角のせいで穴の開いた肩も、機械が浸蝕するように再生した。


魔法陣は今なおリョウの背後に体の一部のように存在してる。



「なんなんだありゃ…」

見ていた全員が呆気にとられた。

リョウ以外の全員はこれから何かが起こると感じた。



そして、前髪で目が隠れたリョウは妖しく笑っていたのだった…。


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