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Noon nighT  作者: ラト
12/17

第12話

この話はフィクションでであり実際のものとは一切関係ありません。


昨日のことが頭から離れず、シュウはあまり眠ることが出来なかった。


リョウがシュウの部屋にノックをして入ってくる。


「おはよ。昨日は寝れた?」


「いや、あまり眠れなかったよ…」


「そっかぁ。スニエブは最初から私たちを消すつもりだったんだもんね」

「あぁ…ショックだよな。」

「うん…」


そんなときにシュウはスラムのことがふと浮かんだ。


「…まさかな…」


リョウが不思議そうにシュウをみる。

「どうしたの?」


「いや、この前公園で不思議なやつに会ったんだけど…まさかと思って」

「スニエブみたいにってこと?だったら次こそは気をつけなきゃね」


「そうだな」




一方、研究室ではルシファとセラフィエルとサイクロプスが話をしていた。

二人は機械のモニターを見ていた。


「これがその時の映像だ。」


「まさか、賢者の石がか?」


「これを見る限りそうとしか言えないだろう。」「これは…」

「なんでだよ…」


「とにかく他のやつに知らせよう。サイクロプスとルシファ、他の人の召集を頼む」




そしてルシファはガブリエルの部屋にきた。

ドアをノックする。


ガブリエルがドアを開けてきた。

顔が少し疲れている感じだった。

「どうしたの」

「疲れているときに悪いが、ちょっとわかったことがある。来てくれ。」

ガブリエルが行くとそこにはシュウもリョウもみんな集まってた。

「サイクロプス、久しぶりだな。」

「ずっと…こもって研究してた…」

「仕事熱心は見習わなきゃね」

シュウとリョウの方を見るとはサイクロプスと久しぶりの会話を楽しんでいた。

すると

「これで全員揃ったね」セラフィエルが皆の前にたち話だした。


「ここに集まってもらったのは、多分皆が最近気になっていたものについての話、賢者の石についてだ。」


「賢者の石ってなに?」リョウが言った。


「君たちはよく知らないんだったね。簡単に言えば願いを叶える魔法の石ってとこかな。」「へぇ、いい石じゃない」


「そうだろ、しかもその中には膨大なエネルギーや物質が無限にある。」


「無限に…」


「そう、無限。簡単に言えば減らない飲み物。お前たちの世界では中世のヨーロッパ人が錬金術をするのに使ってたらしいな。鉛を金に変えるのに使用したとか。誰がこんな石作りだしたかはわからないがな」


「ふーん。…あ、なるほど、じゃあ賢者の石を持って来て世界を元に戻してもらえばいいのね」


リョウは目的がわかったかのように元気な声をだすが、ラファエルたち表情を変えなかった。

「…違うの?」


「賢者の石は私たちの世界に補完してある」


「じゃあどうして世界を元に戻さなかったの?」

「戻せなかったんだ…。」セラフィエルはうつむいて言った


「向こうの世界に戻れないから?」


「いや、向こうに召喚されれば向こうの世界へ行ける。デーモンがこっちへきたように。」

「じゃあ…」


「賢者の石は意思を持っているんだ…。

私たちが世界が元に戻るよう願っても何も反応せず黙ってるだけだった。」


「そんな…」


「クロノスの代わりに時間を止めさせようとしても反応しなかった…。運命に逆らわないかのように…」


周りは一瞬沈黙につつまれた。


「で、今回は賢者の石の何がわかったの?諦めたものについてまた何か話すってことは、何か関わってるってことでしょ?」

ガブリエルが沈黙を破るかのように話しだした。

「あぁ、この前の化け物が言ってたのを覚えてるか?赤い石が力をくれるって。」


「えぇ…」


「そしてリョウがディアボロスになったとき。ディアボロスは憎しみにあふれたときに賢者の石が力をくれたと言った。」

「ということは?」


「今の賢者の石は憎しみに対して力をかすってことがわかったんだ。化け物にも…。

そして化け物に力を貸すということはもしかするとこの世界の混合にも力をかしてるのかもしれん。それは推測だがな…」

「嘘だろ?だいたいここにないものがどうして力を与えれるんだ」

シュウが否定的に応える。


「賢者の石は意思を持っていて力も無限大だ。少しの空間を越えたりするのは簡単なことなんだろう。

それに最近全く願いを叶えてなかったのに、違う世界に力を干渉させてくる。願ってもないのに賢者の石の勝手な意思で…。」


「なんで賢者の石の力って言えるんだよ。」


「天国の賢者の石の反応したタイミングとこちら側のディアボロスとスニエブが力を与えてもらったタイミングが一致してるんだ…。」


それを聞いて全員が途方にくれた気持ちになった。


「じゃあそんな石ぶっ壊しに行って」

「ダメだ」

立ち上がるシュウをメフィストが止めた。

「物凄い力があるんだ石に殺されるぞ。たとえ壊したとしても核爆発以上の被害がでる。」


「じゃあどうすれば…」シュウは肩を落とした


「今わかってるのは予測を含めここまでだ。今は化け物と戦っていくしかないだろう。化け物はあと7人残ってる。って言っても私たちの知ってる神だが…。」

セラフィエルが少し残念に言う。



「降り懸かる火の粉は掃わなきゃね。神様たちも世界の崩壊なんか望んでないわ。」

そんな中みんなを元気つけるようにいう。


「ガブリエル…」

シュウもみんなもガブリエルの言葉になっとくした。

「ふっ…そうだな。あいつらは殺しても死ねないからな」ルシファも微笑みを見せた。


「ガブリエルしゃん、彼も少し元気出たみたいじゃの。グッジョブじゃ。」

ラファエルがガブリエルにコソッと話しかけた。

「ち、ちょっと何のことよ!」

ガブリエルは慌ててラファエルに言った。



ドゴッ!!

そんなとき、急に扉が大きな音を立てて吹き飛んできた。


デーモンとサイクロプスが皆を守るようにの前にたつ。


現れたのは黒いローブを着た人だった。


「お前は何者だ」

デーモンが問い掛ける。

「……」

しかし黒いローブの人は何も応えない。


「お前は沈黙の魔術師だな」



黒い男は両手を前に突き出し手のひら向けを指を広げる。


すると全員の足元に魔法陣が現れた。

そして黒い球体に体を包まれ、全員姿を消してしまった。


そしてローブを着た人も魔法陣が足元に現れ姿を消した。



リョウは目が覚めた。

起き上がると夜空が綺麗な花畑だった。


隣にはデーモンとサイクロプスがいた。


「デーモン、ここはどこかわかる?」


デーモンは辺りを見回して言った。


「ここは…天の国。天国だ。」

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