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Noon nighT  作者: ラト
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第11話

この話はフィクションでであり実際のものとは一切関係ありません。


自分の胸を貫いた腕を掴むスニエブ。

そしてスニエブの胸を貫いたデーモン。


「な、なんで…」


「口と手を動かすので精一杯のようだな…困惑の女神スニエブ。」

「ゴフッ…あなた、わかってたのね。」


「あぁ、俺は世界の混合化がほとんどすすんでないからな。他の者には鈍って感じることのできないオーラを感じることができる。気配がただ者じゃなかったからな…。テーブルを叩いたときも、お前の気は驚きを出していなかった。そしてお前の左手…それは綺麗な手じゃないな」



「そこまで感じとるとはね。さすが闇に生きる者、気配を操るのはおてのものね…。背後を取られたのは全く気づかなかったわ」


「ふん…」

デーモンは鼻で笑い。指をならした。


するとシュウとリョウが目覚める。「うぅーん…」

二人とも重たい石を持ち上げるかのようにきつく机から体を起こした。

寝起きのせいか目が慣れるまでに少し時間がかかり、そして霧が晴れるように周りの風景がはっきりしてきた。


「え??え???」

リョウは目の前の光景に戸惑いが隠せなかった。」


「何だよ。デーモン!なんだよこれ!!グッ!…」

シュウも目の前の状況に驚きデーモンに遺憾を示すが身体が思うように動かない。


「シュウ、あまり動くな。今お前を解毒したところだが完治するまでもう少しかかる」


「解毒?!いつおれが毒を飲んだんだ!!」


「この女が作ったものを食べただろう。この女は9つの化け物の一つだ」


「何言ってやがる!!こいつがそんなこと…ウッ!…」


「見事な困惑ぶりだな。なぁ、スニエブ。シュウ、コイツの左手をよく見ろ」


シュウとリョウはスニエブの左手を目を凝らしてみた。すると白い指一つ一つが蛇になっている。そして手の平にはコブラのような模様がついていた。


「…スニエブ、嘘でしょ?」

リョウは嘘であって欲しいようにスニエブにはなした。

「違うわ!これはコイツの仕業よ!私がこんなことするはずがないじゃない」

スニエブは血を吐きながらも必死に否定をする。

しかしデーモンは容赦なしに腕に力を入れる。それと同時にスニエブは苦しみ再び血を吐く。

「やめろ!!」

シュウはデーモンを止める。


デーモンはシュウの声で力を緩める。


その時、ガブリエルとメフィストが走って食堂に入ってきた。

そしてその光景を目にしたが二人は息があがりながらも冷静だった。


「デーモン、よかったわぁ。あなたがいてくれて」

ガブリエルが言った。

シュウとリョウはガブリエルの一言に驚き、次第に気を落とした。


「メフィスト、状況を説明して…」

リョウがメフィストに哀しみを抑えながら聞いた。


「ガブリエルが調べていた石版で新しいことがわかってな。二番目の化け物、困惑の女神についてだ。その化け物はお前たちを先に狙うことがわかった。そいつは人を困惑させ、その人が隙を見せたときに左手の蛇が命を吸うらしい。そしてそれはこの女のことだった。第2の使い、困惑の女神スニエブとな。」


「そんな…」

リョウとシュウのはため息は大きかった。


そしてデーモンは再び口を開きスニエブに話しだした。

「お前の計画は失敗だ。あきらめろ」


そしてスニエブの表情が威嚇をする獣のように恐ろしくなる。


「貴様たちがいなければ…。」


シュウとリョウはその表情と言葉を聞きメフィストが言ったことが本物と悟った。


そしてデーモンがスニエブに問う。


「なぜ貴様らはこの世界を消そうとする。」


するとスニエブは怒り狂って応える。


「貴様らが!、貴様らが撒いた種だろう!貴様らが原因なんだ!」


「なに!?」

スニエブの言葉に全員が驚いた。


「だから私たちは赤い石から力を授かったんだ!!」


「赤い石ですって!?…赤い石ってもしかして……賢者の石…」

ガブリエルがそのことばを言った瞬間、シュウとリョウ以外の人は更に驚き固まった


「ほら、また私に力がぁ!赤い石が私にぃ!」


そしてデーモンの腕のせいで動けないスニエブの全身に無数の毒の大蛇が現れる。

そしてその大蛇がシュウとリョウに、飛び掛かろうとした、その瞬間、スニエブと大蛇の全てが炎に包まれた。


「地獄の豪火だ。一瞬で焼きつくされる」

デーモンが腕から出した地獄に存在すれ炎だった。


そしてスニエブをつつんだ炎は数秒すると消えて灰だけがのこった。


皆はただそれを見詰めるだけだった。


そして灰が急に光だし人の形になる。


「やっぱりあなたはアフロディーテ…」

ガブリエルが哀しむように呟く。


「アフロディーテ?」

リョウはメフィストに説明を求めた。


「お前たちの世界でいう金星の女神だ。ヴィーナスならわかるだろう」


「…やっぱり相手は神様なんだね…」

リョウはうなだれた。


「あぁ、そうみたいだな…。」


そしてアフロディーテは手の平ほどのクリスタルになった



「なぁ、ガブリエル。お前はスニエブって名前を知ってたのか?」シュウはガブリエルに問う。


「名前じたいはさっき知ったわ。私たちがしってるのは9体の化け物の異名、スニエブは困惑の女神。この前の化け物は怒涛の突撃者。」


「そうか…。でもこんなことになるなんてな…全く、後味悪い仕事だ。本当に…」


シュウはどうしても元気がでなかった。

それを見てガブリエルが元気付けるようにシュウに言う。

「スニエブのことは忘れて元気出して。今度は私がコーヒー入れてあげるから。」



「…いや、今はいい。何も入らないから…」


シュウは断った。


そしてため息を吐きつつ食堂を後にした。

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