第61話 その頃化尾里君たちは
*この話は化尾里君と陽子さんについての話です。
「ついにこの日がやってきた。」
俺(坂口 化尾里)はかなり緊張していた。
その緊張したまま教室に向かった。
そして、教室の中に入ると、そこには陽子1人だけだった。
「ちょっと遅くなってごめん」
「ううん」
「少し待ってて」
「うん」
陽子は返事だけをしていた。
そして、俺の心の最終準備が終わると、俺は口を開いた。
「俺、ずっと前から陽子のことが好きだった。俺と付き合ってほしい」
後は返事を待つだけ、俺は心臓がバクバクしていた。
「化尾里君、化尾里君なら大歓迎だよ。これかよろしくね」
「ありがとう」
俺はそう言って陽子を抱きしめてしまった。
そして、我に返ると、俺は陽子を離した。
「いきなり抱きついちゃってごめん」
「ううん」
そうして、俺たちは手をつないで教室を後にした。
まだ最終下校時刻まで少し時間があったので俺たちは屋上を見に行くことにした。
そして、少しだけ屋上を見た後、俺は陽子さんと自転車を駐輪場から取りに行って、そこから校門まで行くと、俺は陽子さんとラインを交換することにした。
「陽子、ライン交換しよう」
「うん」
俺も陽子さんもスマホを起動させ、お互いのラインを交換した。
「今日はありがとう」
「うん」
そうして、俺たちは校門からそれぞれの家に帰った。