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紗奈先輩と付き合ってみたら。  作者: くわがた
1年生冬休み編
47/181

第47話 大晦日のパターゴルフ

 今日は大みそかだ。

 大みそかは、いつもの六人で集まる約束をしていた。

 僕は少し運動しやすい服装で集合場所であるいつもの駅に行った。

 そして、みんなが集まると、「ゴルフとかやってみない?」と翼先輩が言った。

そしてそのことに紗奈先輩は賛成していた。

 しかし、玲子さんが「ゴルフって高いよね?」と話しながらスマホでゴルフの金額を調べていた。

「一番近いゴルフ場だと12000円するらしいよ」

「そんなに高かったんだ」そう翼先輩が嘆いていると、僕の中に一つ案が浮かんだ。

それは、パターゴルフにすることだ。

「パターゴルフならそこまでかからないと思うよ」僕がそういうと紗奈先輩は「あやちゃんすごいじゃん」と言った。

 そして紗奈先輩は「ちょっとお店行ってくる」と言って、その場を後にした。

 僕は紗奈先輩がどこか行ってしまうのは寂しいが、我慢することにした。


 15分ほどが経つと、紗奈先輩は戻って来た。

「いいやつあったよ」と言って大きいレジ袋を見せた。

 紗奈先輩がレジ袋から中身を取り出すと、パターゴルフのパターとパターゴルフのマットが入っていた。

「これ全部で2000円だったんだ」

僕は正直この価格ならかなり安いと思った。

「近くの公園まで行ってやってみよう」

 紗奈先輩はそう言って僕たちを近くの公園まで連れて行った。

 そこの公園はあまり人がいなかった。

「ここならすいているしパターゴルフもできるね」

紗奈先輩はそう言って、今日買ったゴルフセットをセットしていった。

パターゴルフのコースは全部で3セットあった。ちなみに、パターの数は5本でボールは6個あった。

 紗奈先輩だけにコースをセットさせるのは申し訳なかったので僕は紗奈先輩を手伝った。

 僕が手伝ったおかげでコースのセットはすぐ終わった。

「あやちゃんありがとう」

「どういたしまして」

 「早速やる?」

 そう紗奈先輩が言うと、みんなうなづいた。そして、パターゴルフが始まった。

「もしパターゴルフのルールを知らない人がいたら、私か翼君にルールを聞いてね」

「あと、まずは3ホールね」

 僕はあまりパターゴルフのルールが知らなかったので、ゴルフのルールを少しは知っている紗奈先輩にルールを聞きながらプレイした。

 しかし、僕は生まれてからほとんどパターゴルフというものをやったことがなかったので、はじめの方は全然うまくいかなかった。

 それでも、パターゴルフをやっていく間に少しはできるようになった。

 そして、全員3ホールが終わった。

 僕は8点だったのであまり良くなかったが、それでも楽しかった。

「今度は6ホールでやろう」

紗奈先輩はそう言った。しかし、めぐみさんが「コース3つ分しかないじゃん」と言ったので、

「コースを組み替えていくんだよ」と紗奈先輩は言った。

「そんな方法があったんだ」

 そして今度はパターゴルフ2回戦が始まった。

 僕は開始して早々奇跡を起こした。それは、ホールインワンをしたのだ。

このコースのマットは大きさが大きかったため、ホールインワンは難しいと思われるが、僕は一回でボールを入れることができた。

 その後も3ホール目まではそのまま対戦が続き、そこで、コースを組み換えた。

 そして、4ホール目からが再開した。

 後半は、少しうまくいかなかったが、最終的に12点だった。そして、順位は3位だった。

ちなみに、2位は翼先輩で1位は紗奈先輩だった。

 僕は3位になれたこともうれしかったが、みんなで遊べたことが何よりも楽しかった。

 そして、今日は解散することになった。

 そして家に帰ってからは家族で年末特番を見て過ごしていた。

 11時ごろになると紗奈先輩から電話がかかってきた。それは、ビデオ通話だった。

「このまま来年までつないでいてもいい?」

「うん」

 僕は紗奈先輩とビデオ通話でつながっているスマホの画面と年末特番が流れているテレビの画面を見ていた。

 そして、今年もあと1分になった。

僕は画面越しに紗奈先輩を見ていた。

「10. 9. 8. 7. 6. 5. 4. 3. 2. 1」

「happy new year」

「あけましておめでとう」

僕は紗奈先輩に画面越しで言った。

「誰と話しているの」

そう襟嘉が聞いてきたので、

「この前のお姉さんだよ」と答えた。

「バッテリーが残り14%です」

「やばい、充電全然ない」

「あやちゃん、充電切れそうだから、またね」

 そうしてビデオ通話が切れた。

 僕は歯を磨いて1時までには眠りについた。

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