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紗奈先輩と付き合ってみたら。  作者: くわがた
1年生冬休み編
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第40話 チア部のクリスマスパーティー

 朝起きると僕はリュックと休日用のを用意して、チア部のパーティーに必要なものと、紗奈先輩たちとのパーティーの用意を入れた。

 僕は朝食のパンを食べた後、のリュックを背負って集合場所である学校の校門まで向かった。

 学校の校門まで着くと、チア部のメンバーは半分ほど到着いていた。

 それから15分ほど待つと、ほとんどのメンバーが来ていた。

「それではチア部の皆さん出発しましょう」

そこから自転車で一列になって、そこそこの規模のカラオケ店まで行った。

受付は部長さんが行った。

そこで、僕たちは一番と二番に案内された。

僕は陽子さんと同じ一番の部屋に行ったが、僕以外の男子はみんな二番に行ってしまった。

部屋は広かったが一部屋だとやっぱり無理だと思った。

 カラオケの部屋の中に荷物を置くと、僕は陽子さんと一緒にドリンクバーを取りに行った。ちなみにこの部屋はパーティー用の部屋だった。

 コップにジュースを入れて部屋に戻ろうとするとちょうど三番の部屋から紗奈先輩が出できた。

「あやちゃんおはよう」

「紗奈ちゃんは何のパーティーなの?」

「私はバレー部のパーティーだよ」

「よりによっても偶然だね」

「うん」

 僕が部屋に戻ると部屋の中にチア部のタブレットが置いてあった。そのタブレットの画面を見ると、もう一つの部屋とテレビ通話をしていた。

「部屋移動したい人がいたら、いつでも移動してもいいよ」

タブレット越しに部長さんがそういった。

そして最初は部活でも使っている音楽をみんなで歌うことになった。

 その歌を歌っている間はみんなノリノリだった。

その歌をみんなで歌い終わると、化尾里君から呼び出された。

 僕はみんなに断って二番の部屋に行くことにした。

 隣の部屋のドアを開けると、一番手前に紗奈先輩が座っていた。

どうやら間違って三番の部屋に入ってしまったらしい。

僕は「すみませんでした」と言って部屋を出ようとしたが、一人の女の子に止められた。

「すみませんでした」

僕はひたすらその人に誤り倒した。

「もしかして、亜矢理さんですか?」

「はいそうです」

「紗奈のことこれからも頼むね」

正直僕は恥ずかしかった。

「ありがとうございます」

僕はそう言って部屋から出た。

 今度はしっかり確認してから二番の部屋に入った。

「亜矢理遅かったな~」

そう化尾里君に言われたので僕は「トイレに行ってた」とうそをついた。

「そういえば亜矢理は仲のいい女子はいるの?」

「うん、陽子さんと仲がいいよ」

「そうだったんだ。いつも亜矢理が女子のところに行ってるから、俺のこと嫌われていないかな~と思ったんだ」

「僕は化尾里君のこと友たちだと思っているよ」

「そうなんだ。俺のこと友達だと思ってくれてありがとう」

「化尾里君は陽子さんとはどんな関係なの?」

僕がそういうと化尾里君はとても照れていた。

「俺は陽子さんと話したいと思ってるよ」

「今から陽子さんのところに行ったら」

「行こうかな」

僕は化尾里君と一緒に一番の部屋まで向かった。

 一番の部屋に入ると陽子さんが歌を歌っていた。

僕は最初に座っていたところに座り、化尾里君は僕の席の隣で立っていた。

 陽子さんが歌い終わると陽子さんが化尾里君のところまで来た。

「化尾里君、私の歌声どうだと思った?」

「俺はうまいと思ったよ」

「ありがとう。あと、化尾里君ここで一曲歌ってくれない?」

「もちろん」

 化尾里君はリモコンで曲を予約した。

「そういえば、俺がいた部屋と違う機種だね」

「そうなんだ」

 化尾里君の順番が来るまで、僕たちはひたすら歌っている人を見ていた。

 化尾里君の順番になると、モニターの近くに行ってそこでかおり君が歌った。

化尾里君の歌はとても上手だった。

 採点の点数を見ると92.314となっていた。

「おお、さっきより点数伸びてる」

「よかったね」

そう陽子さんが言うと化尾里君の顔が真っ赤になった。

化尾里君は「ありがとう」と言って二番の部屋に戻っていった。

 それからは正午ごろまでみんなで歌い続けた。

「一回休憩して昼食食べましょう」

部長さんがそういうと二台ある食事注文用のタブレット端末を陽子さんが取りに行って一台は反対の人に、もう一台は僕に渡した。

 そしてみんなで食事を注文した。

 最後の人が注文を終えるころには、僕の頼んだ味噌煮込みうどんは到着していた。

「もう到着している人は先食べてていいよ」

そう二年生の先輩が言ったので僕は味噌煮込みうどんを食べ始めた。

うどんを食べ終えて陽子さんと話していると部長さんが来て「食べた分のお金をこの封筒に入れてね」と言って部長さんは部屋に戻っていった。その後に部長さんがタブレット越しに「これでチア部のパーティーはお開きにします。引き続き残りたい人は午後8時まで残ってもらってかまいませんが、二番の部屋は私の友達とのパーティーに使いますのですみませんが一番の部屋に移動してください」

 そのころに紗奈先輩からラインが来ていた。

「私たちのパーティーは三番に来てね」

僕は「わかりました」のスタンプを送信して、封筒に先ほどのうどんの代金を入れ、荷物をまとめて「お先に失礼します」と言ってチア部のパーティーを後にした。

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