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紗奈先輩と付き合ってみたら。  作者: くわがた
1年生2学期編
25/181

第25話 文化祭一日目

昨日は早く寝たので、今日の目覚めは比較的良かった。

今日は、いつもより15分ほど早く家を出た。

自転車通学の途中少し渋滞に巻き込まれたが、早く家を出たおかげでカバーできた。

 校内に入ると、いつもと全然雰囲気が違かった。

 ホームルームに着くと、結局いつも通りの時間だった。

朝のstが終わるとすぐに二年生のフロアまで行って、紗奈先輩を探した。

そして紗奈先輩を見つけると、声を掛けた。

「紗奈先輩~」

「あやちゃん、今日さ~二人きりで回りたい?」

「もちろん」

「それじゃあ二人で回ろう」

「うん」

 僕は紗奈先輩と二人きりで回れることでとてもうれしかった。

「あやちゃんは行きたいところある?」

「僕のクラスの迷路とか行ってみる?」

「うん」

 僕は紗奈先輩と自分のクラスの迷路に参加することにした。

正確な迷路のルートは僕にもわからないため、ずるはできない。

 武道場に行って、紗奈先輩と二人でめいろの中に入り、二人でゴールを探した。

「あやちゃん、迷路のルート教えて」

「何パターンかあるから、僕にはわからない」

「そんな~」

紗奈先輩は少し残念そうだったが、結局3分ほどでクリアすることができた。

「あやちゃん、もう一回やるとパターン違うの?」

「うん、定期的に変わっているから、僕でも攻略できないよ」

「そうなんだ。あやちゃん、もう一回行ってみよう」

「うん」

そして、紗奈先輩ともう一回迷路に挑んだ。

 今度は意外とすんなりと迷路をゴールすることができた。

「紗奈先輩、今度は意外に早くゴールできたね」

「あやちゃんが行きたいところとかはある?」

「僕は~紗奈先輩のクラスに行きたいな」

「私本当に怖いものは苦手だから、外で待っていてもいい?」

「紗奈先輩と一緒じゃなきゃ寂しい」

「しょうがないな~」

そして、お化け屋敷は二人で行くことになった。

 幸いなことに、紗奈先輩はお化け屋敷の中を知っていたらしいので、この前の遊園地の時ほどは怖がっていなかった。

それでも、紗奈先輩は怖かったのか僕と手をつないでいた。

「あやちゃん、やっぱり怖かった」

「でも、紗奈先輩はここのお化けの役やるんでしょ?」

「うんそうだけど、」

「あやちゃん、今度はシューティングゲームやろう」

「うん、今度は競おう」

 僕はやる気満々に紗奈先輩の隣をついていった。

 シューティングゲームは、1ー5の教室で行っていた。

混み具合はそこそこだったが、意外に早く僕たちの順番がやってきた。

 まずは係員から説明を受けた。

「このボールを、的に当てるようにしてください。一番中心に当たりますと、20点になります。これを5回行います」

そして紗奈先輩から先にプレイをした。

 紗奈先輩はとても集中していた。

紗奈先輩は一発目から中心の20点の枠をとることができた。

そして5回終わるころには、100点満点中93点だった。

「おめでとうございます。最高記録達成です」

係員が紗奈先輩のことをほめていた。

続いて僕のターンがやってきた。

一発目は惜しくも19点になった。

続く2回目は、残念なことにボールがずれてしまって的に当たらなかった。当然点数も0点だった。

 その後は何とか追い返したが、紗奈先輩に勝てない75点で終わった。

その部屋から出ると、紗奈先輩は先ほどのシューティングゲームの景品のラムネを食べていた。

「あやちゃんもいる?」

「僕もいいの?」

「全然いいよ。だって分け合ったほうがおいしいもん」

「ありがとう」

 僕は紗奈先輩からラムネを分け合ってくれた。

それから1時間半ほど紗奈先輩と文化祭を回っていると、おなかがすいていた。

「紗奈先輩~おなかがすいてきた」

「私もすいてきてたから、何か食べに行こう!」

そう言って、外にある屋台に行った。

 この時間にもなると、屋台は混んでいたが、思っていたよりも列が速く動いていたので、僕たちはそこで何か買うことにした。

待っている間は、紗奈先輩と午後の予定について話していた。

そんなことを話していると、早々に僕たちの順番がやってきた。

そこでフランクフルトを2つと、フライドポテトを一つ購入した。

 紗奈先輩が会計をしているときに奥を見てみると、冷凍のフランクフルトや冷凍のお徳用フライドポテトが置いてあったのが見えた。

きっと、すごく儲かっていると僕は確信した。

「あやちゃん、食べるところ探そう」

「うん、屋上とか言ってみない?」

「でも、屋上は混んでいるかもよ」

「僕が告白したところとかは?」

「あそこか~あそこはあまり景色はよくないと思うよ。あやちゃんがいいならそこでもいいけど」

「僕はそこでいいよ」

 紗奈先輩と二人で屋上に行くと、屋上はとても混んでいたが、僕たちが狙っていたところは結構すいていた。

そこで僕たちはフランクフルトとフライドポテトを食べた。

冷凍のフランクフルトとフライドポテトなのにいつもよりおいしく感じた。

昼食を食べ終わると、二人とも文化祭の係になっていたため、僕たちはそこで分かれてそれぞれのクラス企画を行っているところまで行った。

 僕が武道場まで着くと、前の係の人がまだ仕事を行っていた。

少し早めに来ていたため、早めに交代してもらうことにした。

僕は、壁を移動させる係だったため、基本的に入れ替えるとき以外は暇だったので、同じく壁を移動させる係の陽子さんと話していることが多かった。

そして、3時間くらいその作業をすると、僕の働く時間は終わった。

 そして、真っ先に紗奈先輩のクラスまで行って、一人でお化け屋敷に参加した。

入ってしばらくしたところに背の高いゾンビがいた。それは紗奈先輩だった。

紗奈先輩は僕が来たことに少し驚いていたが、必死に驚くのを我慢していた。

そのお化け屋敷から出ると、先ほどのゾンビが出てきた。

「あやちゃん、この辺で待っててくれない?」

「いいよ」

 しばらくの間紗奈先輩に指示されたところで待っていると、紗奈先輩が制服で出てきた。

「あやちゃんは仕事終わったの?」

「僕は終わったけど、紗奈先輩も終わったの?」

「私も終わったよ。あと少しだけど、私と回る?」

「僕は紗奈先輩と回りたいよ」

「それじゃあ終わりまで回ろう。あやちゃんは何か行きたいところとかある?」

紗奈先輩は少しマップを見た。

「あやちゃん見て、ローラーコースターがあるよ」

「お~そこ行ってみよう」

 僕は紗奈先輩とローラーコースターのところまで行った。

しかし、そのローラーコースターはそこそこ混んでいた。

「紗奈先輩、これ待ったらこれで終わるね。紗奈先輩は待ってもいいと思う?」

「私は待ってもいいと思うよ」

 そして、僕たちはローラーコースターの最後尾に並んだ。

その後ろに2組ほどが並ぶと、ローラーコースターの受付が終了した。

「紗奈先輩ぎりぎりだったね」

「うん」

しかも、後ろは見覚えのある顔だった。

「あやちゃん久しぶりだね」

めぐみさんが言うと、玲子さんは「紗奈と回るの楽しかった?」と僕に質問してきたので、「もちろん楽しかったです」と答えた。

 そして今日のことを話していると、あっという間に僕たちの順番が来た。

このローラーコースターには二人まで乗ることができたので、僕は紗奈先輩と乗ることになった。

僕が前で紗奈先輩が後ろだった。

ローラーコースターは結構迫力があった。

しかし、僕はその迫力よりも二人で乗ることができるのが良いと思った。

ローラーコースターがスタートの位置に戻ると、紗奈先輩と降りて、今度は玲子さんとめぐみさんが二人で乗った。

僕たちはその二人を待つことにした。

 玲子さんとめぐみさんがローラーコースターから降りると、ローラーコースターの前で写真を撮ることにした。

その写真は僕のお気に入りになった。

紗奈先輩のスマートフォンで写真を撮ったので、紗奈先輩にグループラインで送ってもらった。

そして、その日の帰りにゲームセンターに行って4人でプリクラをとった。

明日は一般人も文化祭に来れるので、今日の疲れを取るべく10時には布団に入った。

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