第20話 陽子さんと再び買い物
今朝起きると、今日は授業がないのに、大きなリュックを背負って家を出発した。
なぜなら、今日の帰りに陽子さんと足りなくなった段ボールをもらいに行くからだ。そのため、朝のリュックサックの中はあまり物が入っていなかった。
いつも通り午前中の部活動を終えると、先週と同じように陽子さんとスーパーマーケットに段ボールをもらいに行った。
すると、段ボールの数はとても増えていた。
僕たちはそれをリュックサックいっぱいに詰めて、さらに、90リットルの大きいビニール袋4つ分詰めて、お礼を言って、駐輪場まで行った。
「あやちゃん、先週は私が行ったから、今度は、あやちゃんがビニールひも買いに行ってくれない?」
「うん。だけど、ここにある荷物見ていてね」
僕は、陽子さんから文化祭関連の財布をもらい、一つ138円のビニールひもを10個買って、陽子さんのいる自転車置き場まで戻った。
「少し高かったけど、買っちゃったよ」
「いくら使ったの?」
陽子さんは心配そうに聞いてきたので、僕は使った金額を陽子さんに教えた。
「これレシートなんだけど、1380円使ったよ」
僕がこう話すと、陽子さんは怒るどころか安心していた。
「よかった~全部使っていなくて」
「陽子さん、塗料は買わないの?」
僕がそう聞くと、陽子さんは少し慌てた。
「私、塗料のことすかっり忘れてた」
「今から行く?」
「うん行こう」
「荷物がいっぱいだから、一回学校に置いて行かない?」
「うん。そのほうがいいよね」
そして、一回学校に段ボールなどを置きに行って、今度は陽子さんとホームセンターまで行き、そこで残っているお金の7割くらいを使っていろいろな色のカラースプレーを購入した。
それを学校に持っていくとお腹がすいてきたので、僕は真っ先に家に帰り、お母さんが作ってくれた昼食を食べた。
その後は紗奈先輩とどこのカラオケ屋に行くのかを決めた。
そして、この文化祭期間中にもたくさん出る宿題を今日はやって、夜まで過ごした。