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紗奈先輩と付き合ってみたら。  作者: くわがた
1年生2学期編
19/181

第19話 段ボールの壁

月曜日の朝起きると、今週の文化祭準備が大変なことを思うと、僕は一気に疲れたような感じがした。

今日の授業は、5分短縮なはずなのに、いつもの1.5倍くらいの長さに感じた。

今日の授業が終わると、早速壁の設置方法について陽子さんと二人で相談した。

「陽子さん、机を使って壁を固定してみよう」

「うん。一回やってみよう」

二人で、机に段ボールを固定してみたが、安定感がいまいちだった。

「やっぱり安定感がないね」

「陽子さん、机を積み上げて、そこに段ボールを張り付けてみよう」

今度は、机二つを積み上げてそこに段ボールを張り付けてみた。しかし、机が倒れてくると危ないので、この案は却下された。

しばらくの間二人で考えていると、陽子さんが何かひらめいた。

「武道場の梁に吊り下げるのはどうだと思う?」

陽子さんの考えに、僕はすごいと思った。

「これならさっきよりも安全だね。しかも、こっちのほうが材料も使わないからね」

試しに、梁から段ボールを吊り下げると、今までの中で一番安定した。

「陽子さんすごいじゃん!」

「ありがとう」

「あと、デザインどんな感じにする」

「私は、真っ白とかでもいいと思うけど」

「僕は個人的にカラフルにしたほうがいいと思うけど」

「一回ほかの人に聞いてみよう」

「でも、あと5分で文化祭準備終了だよ」

僕は武道場にある時計に指をさした。

そのためみんなには、明日聞いてみることにした。

そして、翌日は授業後にほかの人に聞いてみると、みんなはカラフルにしたほうがいいと言っていた。

「あやちゃん、塗料とかどうする?」

「壁の予算あと4000円はあると思うから、それでスプレー塗料を買おう」

「確かに、まだガムテープしか買っていなかったからね」

「とりあえず今週は壁の形を作ろう」

「分かった」

そうして、翌日は壁の形を8枚ずつ作ることができた。

しかし、壁は200枚くらい必要なので、このペースで作っていたら全然出来上がらない。

そのため、ほかの係りの手が空いている人にも手伝ってもらって今週で100枚近く完成させることができた。

 金曜日の部活後に帰ろうとすると、陽子さんに呼び止められた。

「あやちゃん、このペースで間に合うと思う?」

「ちょっと厳しいと思うよ。もう少しお手伝いが必要だと思うよ」

「やっぱりね~もう少しお手伝いしてくれるようにお願いしよう」

「あと、材料の段ボールも足りなそうじゃない」

「あ、段ボールのことすっかり忘れていた」

「あやちゃん、今度の土日空いてる?」

「日曜日は予定があるけど、土曜日は大丈夫だよ」

「それじゃあ部活後にまたあのスーパーに行って段ボールもらいに行こう」」

「あと、ついでに壁を吊り下げるためのひもも買いに行こう」

「うん」

「それじゃあまたね」

「また明日」

そう言って、僕たちは各自の家に帰った。

そして、今日は紗奈先輩とラインをして、11時までには部屋の電気を消して、眠りに落ちた。

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