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紗奈先輩と付き合ってみたら。  作者: くわがた
1年生2学期編
18/181

第18話 文化祭の買い出し

朝起きると、時計は11時を指していた。

「ヤバイ!寝坊した」

僕は急いで支度をして、陽子さんのいるはずの学校の中の駐輪場まで行った。

 しかし、陽子さんの姿は見当たらなかった。

「約束の時間すぎちゃったからかな~」

一回陽子さんに連絡しようとスマホの画面を開くと、時刻は午前8時半を指していた。

僕は一瞬何が起きたか理解できなかったが、おそらく部屋の時計が夜中に止まってしまったと確信した。

それでもここに着いたことは陽子さんに連絡した。

すると、陽子さんは9時過ぎに来てくれた。

「あやちゃん今日早いけど、どうかしたの?」

「実は、部屋の時計が止まっちゃって寝坊したと思って急いできたんだ」

「私もこの気持ちわかるよ。一回友達との約束に遅れっちゃったと思ったら、約束の時間が一時間遅かったんだ。その時はゲームをして過ごしたよ」

「あやちゃん、切り替えてホームセンター行ってみよう!」

「うん」

 二人で自転車を押しながら近くのホームセンターまで行った。

そのホームセンターの駐輪場に自転車を止めてから資材館に行った。そして、5分ほどプラスチック段ボールを探した。

「あやちゃん、プラダン見つけたね!」

陽子さんがさす先には白色の板が置いてあった。

 しかし、価格が一枚320円もした。

「陽子さん、これ一枚320円もするよ」

僕は少し驚いた顔で陽子さんに話す。

「確かに、これじゃあ高すぎるね」

陽子さんはスマホの電卓で何枚買えるかを計算した。

「予算が5000円なんだけど、これだと15枚しか買えないから予算が全然足りないね」

その時、僕の頭の中にはいい案を思い出した。

「スーパーマーケットとかでいらなくなった段ボールをもらうのはどうだと思う?」

「でも、段ボールだと、壊れやすいと思うよ」

「段ボールを固定する方法は、また来週考えよう」

「それいいね。とりあえず段ボールをもらえるところを探そう」

僕たちはホームセンターを出て、近くのスーパーマーケットに行って、段ボールをもらえないかをお願いしてみると、店員さんは喜んで許可してくれた。

 その店員さんに裏の倉庫まで案内してもらうと、そこにはたくさんの段ボールがあった。

「好きなだけ持って行っていいけど、帰るときに声をかけてね」

店員さんはこのことを話すと、そのままほかのところに行った。

僕たちはそこにある段ボールを持ち帰ることができるだけ持ち帰ることにした。

しかし、このままだと申し訳ないので、ガムテープを二つだけ買っていくことにした。

持ち帰れるだけの段ボールを手に持つと、陽子さんが店員さんに声をかけに行った。

そして駐輪場に行くと、陽子さんはこの店でガムテープを二つ買いに行った。

10分ほどたつと、陽子さんが戻ってきた。

「このガムテープ一つ90円だったよ」

「結構安いね」

その後は陽子さんと二人で今日もらった段ボールを高校までもっていった。

「それじゃあまたね!」

「陽子さんまたね!」

こう言って、僕と陽子さんは自転車で家まで帰った。

そして、僕は午後からは学校からの宿題をして、宿題が終わると物置にあった古いゲーム機でゲームをした。

そして、今日の夜に紗奈先輩にライン「おやすみなさい」のスタンプを送信した。

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