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紗奈先輩と付き合ってみたら。  作者: くわがた
2年生3学期編
173/181

第173話 元気でね…

 今日は、紗奈先輩と会える最後の日となった。

僕は、朝食を食べると、紗奈先輩の家まで歩いて行った。

 そして、紗奈先輩の部屋に入れてもらうと、紗奈先輩の部屋の中はほとんどものがなくなっていた。

「紗奈ちゃん、引っ越し業者もう来たの?」

「引っ越し業者は来ないよ。だって、私の車で運ぶから」

紗奈先輩はそう言って、段ボール箱を車に積んでいた。

 ちなみに、車の中は三列目も二列目もたくさんの荷物に埋もれていた。

 そして、紗奈先輩は「最後の挨拶をする」と言って、車に乗った。ちなみに、僕も車に載せてもらった。

 そして、まずは、めぐみさんの家まで行った。

「紗奈!!」

「今日で引っ越しちゃうの?」

「うん」

「私、紗奈と会えなくなるの寂しい」

「私も寂しいよ」

そういって、紗奈先輩はめぐみさんを抱きしめていた。

そして、紗奈先輩は車まで戻って、今度は玲子さんの家まで行った。

 そこでも、紗奈先輩は、挨拶をしていた。

そのあとも翼先輩と明宏先輩の家まで行って、挨拶をした。

 そして、紗奈先輩は一度家まで戻って、最後の段ボールを助手席に積んだ。

「あやちゃん、今日は来てくれてありがとう」

「紗奈ちゃん、これで最後だね。紗奈ちゃんに手紙を書いたから……」

僕はいきなり声がでなくなってしまった。

そして、泣いてしまった。

しかし、紗奈先輩に手紙を渡すことができた。

そして、紗奈先輩も僕に手紙を渡してくれた。

「紗奈ちゃん、最後の僕からのお願いなんだけど、もう一回ハグさせて」

僕がそういうと、紗奈先輩は「いいよ」と言って、僕を抱きしめてくれた。

 そして、僕は紗奈先輩としばらくの間抱き合っていた。

そして、僕は、紗奈先輩かを離した。

そして、紗奈先輩は車に乗り込んだ。

「紗奈ちゃん、ありがとう」

僕がそういうと、紗奈先輩のお父さんも「紗奈頑張るんだぞ」と言って、紗奈先輩のお母さんも「大変なことがあるかも知れないけど、紗奈ならいける!」と言っていた。

 そして、紗奈先輩は「頑張ってくるね」と言って、車を静かに発進させていた。

そして、僕は「元気でね」と叫んだ。紗奈先輩には聞こえていないかもしれないけど、僕は紗奈先輩に聞こえていると確信した。

 そして、僕はその場でなきくずれてしまった。

「亜矢理さん」

そう声をかけたのは、紗奈先輩のお母さんだった。

「今まで紗奈がお世話になりました」

僕は、そういってもらえてとてもうれしかった。

「きっと、紗奈も今とても寂しいと思うよ。だって、紗奈は、ああ見えてとても弱いんだから。きっと、亜矢理さんのおかげでここまでやってこれたんだと思うから」

僕は紗奈先輩のお母さんからそういってもらえてとてもうれしかった。

そして、僕は「紗奈先輩のお母さん、今までお世話になりました」と言った。

すると、紗奈先輩のお母さんは「気をつけて帰ってね」と言った。

 そして、僕は自分の家まで帰っていった。


僕は、家に帰ると「高校一年生の6月から始まった物語ストーリーが終わったんだな~」と改めて実感した。

そして、紗奈先輩からもらった手紙を読んだ。


 あやちゃんへ


 私が自転車を倒してしまったとき、あやちゃんに助けてもらえて、うれしかったです。

それから、私はあやちゃんに恋をしました。

しかし、私は告白する勇気がなくて、あやちゃんと会っても告白できませんでした。

そこから、告白されたときは「私は、あやちゃんと付き合えるんだ。」と思って幸せでした。

そこからは、私は、あやちゃんに喜んでもらうことがうれしかったです。

また、あやちゃんのチアリーディングの競技のパフォーマンスはすごかったです。

私は、あやちゃんのことが本当に好きになりました。

しかし、私は遠くの大学に行くのでねあやちゃんと別れなければなりませんでした。

そこからは、残り少ない交際期間をあやちゃんに楽しんでほしいと思うようになりました。

私は、あやちゃんと話せてうれしかったです。

今までありがとうございました。

                    乃木坂 紗奈


 僕は、紗奈先輩からの手紙を読んで、紗奈先輩が僕のことをここまで思ってくれていてとてもうれしかった。


 そして、紗奈先輩との恋愛は幕を閉じた。


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