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紗奈先輩と付き合ってみたら。  作者: くわがた
1年生2学期編
17/181

第17話 紗奈先輩と文化祭の話

「ようやくこの日が来た」

僕はこの日が来たことがうれしかった。昨日までは文化祭準備で忙しかったが、今日は午前中は部活があり、午後からは紗奈先輩と久しぶりに話せるので、今日が来てとても嬉しかった。

午前中の部活動を頑張って自転車置き場でしばらく待っていると、紗奈先輩もこちらにやってきた。

「あやちゃん、どこに行く?」

「できればお金使いたくないな~」

「それじゃあ近くの公園とかにする?」

「とりあえず公園にしよう」

9月とはいえまだ外は暑いのでもし熱いのが耐えられなくなったら、ほかのところに行こうと思っていた。

しかし、耐えられないほどの暑さではなかったため、公園で紗奈先輩と話すことにした。

「紗奈ちゃんはクラスの出し物何やるの?」

僕がそう聞くと、紗奈先輩は少しうつむいた。

「それがさ~ お化け屋敷になっちゃったんだよね」

「紗奈ちゃんは何の役なの?」

「男の子と一緒にゾンビ役をやることになったんだ」

紗奈先輩はただでさえ怖いものが苦手なので、ゾンビの役をやることは、とても大変だと思った。

「紗奈ちゃんはゾンビ役で大丈夫なの?」

「大丈夫なわけないよ!」

紗奈先輩が口調を少し強くしていった。

「どんな感じのゾンビ役なの?」

「今の時点ではまだ決まってないけど、とても怖いと思う」

「あまり怖くないゾンビの役にしてもらったらいいんじゃない?」

「多分無理だと思うけど、一回お願いしてみる」

「あと、あやちゃんはクラス企画は何の役やるの?」

「僕のクラスは迷路をやるけど、当日の役割はまだ決まってなくて、準備では迷路の壁を作る係になったよ。しかも、たった二人で作ることになったよ。」

「あやちゃんはあやちゃんで大変だね」

「紗奈ちゃん、お互い頑張ろう」

「うん、そうだね」

紗奈先輩の元気が少しずつ戻っていった。

そのあとも、しばらくの間は文化祭の話をした。

そして話が終わるころにはもう夕方になっていた。

「それじゃあまたね」

「紗奈ちゃん、またね」

僕たちは挨拶をして家まで帰った。

 お風呂に入っているときに、僕は紗奈先輩と今日話したことについて思い出した。

そして、僕も元気が湧き出てきた。

「明日から頑張ろう!」

僕は小さい声でつぶやいた。

 お風呂から出ると、紗奈先輩とラインで連絡を取った。

 そして、また来週紗奈先輩と今度は二人きりでカラオケに行くことにした。

 そして、明日に備えて今日は11時までには眠りに落ちた。

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