なぜ、ホラゲのモブどもは書置きを残したがるのか
「《前略》なにをやっても上手くいかない人間というものは、必ず本を書きはじめるものだ」
アルフレッド・レスター
時折、心臓のあたりが押しつぶされたように痛むときがあり、病院に行ったら、ニトログリセリンではなく、リーゼ錠が処方された。
リーゼ錠ってのはアレだ、メタルギアソリッドでスナイパーライフルを構えるときに出る手ブレを抑えるジアゼパムと同じようなモン。そんな認識で大体合ってるハズ。
精神安定剤なんて大嫌いなので、服用せず捨てたけど。
どうにも、俺は長生きできないかもしれない。
しかも、心臓がよくないのにヤニカスと来ていて、コレ書いている最中も、壁紙をタールで汚している。
駄目だこりゃ。なんてこたぁねーじゃねーか、そもそも長生きする気がないんだから。
それはそうと、世界の情勢不安だの、コロナウィルスだの、噴火だの、エンドレス不景気だの、クソガキどもがガソリン使って火を放つだのーー昨今の状況は神の試練なのか、悪魔の対価なのか、人類の限界なのか、ディープステートとかいうビッグファイヤー団だか鷹の爪団だかの親戚みてーな奴らの陰謀論なのか、とにかくケツの納まりが悪くて仕方ない。
お次は何がやってくるんだ? 宇宙人の美少女が俺の家に押しかけ女房してくるのか、それともギルガメスとバララントが百年戦争おっぱじめるのかーー
というワケで、この「小説家になろう」の隅っこで、日記を残しておこうと思う。
ホラゲーのモブのように。
されど、タダでさえ陰気臭い世の中で、全文お通夜ムードってのもくだらない。
なんにせよ、生きてりゃ何時かは死ぬのだから、真面目に考えたり調べた処で、為るように為るし、為るようにしか為らんのだ。
出来る限りコンテンツオタクトークを混ぜて、おちゃらけて書くつもりなので、暇を持て余している人は見てみても良いんじゃない? ゲームの中で溜まったジャーナルも、大抵なんとなく読むモンじゃん?
前置きはおいといて、タイトルにある「なぜ、ホラゲのモブどもは書置きを残したがるのか」について自分なりに答えを出しとこうと思う。
というか、SF作家の巨匠の一人、アルフレッド・レスターさんがとっくに答えを出してましたわ。ハヤカワ文庫版の「破壊された男」の評論解説のコーナーに載ってましたわ。
ま、まあ、自分なりの答えを練り混ぜれば「人は不安を抱えたとき、何かを書き始めたがる」のだと思う。
今の俺自身がそうだし、ホラゲーのモブどもも、大抵はそうなんじゃないか。
だってアイツら、基本的に極限状態じゃん。厄年で厄日でトリプル天中殺かってぐらい間が悪い状況に陥ってんじゃん。そりゃあ書かずにはいられまいて。
少し話は逸れるけど、ハンセンの「スマホ脳」に拠れば「自己承認欲求」というのは「生存本能」なのだという。
マズローの五段階欲求において、高次にあるはずの自己承認欲求が、実は生存欲求でしたーとか、欲求段階が振り出しに戻っている。あるいは所属と愛情欲求の方なのかもしれんけど。
そして、聖職者こそがもっとも恐ろしい獣になる。これは違うか。
書くという、人間という生き物独自の行為が、実は獣性に寄った位相にあるのかもしれないと思うと、なんだろう、この文も、この文を書く動機も、ひどく粗雑で幼稚なもののような気がしてくる。
野獣の咆哮かな? 幸せなキスをして終了、と洒落込みたいけれど、小生、彼女おりません。お後がよろしいようで。
気が向いたら、また何かを書き残そうと思う。
ホラゲーのモブのように。