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鳴滝京香の御佐機講座1

早衛

所属:神楽坂魔導士予科学校

魔導士:水無瀬直人

発動機:祓一二型ル(1段2速ターボチャージャー)

武装:二式三十粍機関銃→五式三十粍機関銃

速度 加速力 上昇力 横転性 旋回性 機体出力 耐久性

 4  3   4   4   2    5   5


 本機は高高度を飛行する敵の爆撃機およびそれを護衛する敵御佐機の撃墜、加えて高高度を飛行する味方の爆撃機を護衛することを目的に開発された式神だ。高高度での制空戦闘を期待される御佐機であるが、機体が重く日本の精霊機のように軽快に動くことはできない。そして図体が大きくエネルギー保持率も良くない。ただ、発動機出力がずば抜けており、高速域においても加速を続けることができる。

 本機の最大の特徴は高高度性能にある。背中に備えた一段二速のターボチャージャーは二速への切り替え高度が一万メートルを超えており、アスペクト比の大きい主翼も高高度向けの設計で、高度が上がれば上がるほど有利になる。

 その機体重量と主翼剛性、高速域での運動性を重視した設計から急降下は極めて得意であり、高高度での一撃離脱戦法にて真価を発揮する。

 乗り手を選ぶ御佐機ではあるが、成層圏での戦いにおいて圧倒的な性能を持つ、超空の覇者になり得る御佐機だ。




一目連

所属:神楽坂魔導士予科学校

魔導士:悠紀羽みなも

発動機:客星一一型(遠心式スーパーチャージャー1段2速)

武装:九九式二十粍二号機関銃四型

速度 加速力 上昇力 横転性 旋回性 機体出力 耐久性

 4  5   4   2   4    4   3


 本機は市ヶ谷機関が開発していた次期主力制空精霊機の試作機の一つだ。大出力発動機と巨大な主翼を備え、速度と旋回性を両立させた設計となっている。加えて大柄な機体に違わぬ重量と十分な主翼の剛性により急降下への適正も備え、基本性能は高い水準で纏まっている。特に時速三五〇~五五〇キロメートルでの格闘戦においては最強と言っていい。

 低速からの加速にも優れているため、敵機のどんな動きにも対応できるはずだ。

 ただ、日本の御佐機には多いことだが高速域になると運動性が大きく低下する。また大柄な機体と巨大な主翼が災いしてエネルギー保持率は非常に悪く、旋回はいつまでも続けられるものではない。

 名家の式神だけに最新の技術を用いて作られており、戦い方と場所を選ばない万能機に仕上がっている。




秋葉権現

所属:神楽坂魔導士予科学校

魔導士:玉里茜

発動機:客星四二型(遠心式1段2速+遠心式流体継手型1段無段階変速スーパーチャージャー)

武装:五式三十粍機関銃

速度 加速力 上昇力 横転性 旋回性 機体出力 耐久性

 5  3   4   5   1    6   3


 本機は速度と機体出力に重きを置いた防空用の要撃精霊機の試作の一つだ。ただし、比較的堅実な設計の機体は他の式神に回され、この式神は研究機としての思惑が強かったらしい。

 それを示す大きな特徴の一つが二重過給機であろう。本機の二重過給器には中間冷却器が存在せず、低空では単に出力を浪費するだけの機構でしかないが、高高度へ上昇するとターボチャージャーにも匹敵する強烈な性能を発揮する。あと音がとてもうるさいという点も特徴と言えば特徴か。

 もう一つの大きな特徴が若干後退した主翼と、それと一体化した縦翼だ。後退翼は巨大な発動機に対してバランスを取るためで性能的な意味はないが、主翼と一体化した縦翼は横転性の向上に効果があったらしい。

 本機は主翼の剛性が凄まじく、急降下制限速度が事実上存在しない。加えて高速域での運動性も良好であるが、旋回性能に関しては切り捨てるという割り切った設計をしている。

 本機も早衛と同様得意分野がはっきりしている乗り手を選ぶ御佐機だが、その使い方を熟知した魔導士にかかれば、そこらの御佐機では決して真似できない性能を発揮することができるだろう。

※評価方法は下記の通り。

・速度は高度六千メートルにおける『水平速度』。

・加速力は『機体重量/発動機出力(最大・離昇)』。

・上昇力は高度六千メートルまでの『到達所要時間』。

・横転性は時速三五〇〜六〇〇キロメートルでの平均値。

・旋回性は翼面荷重。(旋回所要時間ではない)

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