#0 はじまりの刻(とき)
こんにちはMinatsukiです。拙い文章ですが、見ていってくれると嬉しいです。
投稿ペースは週1、2で行く予定です。よろしくお願いします。
ピピピピ。
何度目か分からない目覚まし時計の音がする。さて、そろそろ起きますか。今日から俺も高校三年生。そして今日は始業式。どんなクラスになるのかなぁ・・・
そんな期待を膨らませながら俺-中須椋人-は支度を始めた。
一方そのころ、学校では。
「なぜ留年にしてるのですか!ばれたらどうするんですか!」
「そうですよ!世間に広まったりもしたら大変ですよ!」
「なにもお前たちには関係のないことだ。これ以上口出しはするな。分かったか。」
「はい…」
何やら良くないことが起きているようだ。
では、話を戻そう。
「ええっと、俺のクラスはっと。おっ、あったあった、3組か。他に誰か知ってるやつは、西山ぐらいか。」
まぁメンツは可もなく不可もなくってとこかな。でも2組は可愛い子が多いし。やっぱ2組がよかったわ。
そんなことを考えながら、新しいクラスに入っていくのであった。
「では、自己紹介をしてもらいましょう。」
出たよ恒例のやつ。ここで一発決めればいいんだけど、俺にはそんな勇気がない。なんでノーマルに行くか。
「次、中須君。」
「はい。」
普通に行くんだ、普通に。
「えっと、俺の名前は中須椋人です。趣味はテニスをすることです。でも部活は帰宅部です。よろしくお願いします。」
うん。これぞ普通だよな。変なことやってすべるのが一番悲しいから。
「次、西山さん。」
「はい。」
おっ、次はは西山か。っておい。俺の時と見る目が違うではないか。どういうことだ。まあ美人だし、分からなくもないけど。
「私の名前は西山 桃華です。趣味は本を読むことです。よろしくお願いします。」
あいつ本好きだったかな。俺の記憶ではゲーム大好きっ子だった気がするんだけど。イメチェンしたのかな。おしとやか系に。
それから全員の自己紹介も終わり、今日の学校は終わった。そして明日は入学式で休み!なんだけど俺は係に任命されたせいで仕事をする羽目になった。誰か代わってくれないかなあ。
そう思いながら帰路を辿っていった。
「ただいま。」
「お帰りー椋!新クラスどうだった?」
「普通という言葉が合うよ。」
「あらま。まあ事故ってないだけいいじゃない。」
「うん。」
「じゃあ貴志にも報告しないとね。」
「お願い。」
俺の家族は父さん-中須貴志-が香港へ単身赴任中。なんで母さん中須 陽佳と2人で暮らしている。当然「お帰り!お兄ちゃん!」なんて言ってくれる妹もいない。まあ家族構成の話はこのぐらいにしておこう。
「そういえば、桃ちゃんは何組?」
桃ちゃんとは西山のことだ。中須家と西山家は昔から家族ぐるみの付き合いで俺と西山は幼稚園から高校まで全て同じクラスとかいう、すごい確率を引いている。
「西山とはまた同じクラスだよ。これで12年間ずっと一緒。」
それを聞いて母さんは満足げにこう答えた。
「その運があるなら、宝くじあたるんじゃない?一回やってくれば。」
確かに一理ある。でもそういうので金使いたくないんだよな。人の金でやるんだったらいいけど。流石に人の金使う神経はヤバいか。まあ今は考えるのをやめよう。将来金持ちになればいい話だし。あっそうだ、明日早いからその旨を伝えなければ。
「母さん、俺明日早いから早めに夕飯作ってくれん?」
「えっ、明日休みなんじゃないの。」
「そのはずなんだけど、入学式の係に任命されたおかげで行かなきゃいけなくなったんだよ。あーマジで誰か代わってくれんかなあ。」
「なるほどね。椋が信頼されてるから頼まれたんだよ。頑張って。」
絶対頑張ってなんて思ってないだろ。母さんめこっちはそのせいで早起きしなきゃいけないんだよ。
この時はまだ知る由もなかった。この係に任命されたことが出会いを変えることを。
どうでしたか。まだヒロインは1人しか登場してませんが、次回でもう一人登場します。
( `・∀・´)ノヨロシク




