表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ステレオタイプ  作者: いいいーちゃん
1/1

意味づけしたい女たち


「小倉さんの彼女の話、Aといるとき定期的に挙がるんですよね。ほんとにうまくいってるのかな、って」と遠山は言う。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ことの発端は、夏休み明けの研究室に遡る。


ぼくと遠山は夜まで研究室に残り、共同研究のデータを分析している。重たい分析が一段落し、ぼくは何か軽い話をしたくなる。ふと遠山と彼氏の関係について頭に浮かぶ。遠山にはイギリスへ留学中の彼氏がいた。


「彼氏には夏休みに会いに行ったの?」と率直に尋ねる。

「あ、彼氏とは別れました」と返ってくる。

そのような返事に対し多くの人は気まずくなるだろう。しかし、ぼくにはそのような傾向が不足している。


「そうなのか、知らなかった。他に知ってる人研究室にいるの?」誰とならその事実を共有しても許されるか、探りを入れる。

「Aだけです。Aには別れてすぐ伝えました」と、遠山は研究室でいつも2人ごはんを食べている同期の女子の名を挙げる。


これを聞きぼくは、そう簡単に他人に漏らしていけないことを聞いてしてしまった、という気持ちになる。


「なんとなく予兆はあったんですけどね。別れる一ヶ月前からは、ラインも3日に一度しか来なくなって。前は忙しくても毎日連絡くれたのに」

ぼくは自身と彼女との連絡頻度について思い浮かべるする。

ぼくと彼女は3日に一度程度しか連絡を取り合っていない。それも付き合う当初からだ。


「ぼくは彼女と毎日連絡とったことはほとんどないな」と笑いながら伝える。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ