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私的哲学  作者: 比真名比人
論理考察
2/11

概念として




 さて前置きはないのでさくっと書きます。


 今回は言葉が主題になりますが、結論を先に言うと言葉は概念の先取りであったりあるいは概念から発生するものです。しかしながら結論より、この結論の前提や今から述べる補足の方が追々大事になる考え方だと思います。

 個人的見解ですが、哲学は概して結論より過程の方が大切だったりします、今は言及することを避けますが。


 ※いきなり自信満々に書いてますが、事実だという確固たる証明はどう足掻いてもできませんので、その点ご了承ください。


 それではそもそも言葉とは何かを考えます。情報を記憶する記号を組み合わせて、普遍的な意味を形成し情報伝達することがその存在意義だと多くの人は考えるのではないでしょうか。

 では話を変えて前回1などの数は比喩だと言いました。数は記号です、アルファベットも記号ですがそもそもひらがなや漢字も元を正せば記号です。つまり記号はすべて比喩だと言えば、少し飛躍しすぎだと思うでしょう。


 なので一度立ち返って、人は記号の組み合わせ(つまり言葉)を学習する時、記号自体の意味を理解しようとはしません。幼児期にそもそも「あ」の意味が何か、教わることはないでしょう。

 なのでまず、意味(記憶する情報)の確認をしてみます。「あ」は「あん」から生まれましたが、「安」は家の中でひざまずく女性の形を模した象形文字になります。ですから「安」の記憶する情報は女性が「やすらぐ」というものになりました。

 ではひらがなの「あ」に「安」のような意味があるかと言うとこれは全く別の話で、「あ」自体が記号として機能するのは「あ」という音の情報を記憶しているからです。これはアルファベットはもっと顕著になり、Aは牛の角を逆さにした形を模した象形文字ですが、記号としては「あ、えい」などの音あるいはアルファベット順の「1番、始まり」という情報を記憶しています。

 絵に例えるのと同じ原理の象形文字が比喩だというのはわかりやすいでしょう、けれど音が比喩だとは納得し難いはずです。

 では「あ」の音(高低、声質)は人によって異なるのに、同じ「あ」という記号で全ての音を統一することは異なる「あ」の音の例えではないのでしょうか。


 記号が比喩であると言うのはまだ納得できないかもしれません、なんせ人にとって記号が絶対的な意味を持たないことは言語が致命的な欠陥を抱えていることと同じことだからです。

 ならば言語は致命的な欠陥を抱えていないのでしょうか、人間はちゃんと意思疎通できている、と思いますか。


 今度はより現実的な観点に立ち返ります。


 そもそも私はあなたにちゃんと意思疎通ができていますか?


 今のでハッと来た方は私と同じことを以前考えたことがあるか、よほど熱心にここまで読んでいたんだろうと思います(その可能性は信じませんが)ので共感できて幸いです。

 しかし反射的にお前の言語センスが悪いからまったく理解(あるいは納得)できないと、そう思った方もいるでしょう(虚しくも大多数がそうだと思いますが……)。

 ではその考えをそのまま適用しましょう。

 私が上記のような記号の羅列を、(私にとって)同じ意味を持った別の記号の羅列に代えることは果たして比喩であることと同義ではないのでしょうか。


 あるいは身近に置き換えるなら、あなたの親や兄弟、友達、先生、上司、後輩は果たしてあなたが言葉に含ませた意味をどれほど再現できているのでしょうか。言葉(記号)が比喩でないのなら、なぜ相手はあるいは自分は、言葉を言葉として理解しないのでしょうか。


 結論として人が言葉を言葉として理解できない(あるいはしない)のは言葉が相対的なものだからです。

 実はこのことは言葉に限りません。

 コミュニケーションが成立するのは、仕草(これも比喩)や相手の雰囲気(これも)、場の空気(これも、だって場の空気って例えざるを得ないですよね)とそして言葉(記号)や図(記号)を知覚するからで、相互に知覚することで、人間は意図するところを知ります。


 なので言葉は自分と相手にとって相対的で、意図するところの比喩だと思いますか。

 実は問題はもう少し複雑だったりします。言葉は概念の比喩なんです。


 長引いてしまったので一度区切ります。次は無駄に長いです、はっきり言って冗長です。でも削れませんでした(実力不足)。




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