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いつも読んでいただいてありがとうございます。
あれから5時間未だ卵は、何にも変化なし。
普段だったら、そろそろ昼食を取り始めている時間。
そう言えば、数日の食糧はあるとか言ってたっけ・・・
朝も何も食べていなくてお腹も減ったし、何か食べよう。
さっき案内してもらったキッチンのほうへ移動して
(その間卵は籠があったので籠の中へいれておいた)
戸棚を見てみると、パンや卵、その他などホントに数日分?って言うぐらい
十分にあった。
せっかくなので、簡単に卵をスクランブルエッグにして
お肉もあったので薄切りで塩コショウ(事前に神様から調味料は一応聞いておいた)
をして、焼いて
野菜と一緒にパンに挟んで食べた。
ちなみに、フライパンやお鍋など一通りそろっていた。
さすがに、ガスや電気までは通っていなくて
火は魔力で点けた。
(チート能力の一部で魔力膨大にあるから想像するだけで何でも使えるよ☆
と言われ、指先にろうそくの火を思い浮かべたらホントに点いてちょっとびっくりしたけど)
ちなみに、家は水道(庭の湖から水を引いている)付き♪←これおまけだよ☆BY神様
普通の家庭は、村で2~3個の井戸を共同で使用しているらしい
朝食を取り終わると、お茶を入れ直しま卵を抱え温め始めた。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
(数時間後)
腕の中から、ぴきっぴききっっと小さな音が聞こえた
下を向くと卵に亀裂が!
(あれっ?そんなに私力強く抱きしめてたっけ!?)
ちょっとだけパニックになりながらも、
卵は抱えたまま。
卵の亀裂の音はさっきよりも聞こえ、しかも一部欠け始めた。
(あれ??もしかして孵化し始めてる?)
とりあえず、籠の中に一端置いて様子を見ることに。
すると、数十分後・・・
前に飼っていた猫とそっくりの黒猫が・・・
「お久しぶりです。」
「へ??」
今なんて?
「だから、お久しぶりです。おぼえてないですか?僕の事(泣)」
「えーと、君にそっくりの子だったら知ってるんだけどね?」
「え☆その子です僕」
「ナイナイ」
「あるある」
「ないない」
「あるある」
「ないないってホント、だってその子拾って1か月でしっ死んじゃったんだから~(泣)」
「はい、あの時アリガトウございました。その時は、勝手に飛び出して御免なさい。」
「えっ、なんで??」
「だから、さっきから言ってるじゃないですか~あの時のは僕だって。
神様が融通利かせてくれたみたいです。」
「じゃあ、ずっといっしょ?」
「はい。しかも僕も貴方と一緒で不老不死らしいですから先に死ぬなんて事もないですよ。」
「よかった~(泣)・・・でもこの世界の知識とか平気?かなり頼りたいんだけど」
「卵の時に詰め込まれたので平気です。」
「えっと、コレ言ったら怒るかもしれないけど、神様には人間でってお願いしたんだけど・・・。」
すると、いきなりテーブルの上に飛び乗りそこから一回転
一瞬で青年に・・・。
「これでOKですか?」
「はい、OKです。」
やっと卵孵りました。
神様は、後ろめたいのか会話が楽しかったのか
結構主人公に甘めでした。