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いつも読んでいただいてありがとうございます。
私たちは、受付で雑談を始めると、クローは飲み物を注文し
席に座って読書を始めた。
いくら、暇なギルドと言っても私たちみたいに里のない人や帰れない人はいるわけで
雑談の合間にも登録者が受付にちょくちょくやってきたりするんだけど
その中で、女の人が受付にやってきた。
「また仕事みたい、ちょっと待ってて。」
「じゃ、クローの所にいるね♪」
そう言って、クローの読書の邪魔にならないように、
向かい側に腰かけ私も以前ケイトさんからもらった本の読みかけを
読むことにした。
題は「v園芸大好きv(家庭菜園編)v」
何でも、ケイトさんの前に住んでいた人が置いていったものだそうだ。
大根の途中から→白菜→人参の育て方と読み進めていると、
おねーさんから、お声がかかった。
「ツバキ、クロー、ちょっと来てくれる?」
「何~?」
そう言いながら、受付に向かうと、さっきの女の人がまだいた。
「まだ仕事中じゃないの?」
「そうよ?仕事よ?」
「んじゃ、もう少し待ってるよ。」
「そうじゃなくて、貴方達に頼みたいのよ。し・ご・と♪」
「どうして?」
「だって~この時期、すぐ仕事出来るの貴方たちぐらいじゃない。この仕事
明日からなのよお願いできない?」
「どんなの?」
「商隊の護衛。この時期に村々を回って商売するんですって。でも
リズに来る前に賊に合って護衛が何人か怪我させられて
護衛たらないらしいの。」
「期間とか、詳しいこと聞いてもいいかな?」
「それなら、この人に聞いて?」
と受付にいた女の人に振られた。
私は、女の人に頭をさげ「とりあえず詳しい事聞きたいのであっち行きましょうか。」
とさっき座っていた窓側のテーブルに移動した。