85話 株取得の説明 ――「静かなる守護者」
社長室の静けさの中、ジャックはゆっくりと椅子に腰を下ろす。
机の向こう側には、涼香さんの会社の社長と、数名の経営陣が座っている。
社長:「ジャックさん……正直に言ってください。株を取得されたのは……」
ジャック:「はい。事実です。段階的に株を集め、最終的に一定の比率まで取得しました」
社長の視線が一瞬鋭くなるが、ジャックは落ち着いた声で続ける。
ジャック:「ですが、目的は経営への介入ではありません。経営方針や日常の意思決定には一切関与しません。あくまで、会社と経営陣を守るためです」
社長は少し驚き、そして静かに頷く。
社長:「なるほど……表に出ずに、会社を守る……それがジャックさんの考えですね」
ジャック:「はい。表向きには株主として静かに存在するだけです。必要なときだけ、資金面で支援できればと思っています」
経営陣も、じっとジャックの言葉を聞く。
その静けさの中で、社長の口元にわずかに微笑が浮かぶ。
社長:「……わかりました。経営陣としても、必要以上に干渉はしません。ただし、何かあれば遠慮なく連絡してください」
ジャック:「ありがとうございます。社長、皆さんの努力を尊重します。あくまで守る立場として、静かに支えます」
窓から差し込む午後の光が、室内を柔らかく照らす。
緊張感はあったが、互いに理解を示す穏やかな空気が漂った。
ジャック:(……これで会社も、経営陣も、涼香さんも守れる……静かだが確実な一歩だ)
社長は、ジャックに軽く頷き、椅子に背を預ける。
ジャックは静かに立ち上がり、東京の街へ戻る準備をする。
外の世界は相変わらず忙しく動いている。
しかし、ジャックの中では静かな達成感と、守る覚悟が確かに根を張っていた――
静かなる守護者としての道が、ここから始まる。
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