72話 いつもの会社は、ただの「職場」
いつもの会社は――
最初から最後まで、
ただ働いているだけの場所だ。
株も持っていない。
経営にも関与していない。
社外取締役の話も、ここでは一切ない。
それでも社長は気づいている
ただし。
社長は、
ジャックが「普通じゃない」ことだけは
薄々察している。
・金に困っていない
・焦らない
・会社の将来を語るときの視点が少し高い
だがそれ以上、
踏み込まない。
ジャックも言わない。
「投資はしてますけど、
こことは関係ない話です」
それだけ。
暗黙の了解
社長は、
ある日ぽつりと言った。
「君は、
この会社を踏み台にする気はないんだな」
ジャックは、
少し考えてから答える。
「ここで働いてる間は、
ちゃんと社員です」
社長は、
それ以上聞かなかった。
ジャックのスタンス
ジャックは、
線を越えない。
・勤務先の情報は投資に使わない
・影響力を行使しない
・“守られる側”にもならない
ここでは、
ただの社員。
それが、
一番安全で、一番誠実だと知っている。
日常は続く
今日も、
タイムカードを切る。
仕事をして、
挨拶をして、
帰る。
夜になれば、
東京へ行き、配信をする。
投資家でも、
異世界の存在でもない。
今この時間だけは、
ただの社会人・ジャックだ。
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