表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
後悔ばかりの男の逆転人生  作者: れんれん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/181

68話 表に出ない、しかし消えない

TOBは始まった。

記者会見も終わり、市場は動き始める。

だが――

ジャックの名前は、まだどこにも出ていない。

表に立っているのは投資顧問会社。

質問も、批判も、称賛も、すべて彼らが受け止める。

(それでいい)

今この瞬間に必要なのは、

「誰がやったか」ではなく

「何が起きているか」だ。

ジャックは知っている

夜、静かな部屋。

資料を閉じながら、

ジャックは理解していた。

(取得後は、必ずバレる)

大量保有報告書。

実質的支配者。

株主名簿。

制度は、隠しきれないようにできている。

だがそれは――

勝負が終わった後の話だ。

買収の最中に名前が出れば、

余計な圧力も、歪んだ憶測も生まれる。

だから今は、

影に徹する。

投資顧問会社の評価

「正直に言います」

担当者が言った言葉を、

ジャックは思い出す。

「あなたは“派手な投資家”じゃない」

「でも、

 一番怖いタイプです」

理由は簡単。

・感情で動かない

・期限を守る

・撤退ラインが明確

・名前に執着しない

「表に出たがらない人ほど、

 本気だ」

それは、褒め言葉だった。

市場の裏側

TOBが進むにつれ、

業界では囁かれ始める。

「今回は、

 個人じゃないか?」

「いや、

 この資金の動かし方は……」

「名前が出てないのが、

 逆に不気味だ」

誰も正解に辿り着かない。

だが、

“只者ではない”という空気だけが残る。

ジャックの覚悟

「いずれ、

 全部分かる」

そう呟きながら、

ジャックは窓の外を見る。

取得後――

正式に株主として名前が出る。

そこからは、

逃げも隠れもできない。

でも。

(その時は――

 もう、立場が違う)

配信者でもない。

ただの社員でもない。

匿名の投資家でもない。

責任を持つ側だ。

後書きという名のお願い 面白い、こんな展開もありと思った方は 下の★マークをタップ 感想やご意見お待ちしてます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ