36話 国籍問題の解決策 制度の抜け穴
無国籍者は“違法”ではない
まず前提。
国籍がない=犯罪者、ではない
問題なのは
身元が確認できない
責任主体が存在しない
こと
つまり制度はこう考える
「誰かがこの人の存在と行動を保証できるか?」
② 国籍より弱いが“合法”な立場が存在する
ジャックが辿り着く答えはこれ。
「準市民的地位」「滞在資格」「登録個体」
名称は世界観次第だが、中身は同じ。
国籍 バツ
だが
戸籍に準ずる登録
居住地の確定
納税・労働の履歴
保証人(個人 or 団体)
これが揃うと
「国籍がないのに、社会に組み込まれている存在」になる。
③ ジャックが気づく“決定的な抜け穴”
「国籍を与える制度」は厳しい
だが
「国籍がない者を排除しない制度」は、意外と緩い
具体的には――
NPO/民間支援団体の“責任引受制度”
(ここで例の相談員が効いてくる)
団体が
身元管理
行動監督
就労先の斡旋
を引き受ける
国はこう判断する
「国家が責任を持たなくていいなら、許可する」
④ 「最初の一歩」は“国籍取得”じゃない
ジャックのルートはこうなる。
無国籍者としての登録
居住地・名前・年齢を固定
限定的就労許可
納税・契約履歴を積む
数年後に“帰化申請資格”が発生
ここで重要なのは
最初から国籍を狙わないこと
海外・難民ルートはなぜ失敗するか(本人の気づき)
ジャックは一度こう考える。
「海外で難民に紛れれば…」
だがすぐに否定する。
言語・文化・保証人ゼロ
技術や能力を出せば監視対象
“戻る約束”をしている以上、遠回りすぎる
そして悟る。
「逃げたら“身元不明”が固定される
ここで“記録を作る”しかない」
物語的に強いポイント
この展開の美味しさ
魔法に頼らない
国家を敵にも味方にも回さない
制度そのものを利用する知性
「相談員」という存在が“伏線回収”になる
ジャックの未来予測が
→ ギャンブルではなく、人生設計に使われる
まとめ(物語内の一文で言うなら)
「国籍がないことが問題なんじゃない
国にとって“処理できない存在”であることが問題なんだ」




