106話 涼香のステータス
お正月休みの短い時間を有効に使おうと、ジャックは涼香を連れて辺境伯領の屋敷へ転移する。
外は冬の光が柔らかく差し込み、白銀の雪景色が広がる。ジャックは屋敷の書斎に入り、落ち着いた雰囲気の中で涼香と向かい合った。
「涼香、せっかく異世界に来たんだ。まずは、創造神からもらった加護や、スキルがどうなっているか確認してみよう」
涼香は少し緊張しながらも、頷く。
「ええ……でも、何をすればいいの?」
ジャックは小さく微笑み、異世界で覚えた感覚を使う。
「僕が君のステータスを覗く。加護やスキルはここに反映されているはずだ」
ジャックは手をかざすと、淡い光が涼香を包み、情報が視覚化される。
画面のように浮かび上がる文字と数値――
加護:創造神の祝福による「守護」「癒し」「共鳴」
スキル:異世界転移の影響による「世界感応」「共感覚」「短距離転移」
ステータス:体力・精神力・知力・魅力などが地球時より安定的に上昇
ジャックは目を輝かせ、細かく確認する。
「ふむ……涼香、君は守護と共鳴の加護がある。これで二人の絆も強まるし、危険な場面でも安心だ」
涼香は少し目を丸くし、驚きながらも笑う。
「守護……私、ジャックと一緒にいることで、少し力をもらえるってこと?」
「そうだよ。そして共鳴は、僕と君が互いの感覚や気持ちをより深く理解できる力だ」
ジャックはそっと涼香の手を握る。
「さらにスキルも確認しておこう……おお、短距離転移もついてる。これなら移動も便利になる」
涼香は目を輝かせ、好奇心と楽しさが混じった表情で言う。
「すごい……私、本当に異世界に来ちゃったんだわ」
ジャックは微笑みながらも、ふと真剣な表情になる。
「涼香、これからの数日間、短いけれど色々な体験をさせてあげたい。僕たちの世界での生活も、君が楽しめるように」
涼香はジャックを見上げ、心から安心した笑みを浮かべる。
「ええ、ジャック。どんな体験でも、あなたと一緒なら楽しめそう」
辺境伯領の静かな書斎に、二人の未来を想う温かな時間が流れ、異世界での新しい生活の幕が静かに開いた。
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