105話 マルーン王国での結婚式と創造神との再会
兄にビデオで、一部始終録画してもらう
今回の記念に。
マルーン王国、王都の豪華な教会。
高い天井から差し込む冬の光が、ステンドグラスを通して柔らかく輝く。
祭壇の前に立つジャックは、少し緊張した面持ちで深呼吸をする。
「涼香、今日が私たちの正式な始まりだ」
「ええ、ジャック……一緒に頑張ろうね」
涼香は純白のドレスをまとい、微笑みながら手を握り返す。
家族や親族、貴族の関係者たちが厳かに並ぶ中、父のフォニアジークは辺境伯としての威厳を漂わせ、母のサリーシャは温かい微笑みで二人を見守る。
長兄ジルフォニアは凛とした姿勢で静かに目を光らせ、次兄ロンドフェストは活発な空気を漂わせつつも、真剣な眼差しを向ける。
司祭が祭壇の前に立ち、式が始まる。
ジャックは涼香の手をしっかり握り、誓いの言葉を口にする。
「涼香、私はあなたを、これからの人生のすべての喜びも悲しみも共に歩むことを誓います」
涼香もゆっくりと、しかし確固たる声で答える。
「ジャック、私もあなたと共に歩むことを誓います。どんな世界でも、どんな時でも、一緒に」
司祭が微笑み、二人の手を重ねる。
「これにより、ジャック.フォン.キルヒアイスと白石涼香の婚姻をここに認めます」
場内には静かな拍手が広がる。
列席している国王夫妻も嬉しそうである。
フォニアジークは少し微笑み、サリーシャは涙ぐむ。
ジルフォニアも力強く頷き、ロンドフェストは兄の晴れ姿を誇らしげに見つめる。
フェンリルは祭壇の隅で静かに体を揺らしながら、二人の絆を見守る。
「……よし、これで二人の未来はさらに確かなものになった」
式の後、ジャックは涼香にそっと囁く。
「これからは、君と一緒に新しい世界を作っていく」
涼香は微笑み返し、手を強く握り返す。
「ええ、ジャック。どんな未来でも、二人で歩む」
ステンドグラスの光が二人を柔らかく包み、異世界での新しい生活の始まりを祝福しているようだった。
白く澄んだ聖堂の中、ジャックは持参したお土産の箱を慎重に創造神の前に差し出す。
「創造神さま、こちらが向こうから持ってきたものです。私たちの感謝の気持ちを込めました」
創造神はゆったりと手を伸ばし、にこやかな表情で箱を受け取る。
「ふむ……これは……面白い。地球の文化と技術が混ざった贈り物だな。よく揃えたな、ジャック」
ジャックは少し照れながらも、胸の奥で覚悟を固める。
「ありがとうございます。これからも、涼香と共に世界を守り、未来を築いていきます」
創造神は涼香に視線を向け、いつもの柔らかい調子で語りかける。
「涼香……君も、ジャックの使徒の妻としてふさわしい加護を授けよう。共に歩む二人の未来を支える力だ」
涼香は少し驚き、しかし温かい光が体を包むのを感じる。
「……ありがとうございます」
小さく頭を下げる涼香に、創造神は微笑む。
「気負うことはない。君たちは互いに選び、互いに守るべき存在だからな。力はそのために使うのだ」
フェンリルは少し背を伸ばし、満足そうにジャックと涼香を見守る。
「……よし、これで二人とも、これからの世界をしっかり支えられる」
ジャックは涼香の手を握り、静かに囁く。
「涼香……これで僕たち、どんな世界でも二人で歩いていけるね」
涼香も力強く手を握り返す。
「ええ、ジャック。どんな未来でも、一緒に」
創造神の柔らかい笑顔の中、二人は異世界での新しい生活の始まりと、互いへの誓いを深く心に刻むのだった。
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