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クラフトスキルで片付け改革!〜公爵令息と精霊の幸せなスローライフ〜  作者: 幸運寺大大吉丸@書籍発売中


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第23話 寮の部屋モデル化計画②

-side リック-




「素晴らしい!素晴らしい対応です。

 リック様。」



 全部の家具に埃カバーがかかっている状況をシュールな光景だなーと思いつつ、眺めていると、隣にいた保健室の先生、エリック先生が突然、俺のことを褒め出した。



「え、え……?」

「大丈夫です。事前に、ウィリアム殿下の埃アレルギー症状については把握済みです。こちらでも、実証実験をした結果、埃と健康には、ある程度の相関関係があるということも、把握しています。」

「あ、そうなんですか?」

「そうです。なので、私たち王立医療センター職員も、埃をなるべく排除する事を推奨しています。……ですが、この学校では、生徒の個室はプライバシーもあるため、他人が入れない事になっていて、掃除出来ない事になっていたのです。だから、ある程度は覚悟して、悪化している生徒が出たら、掃除をするように、提案しようという事になったのです。

 ですが、埃をすぐに片付ける方法は、私たちの専門外ですから、どうしたものかと、専門家に頼もうと思っていたところなんです。それを、こんな風に解決してしまうとは!非常に美しいですね!」



 美しい?かなりシュールでは?この光景……、とは思うものの、そのまま、流されておく。それはそれとして、ウィリアムのハウスダストアレルギーに関しては、学校側も把握していたみたいだ。よかった。

 衛生面の向上は、生存率アップに非常に効果的だからな。うちの店でも、そう言った類の掃除用品なども売り出そうかな。



「それにしても、このベッドもリック様が作られたものですよね。大変素晴らしい。

 最近うちで、家具が壊れてしまって、買い替えを検討していて、どこで買おうか、悩んでるのですが……、リック様のお店で買えますかね?」

「え?ええ!もちろん、同じものが店頭でも売っています。」

「本当ですか?今度、見に行きます!」

「是非是非!」



 社交辞令かもしれないが、部屋に俺の家具を置いたことで、モデルルーム化するという狙いは、早速、効果はあったようだ。……とはいえ、他人の部屋を勝手に改造するのも、デリカシーがないと前回のウィリアムの部屋の改造時に学んだので、今回は控える。

 ウィリアムに限っては、友達なので、改造してくれと頼まれたら、喜んで、無料で行うつもりだ。もし、同じ事を他の生徒たちに、頼まれたら、お店で買ってもらうか、オーダーメイドの場合それなりに、お金を払ってもらうつもりである。それが目的のモデルルームでもあるからだ。もちろん、正規の価格からは、気持ち程度にお安くするつもりはあるが。



 保健医に、ウィリアムの事を任せた俺と、シルフ、フェルは、そんな事を、考えながらも、部屋に戻る。

 えーっと、どこまで、モデル化計画の作業をやったっけ?そうだ!メジャーで部屋と部屋の家具を図って、大体の図面が出来たところだった。

 あとは、ライを待つだけだけれど、まだ来ていない。

 暇になってしまい、何をしようかと悩む。

 本来、ウィルと遊ぼうと約束していた時間なんだよな。

 うーーん、生活にあったら快適そうな物でも作るか。まずは、シルフ、フェルとみんなで一緒に寝れるベッドだな。



「シルフ、フェル、ベッドを作りたいんだけど、どんな形がいい?」

『高さ低めが良いかな?だいぶしやすいし。』

『どこからでも飛び乗れる形がいいのだ。』

「おーけー、じゃあ、高さ低めで、ある程度丸っぽい形で、[クラフトスキル]!」



 いつも通り、そう唱えると、目的のものができる。結構良い感じに作れたのではないだろうか?シルフとフェルも満足しているようである。

 ゴロゴロして、うとうとしてきた頃、コンコンという音がして、その後に「リック様」という声がかかった。ライが帰ってきたようだ。「いいよー」と我ながら気の抜けた、声で返事をする。「なんて、気の抜けた返事をするんですか……。」と呆れつつ、ライが入ってきた。



「どうだった?」

「結構、改造の自由度高いようですね。6年間、同じ部屋を使うので、壁を傷つけるなどの行為をしなければ、その間は、ある程度、自由に改造しても大丈夫なようです。」

「へーー!緩くて、助かるね。」

「まあ、貴族の多い学校ですし、自分の家から家具を持ってきたい学生も多いそうで……、そう言った学生を止めるという事もないという事でしょう。あわよくば、家具を置いていって貰えたら、学校としては儲け物ですからね。貴族が、置いて行った家具は、平民で優秀な生徒の部屋に優先して配布しているそうです。」



 なるほど……。あわよくば、というけれど、家から学校へは持ってくる人が多いけれど、学校から家へは持って帰る人は少ない。

 貴族が使っていたものだから、多少古くても平民用の家具よりも良い。勉強のご褒美にとても良い……と。



「そういう事なら、たくさん作っても、問題なさそうだな。まずは一旦家具を全部出してしまおうか。」

「そうですね。それが良いと思います。」




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