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言葉に、できない、  作者: maya.kamimuro
10/10

伝えたい(Side大翔)


「…言葉に、できない、そのくらい。…どうしようもないほど、好き、だ。」


大石が、走り寄った先に戸塚の姿を見つけて、イラっとした。

俺が一緒にいるのに、あっさり戸塚の方へいってしまうのが、悔しい。

中学の頃からずっと戸塚に嫉妬している。

幼馴染だと、彼女の隣に当たり前のようにいられることが、うらやましくてしかたない。

そんなどろどろした気持ちも、好きだという想いも、全部伝える。

伝えてしまえば、ひどく心がすっきりして軽くなる。

こんな俺のことをまだ好きでいてくれたことが嬉しくて、涙をこぼす姿が愛しくて、衝動のまま、彼女を抱きしめる。抱きしめてしまった。

腕の中にすっぽり納まった彼女は、想像よりも小さくて華奢で、ひどく扱ったら壊れてしまいそうに思えた。


「もう一度、俺と付き合ってほしい。」


そう伝えると、腕の中で彼女は、頷いた。何度も頷いてくれた。

早鐘のようになった俺の心臓は、なかなか治まらない。







どのくらいそうしていたのか。

花火の打ちあがる笛の音が聞こえて、人々の喧騒が大きくなった気がした。

自然と夜空を見上げる。

境内に植林された木々の上に、大きな音とともに大輪の花が咲く。


「きれい。」


腕の中にいた大石も、同じように空を見上げていた。

花火の光に照らされた、その微笑みがきれいで。


(もう絶対に、この手を離さない。)


そう心に決めて、つないだ手にそっと力を籠めると、ぎゅっと握り返された。

俺は、この日の花火と大石の微笑みを、ずっと忘れない。





『言葉に、できない、』を、読んでいただきありがとうございました。

駆け足でここまで書き上げました。

璃亜と大翔がお互い気持ちを伝えあったところで、一度、完結としたいと思います。

追加したいエピソードもまだありますので、今後、ちょこちょこ更新するかもしれません。

誤字脱字や語彙の少なさ、拙い表現なども多かったことと思います。

日々精進してまいりますので、あたたかく見守っていただけますと幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。


Maya.Kamimuro

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― 新着の感想 ―
[一言] きゅん♡
2024/02/27 09:49 退会済み
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