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ユニコーンのたまご  作者: しいな ここみ
最終章『アーミティアスは笑う』
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【主要登場人物紹介】

・ユニオ(ロイ)


 銀髪から長いツノを生やした、人間に擬態している可愛いユニコーン。ただしそのツノは人間の目には見えず、触れることも出来ない。

 ユーコに『ユニオ』と名付けられるが、元々の名前は『ロイ』。ユニコーンの島で大人しく暮らしていたが、アーミティアスが人間の国にたまごの形にして連れて来た。

 元々の年齢は27歳。ただしたまごにされてから成長をやり直しているため、現在は19歳。産まれ直してから急速に歳を取っている。それを抑えるには未産婦の肝臓を食べるか、ゼンゾーのキスを貰うか、ユニコーンの島に帰るか、あるいは成人の儀式を完了させて強くなるかしかない。

 ユニコーンは成人の儀として母親を食べる。しかしユニオは4歳の時に母親を失ったのでそれを行っていなかった。ゆえに大人になっても子供っぽい。

 能力『魅了』を使い、自分の身を守る。



愛田谷あいたがや善三ぜんぞう(ゼンゾー)


 31歳。職業は刑事だが、かなり自由を許されている。警察犬以上に鼻が利き、その探索能力のみを重宝されているので、必要な時だけ呼ばれる。

 性格はだらしなく、思い込みが激しい。刑事でありながら犯罪行為に寛容。女の子が大好きだが、いくじなしなので危険はない。

 実はユニコーンと人間のハーフだが、見た目も能力も、鼻が利く以外は完全に人間。

 いつもヨレヨレのスーツを着ている。アゴがしゃくれていて、舐められがちな容姿。結婚願望激しくあり。ユーコを婚約者だと思い込んでいる。

 7歳の時、ユニコーンの島で孤児となっていたロイ(ユニオ)の父親代わりとなり、彼を育てた。ユニオからは父親ではなく恋人だと思われて、なつかれている。



桐谷優子きりたにゆうこ(ユーコ)


 24歳。何もかもが平均的なフツーの女性。硝子瓶会社で事務員をしていたが、ユニオを守り側にいてやるために離職した。今はゼンゾーの家で世話になっている。

 アーミティアスにキスで孕まされ、ユニオをたまごとして産んだ。ユニオを自分の息子として、何も不思議がることなく育てた。子供のユニオに『魅了』の能力はまだなかったので、彼女が彼に愛を注ぐのは彼女の本意である。あるいはアーミティアスの能力にかかっているのでなければ。

 マルチーズの『ちろくん』とふたり、アパートで平凡な生活を送っていたが、ユニオを産んだことで波乱に巻き込まれている。

 ゼンゾーを狂わすほどの強烈なフェロモンの持ち主。都合がいいのでゼンゾー家に世話になっているが、彼のことはキモいとしか思っていないようだ。

 趣味は料理、リサイクルショップ巡り、バッグの収集。



・ちろくん


 ユーコの愛犬。真っ白なマルチーズ。1歳。ユニオに完全服從している。



・アーミティアス


 34歳。ゼンゾーの実の兄。ユニコーンと人間のハーフだが、ゼンゾーと違い、その姿も能力も完全にユニコーンだと言える。長い銀髪に長いツノを生やしたイケメン。いつもノーネクタイのグレーのスーツに身を包んでいる。

 弟のゼンゾーにも『何を考えているのかわからん』と言われるほど言動に一致がない。人の国の法を軽視しており、人を殺すことも何とも思わない。

 能力は『魅了』の他に、ステルス能力のようなものも使う。相手の意識の影に隠れ、相手は『いつの間にか何かをされている』。一度姿を消すと、鼻の利くゼンゾーにも見つけるのは困難。

 ユニオをたまごにして人間の国に連れて来た張本人。ゴゴとネアも彼がどうにかして連れて来たように思われる。

 二十歳の時に自分の母親を食べ、成人の儀を済ませている。父親が崖から飛び下り自殺するのを笑って見ていたこともあり、弟のゼンゾーからは嫌われている。



・スティーブ・スーパーライト


 ゼンゾーの屋敷の居候。背が高く、チリチリロングの長髪。口の下に変なちょび髭を生やしている。

 44歳。アメリカ人。日本でスーパー・ロック・ギタリストとして成功することを夢見ているが、特にそのための活動はしていないようだ。

 アメリカの大富豪の息子で、父親のスネを齧っている。カネの力で何でも出来ると思っている。



・ゴゴ


 ユニコーンの島に住む動物の姿をした人間『アーニマン』であり、雄ライオンの姿をしている。しかし直立二足歩行な上、服を着て言葉も喋る。

 性格は穏やかで優しいが大食漢。腹が減りすぎると理性を失うほどである。



・ネア


 ゴゴと同じくアーニマンの女性。蛇の姿をしている。ゴゴより知能が低いらしく、衣服の着け方がめちゃくちゃ。

 一本だけの前歯から神経毒を打ち込み、相手を麻痺させて丸呑みにする。女の匂いが苦手で、丸呑みにしようとしたユーコをあまりの臭さに吐いたことがある。

 ユニオの天敵と言われている。



愛田谷あいたがや希郎きろう


 ゼンゾーの祖父。176歳。人間。

 人間を発狂させるユニコーンの島で1人だけ暮らす。ユニコーンの雌との間に1人息子十蔵を儲ける。

 江戸時代の生まれであり、当時から『怪人』と呼ばれていた。

 ゼンゾーとアーミティアスとだけ遠隔で会話することが可能。

 白い体毛で覆われており、4本の足で歩く。



愛田谷あいたがや十蔵じゅうぞう


 ゼンゾーの父。ゼンゾーが17歳の時、崖から飛び降りて自殺した。



塩田法子しおたのりこ


 ゼンゾーの先輩にあたる婦人警官。アーミティアスに殺され、ユニオに肝臓を食べられた。享年34歳。



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― 新着の感想 ―
[一言] ここまで一気読み♪ スティーブンはどんな顔をするのかな? 事態は深刻な予想できないことになってますね。 どうなるんだ、この展開!
[一言] 【主要登場人物紹介】 便利かつ、きゃははと笑ってしまいました ( *´艸`) ありがとうございます<m(__)m>
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