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20XXの人間失格者  作者: 来栖総一郎
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日記22

フラッシュバック

私は生活保護により、首と腰と右脚の治療を開始した。


その間に、少しでも生活保護のお金を削る努力をした。


稼ぎがあればそのお金を申告し、生活保護のお金は削られ、つまりは市民の税金の節約になるのだ。


ところが、私の体のダメージは深刻で、首、背中、腰に合計4箇所の椎間板ヘルニアが発見されて、医者から「これ以上無理をしたら普通の生活が出来なくなる」とストップを掛けられた。


また、生活保護を受けた事で、ネットでは私の話題で炎上し、「以前から不正受給していた詐欺師」などと書き込まれ、私は傷心で配信のアカウントを消した。


メンタルまでやられて、社会の負債になってしまった私は、自分を許せなくなって、強く死にたいと思うようになった。


その事を生活保護の担当ケースワーカーに相談すると、心の病院を紹介された。


私は今までの人生を、心の病院で全てぶちまいた。


全て。


今まで書いた事を全てだった。

強盗の事も、信じられないだろうから、図書館で新聞をコピーしたものを持参したぐらいだ。


医者は少し考えて、「別の病院で細かい検査が必要だと思う。」と大きな心の病院の紹介状を書いてくれた。


紹介状を持って指定された大きな病院へ行き、診察を受けて、IQ検査とロールシャッハテストを受けた。



半年後、審判が下された。


「広汎性発達障害と統合失調症の併発」


何だか良くわからない病名が付いた。


「普通ね、IQテストで良い点数を出す人は居ないんですよ。だけど貴方は、ちぐはぐだが、かなり高いIQを示した。」


「幼児期における虐待は、発達障害に似た症状が出る事があります。」


「そこでIQ検査で調べました。高い知能と低い知能まばらに示す貴方は、間違いなく発達障害です。」


「あなたが「過去に起きた事が今起きているような錯覚がする」というものは発達障害の「フラッシュバック」と呼ばれるものですね。」


「現在は見たり聞いたりしていないようですが、変な物を見たり、誰もいないのに声や音を聞いたりするのは、統合失調症の典型なのですよ。」


「私からの見解は以上です。一応1人暮らしが出来ているようですが、困った事があったら、ケースワーカーさんなり、ここの病院なり、いつでも相談に来てくださいね。」



審判の結果、私は社会的に死んだ。

私はこの世界で死んだと思った。

2017.7.29 土曜日 平成29年

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