ファンタスティックならいい、ワタシ主役やりたいから
「魔法が使いたいの、だって、主役なら当然、だから」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ま・ほ・ほって、何だ、急に、何を言いだすんだ」
「えっ、」
「何をしてる、ぼおーっとして、これ、早く並べろ
共同作業じゃないとクリアしないみたいだぞ」
「あー、ん、これ、大きくないー」
「そんなの、シラネェー、積めばどうにかなんだろう」
「でも、ここ暑くないー」
「確かに、って、タメ口かー、先輩、年上、二十は
離れてるだろう、睨むなよ、本当、何で、目が鋭いんだ
髪も長すぎだろう、暑くないか、切ってやろうか
背中までは、窮屈だろう」
「何よー、あんた何か知らないよ知り合いでもないし
スポーツ、運動、した事ないだろう、、ヨレヨレのタンクT、色も可笑しいよまだらで、腹が冷えないか」
「でも、助けてくれてありがとう」
話すと長いから、やめておくが、兎に角
目が覚めたら、どこで、何が起こってるのか、自分の名前すら思い出せなかった。
棚や、机、箱類など、工具類ドラム缶と、何かあっても可笑しくないのになかった。
真っ暗やみのなかを手探りで進みながら探って行くうちに
コンクリートの様な石壁の様な硬い壁に囲まれた
広場にいる事だけだと気づいた。
おーいと、何度か声をかけをしたが、応答がない
叫んだ、叫んだ、だって、怖かったから
助けてーとかではなく、ただ、寂しくて仕方なかった。
話し相手が、欲しかった。
自分の事を知ってる人に、この、可笑しくなる現状の
訳を、簡単でいいから、教えて、説得と行かないまでも、
納得はするから、先ずは、俺の名前を教えて欲しい。
そして、今は、いつなのか、平成だよな、年号は、もしかして、外では、何が起こって、俺はこうなったのか
知りたい。
酸素は、しっかりある、見えないけど、通気は
問題なさそうだ。
まぁっ、寂しいけど、今の所は危険を感じない
それが、唯一の助けだ
暗くてわかりずらいけど、先ずは、ここが、何処か
しりたい。
食い物でも見つけられたらなおいいが。
出口らしきのは見つかった、たぶん、ここだと思う。
取手の様なものは無く、レールも見当たらない
ただ、ここだけが、壁がへこんでいる。
何か触った形跡も感じる
本当にここから出られるのか
何か爆破的な動作に通じる機材、薬剤は見当たらない
力任せみたいなのは、得意でないから無理だ。
取り敢えず、適当な時間で石壁を叩いたり、叫んだりを
続ける事にした。
飢えまでは行かないが、空腹では、やる気がなくなって
行った。
夜が更けたかは確認出来ないが、力なく、眠気に襲われて
休んだ。
どれ位時間がたったのか、わからない。
寝たとは思うが、身体は寝たりないのか、睡魔に包まれる
様に寝たっと思った瞬間ーーーーーー
俺は、オギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーと赤ちゃんの泣き声に負けない
わき叫んだ。
広場中の空気が、一瞬にして蒸発、凝固、乾燥
と、訳がわからない化学変化の実況、実験、体験を
起こって、摩訶不思議現象を繰り広げている。
そして、先程、入り口の気配を感じていた岩壁が
溶け出して、黒髪背中までロングの着ている衣装は
ボロボロに燻んでいて、見分けが付きにくいが、女である事は確認できる少女がいた。
そして、何かを、言葉の様に聞こえない聖音を
発し続けて、気絶する様に床に倒れた。
俺は、怯えながらも、少女の近くに行き、抱き抱え
ようとして
「っあっち」
と、あまりの熱さに、少女を床に投げ出した。
首をコクンと、跳ねる音がして、少女は上半身を
少し浮かす感じで身体が揺れた。
すまん、と感じなからも、熱さが、伝わって来て近づけ
なかった。
十分位かそれ位の時間、少女の様子を遠目に
七メートル程の距離を置いている感覚を持って、気にしていた。
声をかけてみた。返事がしない。
死んだのか。
どうしよう、見捨てて行くか。
広場の空気が、淀んでいるが、今は、先程の
グラつく浮遊感はない。
取り敢えず、ここから出たい。
少女が、何かしたのか、何かが爆発したのか
不明だが、入り口が、俺が入り口と感じていた
岩壁に穴が見える。
どうしたらいいんだ
少女を見捨てて行くか
時間を、待てない、やっと、この訳もわからない
広場から逃げ出せるんだ。
女は足手まといにならないか、俺は
鍛え抜かれた兵士や軍人ではない。
運動も、子供の頃の、父とのキャチボールしか
した事がない。
いつも、漫画とアニメばかりで、友達もいなかった。
家で遊ぶ子供だった。
将来の夢は漫画家になると決めていた。
と、勝手な妄想をして見たが・・・・・・
助けよう
「おいっ、大丈夫か」
「・・・・・・・・・」
返事は、まだ無理か
・・・・・・しばらく、休もう、疲れた
目が覚めたら、話をしてみるか。