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リトライ中です。多分…  作者: うるうる
8/87

お父さんと私…そして精霊さん。

「リコ。おいで」


今日も相変わらずいい声ですね〜

男前度が日々ぐんぐん上昇中のお父さんに呼ばれました。


もちろん、すぐに行きますからね〜お父さん愛してますよ〜。


お父さんはリビングのソファーで本を読んでいましたが、

私が庭をずっと見ているのを見て

退屈しているのではないかと気になったようですね。


優しいな〜お父さん。

思いがけず笑顔になってしまいますよ〜


今日はお父さんと2人でお留守番なのです。


滅多にないのですが、お母さんでなくてはならない用事があるらしく

私を1人には出来ないのでお父さんが休みをとったみたいです。


私はひとりでもぶっちゃけ大丈夫なのですが、

お父さんが居てくれるのは嬉しいのでなんの不満もありません。


お父さんの膝の上に乗って、見上げてニコニコしちゃいますよ。

だって大好きなんですもん。


お父さんも幸せそうです。

優しい笑顔で左頬にキスをして右手で頭をナデナデしてくれます。


しばらくすると

そのままの姿勢で読書を再開し始めました。


お父さんが読んでいるのは魔法の専門書みたいですね〜

どれどれ…ん。私には難しすぎますね〜


一応、独学で文字は読めるようになりましたが、専門的な言葉はまだわかりません。


絵本とかは読んでくれるのですが、勉強させようって雰囲気が無いので

自分から急に専門的な質問するのもどうかと思うんですよね〜


家にある本は専門書も殆ど読み終えているのですが…

意味を聞けないので、一部の言葉は推測で読み進めちゃいました。


教えていないはずの言葉を娘が勝手に想像して読んでたなんて思ってないはずだし、

今更、答え合わせ的には恥ずかしくて聞けないし〜


やっぱ痛いでしょ〜想像力で言葉を覚えたのですが、この言葉の意味はこれであってますか?とか…

イヤ〜引かれちゃう。

文字が読めるなんて秘密に決まってますよ!

知られるなんて怖ろしい〜私は本から目を逸らしました。


お父さんの首元を盗視で愛でたり、手の血管をぷにぷにと弄んでいたのですが、


やっぱり庭が、というか精霊さんが気になりますね。


先ほどから精霊さん達が騒がしいのです。


精霊さんは喋りませんが、感情は表します。それが体の色なのですが…

今日はやたらと赤いんですよ〜

それが庭に集まってるんですね〜


因みに白はリラックス。ピンクは嬉しい。紫は警戒・拒否。赤は興奮デスね。

あと、お仕事中は青いんですよ〜。

だからか、一般的には精霊は青いとされているみたいです。


いつもの精霊さんは、ピンクか白なのに。

赤い精霊さん。

気にならない方がおかしいですよね〜

お母さんがいれば気づくと思うのですが、如何せんお父さんは精霊さん達が見えないのですよ。


お父さんに知らせた方がいいのかな〜?

でも、精霊さん達は興奮してるだけで、警戒色な紫はいないし

危ないことはないと思うんだよね〜


なんか見た感じお祭りを彷彿させるんだよな〜。そう…お祭り騒ぎ的な


おっ。庭から精霊さんの一部がこちらに来ましたよ〜


なに? 誘ってるのかな?

来い来いっていう感じに受け取れますね〜


「お父さん。お庭で遊んで来てもいい?」


お父さんが本を閉じてサイドテーブルに置きました。


「ごめん。退屈だったか? 何がしたい?お父さんもまぜてくれ。」


あ〜。私のお父さんは世界一ですよ。

男前すぎる・・・感動です。

私はなんて幸せなんでしょう。

このままではファザコンになってしまいますよ〜 キケンです。


「お父さんありがとう。

退屈じゃなかったよ〜

精霊さんがお庭で呼んでるの〜 行ってもいい?」


誠意には誠意で返さなくてはいけませんから…真実を伝えます。


お父さんはすぐに私を抱き上げて 「じゃあ。一緒にいこうか。」と歩き出しました。

















お気に入り登録。評価。本当にありがとうございます。

読んでくれてる人がいることがやっぱり執筆の励みですね〜頑張ります。

今回はお父さんの男前度を魅せたかったのと、リコちゃんの自覚のない凄いところを書いてみたのですが、うまく伝わりましたでしょうか?

次回に続く感じで終わりましたが、明日必ず次話更新します…しばらくお待ち下さい。

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