お兄ちゃんの使い魔が馬鹿なわけがない‼…でも残念。
私が使い魔を欲しがってから…
お兄ちゃんは使い魔の話をしてくれるようになりました。
実はお兄ちゃんにも使い魔がいたんですね〜
知りませんでしたよ。
ちょっとショックでしたが。。話してくれたので、まあヨシとしましょう。
ちなみにお父さんにもいるようですがその話は未だに出てきません。
そんな話になるとお父さんは不自然な様子で目を逸らすんです。
何か面白いことがあるとにらんではいるのですが…
その話はまた今度追いつめて行きましょう。ふふふ楽しみですね〜
そうそう。お兄ちゃんの使い魔の話でしたね〜
女の子らしいのですが、どうも聞いているとドジっ子の様です。
年は16才ですが。見た目はお兄ちゃんと同世代にしかなれなくて。
よくコケているみたいです。
お兄ちゃんによると何もないところでもコケるので
危なっかしくてなかなか目を離せないみたいです。
でも人間化出来るのなら優秀なのだと思うんだけどな〜
だってお兄ちゃんの使い魔なんだしね~
そう思っていたので
今日は聞いてみました。
すると実際仕事は出来るらしいです
(いわゆる闘いの加勢やお兄ちゃんの秘書的な事&お世話ですね)
恥ずかしがり屋なのか
緊張するのか
二人の時にはできることが、人前では急に出来なくなったりするようです。
ん…なんか引っかかりますね〜。
もう少し詳しく話を聞いてみましょう。
二人っきりで話す時の定位置となっている
膝の上から上目遣いで服を少し引っ張ります。
少しってところがポイントね〜
ハニカミ笑顔で瞳を覗きこんで
「お兄ちゃんの話。面白い!もっと〜」とすかさず抱きついておねだりします。
頬は薔薇色です。それが意思の力で出来ればベストです!
お兄ちゃんも嬉しそうだし、私もハグでチューで役得で大満足です。
誰にも迷惑かけてません。ハイ…私は無実です‼
かなり高度な誘導尋問を繰り出してみた結果。
判りました!(ふふふ…私にかかれば簡単すぎましたかね)
クロですね〜。
これは私と同じニオイがしますよ〜
演じています。演技派ですよ。
ドジっ子を演じていると推測されます。
しかし、若いな〜 詰めが甘〜い‼
お兄ちゃんに構って欲しい思い
(俺が見ていてあげなくちゃ、この子はダメだな〜
俺がいなきゃ、何にもできないんだから。。
可愛い奴だな…的な男心くすぐりますよ系)と
認めて貰いたい思い
(やっぱりこいつがいると助かるな。
さすが優秀な使い魔だな。
俺のことを任せられるのはこいつしかいない!…的な家庭を任せたい系)と
お兄ちゃんのお世話をしたい〜何でもいいから側に居たい。的な乙女の思いが
アンバランス感を与えてしまっておりますね〜
わかる人には解っちゃいますよ〜
う〜ん。でも気持ちはわかりますよ
お兄ちゃんは国宝級の美少年。
しかもハイスペックな!!
眉目秀麗。
面向不背。
文武両道。
智勇兼備。
古今無双。
聡明叡智。
すべてお兄ちゃんのことですよ〜
お兄ちゃんテストに出るのでノートとって赤線引いといて下さい!!
眉目秀麗なんて当たり前のことは、目をつぶってても書けるぐらいでないといけませんよ〜
さっそく辞書を引いた君!
うん。見込ありますよ〜いい心構えです。
おー。いつの間にかお兄ちゃん大好き講座になってしまってましたね。
本来の話に戻りましょうか。
これまでの検証で使い魔ちゃんがお兄ちゃん大好きなのはわかりましたね。
お兄ちゃんの注目を引きたい。
尚且つコケてボディタッチは本望だろう。
しかし、間違っても見捨てられたり、嫌われることは避けたいので仕事は精一杯する。
もちろんお兄ちゃんに迷惑をかけるなんて論外だが。
側に居たい。出来れば独り占めしたい。
お兄ちゃんに惹かれて飛んでくる虫どもはうっとうしい。
そんでもって恋人ポジションを狙ってる女子なんて…
と来れば
接触させないように牽制だろう。
そう使い魔ちゃんはドジっ子と見せかけて牽制してるのだ!
ドジのふりをして予定を急遽変更して待ち伏せ接触を回避。
接触しそうになるとコケてお兄ちゃんの気をそらしつつ、
話しかけるなオーラを繰り出しているのだろう。
急にやると不自然さが半端ないが
いつものことなので周りも諦めたのか、気にしてないんだな。
それで人前ではドジっ子でいなければならないわけだね。
かなり優秀な使い魔ちゃんだな。
お兄ちゃんに馬鹿な使い魔着くはずないと思っていたが。安心した。。
でも
お兄ちゃんにLOVEなのが詰めの甘さの原因だな。
牽制だけではなく、触りたい。好かれたい。
あわよくば・・と思っているのがうかがえるよ。
本当は年齢相応な人型も出来るのではないだろうか。。
あれは、年上なのを気にしているな。うん。
ちょっとカワイイな。
犬型になれるなら愛でてやってもいいかも…
残念。。
犬型にはなれないそうだ…
なに⁈
お兄ちゃんが私の為に練習させてみるとおっしゃっていますよ〜
愛ですね。お兄ちゃんの愛を感じます。私も愛してますよ〜
「お兄ちゃん、大好き〜」
もちろん、お兄ちゃんの愛は私の物なので嫉妬はしませんよ。
役に立つならお兄ちゃんLOVEの使い魔ちゃんも許容範囲です。
私の心は海よりも広く深いのです。
(海…ここでは見たことないのですが、あると信じてます。
在ってもらわなければ困ります。妄想族の保養地的な意味合いでも! )
しかし
犬型になれないのが残念。
今後に期待デスね〜
お気に入りに評価、ありがとうございます。
初めて書く小説で、今まで文章を人様に見せたこともなかったので…とまどっていますが、素直に嬉しいです。
今後もリコちゃんの妄想と家族愛。煩悩生活を楽しんでいただけたらと思っていますので優しい気持ちで読んでやってください。