出迎え…ご苦労さまです。
寝れなくて久々夜中の更新。書きたてほやほやです。続々新キャラ登場。
魔法陣の光が私たちの周りを包み、爆発するかのように世界が真っ白になった。
どうやら私は眩しすぎて目を開けておくことが出来ず、無意識のうちにまぶたを閉じていたようだ。
ゆっくりと目を開けてみれば、景色が一瞬で変わっていた。
石造りのただっぴろい広場。
野球場ぐらいの広さに・・よく見ると他にも魔法陣があるようだ。
10mほど離れた所にひとつ。その奥に二つ。またその奥にもある。
ここは魔法陣専用の施設なのだろう。いわゆる飛行場みたいなもんかな・・?
窓は無く、ドアは1ヶ所のみ、天井は低め。
そして心なし涼しい・・・地下かな?
重厚なドアの近くには、すでに出迎えの官僚とか騎士と思われる人達が待機していた。
あっ。見知らぬ場所に興奮して忘れてたけど・・気分は大丈夫。悪くない
なんか、さっきは移動酔い体質のフラグが立ったか?とか勘違いして焦ったよ〜はは。
「レオン王太子殿下、ナタリー王太子妃殿下。ようこそお越しくださいました。ご案内いたします。」
出迎えの官僚のお偉いさんらしき方が先ずは王太子夫妻に声をかけている。
まぁ、妥当だな。
ってことは私らは1番最後ってことだろうな。
そこで、時間つぶしに観察開始。
先ずは旬な王太子夫妻。
自国の王太子夫妻なんだけど、引きこもりの私は…初めましてだ。
名前も今知りました。
レオン王太子は銀髪のなかなかのイケメンさんだ、線が細いし、見るからに文系だろうな。
眼鏡かけたら似合うと思うよ。実際はかけてないけどさ〜
歳は・・お父さんより上っぽいな。30代ってとこかな。
ナタリー王太子妃は金髪美女。金髪美女といえばってイメージの肉食イケイケではなく、優しげな感じで儚げな護ってあげたくなるようなタイプだな。
えっと、さっきからよく目が合うんだけど瞳がキッラキラしてるんだよね〜
私の勘だが、夢見る永遠の少女っぽい。とっても危険な匂いがする。
年齢は女性なので詮索しない。これマナーね!
「フリーダ様。お待たせ致しました。お久しぶりですね。相変わらずお美しい。」
そうしてる間に大公家の皆さんにもお声がかかった。
先ほどよりも幾分か親しげな感じで、出迎えのお偉いさんとお祖母様がお話していますよ。
出迎えの人ってよく考えたら、お祖母様と同世代かも…お祖母様が若すぎて一見そうは見えないけどね。
お祖父様はというと側で黙ってニコニコ。
うん。立ち位置間違ってないよ!
ん。カール叔父さんを発見。
どうやら今まで認識阻害のマジックアイテムを使用していたみたいで、全く気にならなかった。
こんなに目立つのにフードを外した時にしか、思い出さなかったよ〜自分にびっくりだよ。
しかし、今は出迎えのお偉いさんに挨拶しているのだが、一気に注目の的ですね。
カール叔父さんはというと、今朝と違って身だしなみを整えている(流石に今朝みたいな格好は出来ないだろうな)ので超テラかっこいい!!
ヨダレ出そう!こっこれは…ご飯何杯でもおかわりできます!!ってな感じで美味しそうです。
カール叔父さん・・何時もこんなに身綺麗にしてたらいいのに・・長年冒険者やってるとあんなになっちゃうんだろうか?〜本当ザンネン。
私の将来の仕事。ちょっと憧れとかはあったんだけど冒険者は 【なし 】だなぁ〜
おっと、こっちの番ですか?
出迎えのお偉いさんと目が合いました。スマートな黒髪のオジ様です。
どうやらお母さんとは面識があったみたいで
『ますますお綺麗になられましたね。』などと声をかけている。
もしかして、この人もお母さんの信者とかかな?
ん。私ですか?またしても目が合いました。
「この子が噂のリコ様ですね。陛下とアビ様から色々と言付かっております。本当にお可愛らしいですね。」
おっ。そうか。
そうか〜思わずニヤついてしまいそうです。
『親を落とすなら子から作戦』もいい感じで展開中ですね。
お偉いさん=エイターさん。(外相らしいです。日本でいう外務大臣みたいなもんかな?)の話によると
どうやら、ここでは各自に警備の護衛が付くみたいです。
お父さんとお兄ちゃんは必要ないからと断っていましたが、私とお母さんには女性騎士さんが付いてくれる事になりました。
紹介されたのは金髪のブリジットさんと赤毛のケイトさん。
ブリジットさんはこれこそ金髪美女。眼光鋭いお姉様って感じだ。もちろんボディは流石に騎士、鍛えてるので全体的にデカイ。しかし、いろんなとこがデカイ。特に・・胸が・・メロンが・・
対してケイトさんは、スレンダーな少女っぽい。髪もショートで体育会系で活発な印象。アレだな・・女子校でチョコもらう王子様。
うん。あだ名はメロンと王子で決定だな・・
「護衛よろしくお願いします。」
そう言ってメロン姉さんと王子に挨拶すれば、「きゃーっ可愛い〜」とかテンション高く喜ばれた。
2人とも子供好きみたいで、もの凄い構ってくれる・・好い人達みたいで良かった。
特に子供好きって事でお母さんと気が合うみたいなのでホッとした。
出来れば四六時中一緒に居て気まずい思いはしたくないもんね〜
しかし、間違って口走らない様に注意しないと・・な。