勝利は勝ち取るもの!
家族会議が終わるまではアビ様とは接触禁止。
私はお兄ちゃんのお膝の上ですが、お兄ちゃんただいま絶賛監視中です。
ナニコレ…可愛すぎるんですけど。
無言が苦痛じゃない。
お父さんが帰って来たようです。
お母さんと言葉を交わしておかえりのチュってやってます。
エロいですね〜2人揃うと色気が半端ないです。
指の間から覗く感じです。もちろんガン見ですけど…
お兄ちゃんは呆れているのか、ガン無視ですけどね〜ハイ…思春期ですからね〜
子供の前でも容赦ないです。。お父さん
あっ。いつもより激しくないですかね?
お母さんの腰から腕を離しませんけど…
そのままこちらに来るようですね〜ええ。
ちょっとお父さんもいつもと様子が違いますね。
何か職場で嫌なことがあったんでしょうか? 初めてですね〜
とりあえずお疲れのお父さんにおかえりの儀式をしましょうか。
脳内作戦会議の成果を観せますよ〜
「お父さん。おかえりなさ〜い」頬を染めて上目遣いですね。
ハニカミの表情も忘れません。お父さん何気にこれ好きですよね〜
今日は今後の家族会議を有利に進めるためにいつもよりサービスさせていただきますよ〜
期待を込めた眼差しで「お父さん大好き〜。抱っこ〜」両手を差し出してフルオープンの笑顔です。
お父さん固まってますよ〜。サービス過剰過ぎたかな?
あっ。復活した〜
よかった。抱っこ作戦成功ですよ〜顔がにやけてるよ。親バカ丸出しですよ〜
さて、追い打ちかけますよ〜 頬にチューですよ。首元に抱きつきますよ〜
これでお父さんメロメロパ〜ンチ作戦は成功したも同然ですね。
しかし残念ながら
お父さんの腕から逃れたお母さんは、そのスキにキッチンに行ってしまったようです。
あ・ご飯の準備中でしたしね。
欲をいえばお父さんに抱っこされ、「お母さ〜ん」と呼び寄せて、両手に花状態の至福の状態で思考能力を奪いつつ家族会議に持ち込みたかったのですが…致し方ありません。
しかし、男の人の首元ってなんでセクシーなんでしょうかね〜 偶然を装い触りますけど。
キスして舐めたいです。
ハッ・・・・ダメ!舐めちゃダメだ!舐めちゃダメだ!
これはお父さん!血管が素敵すぎるけど…
「どうした?」
首元をガン見して煩悩と格闘していると
お父さんは不信がって声をかけてくれたようです。
イケメン半端ないです。笑顔じゃなくても萌えます。
愛してます〜 もちろん抱きつきますよ。大好物ですから…
そこに、お母さんとお兄ちゃんがキッチンから料理を運んできました。
私が煩悩にまみれている間にも親孝行ぶりを発揮していたんですね〜
偉いですね〜さすが私のお兄ちゃんです。
似たもの親子が並ぶと美しいですね〜ヨダレが出てきました〜
お腹も空きましたしね。
とりあえず食事からになるようです。アビ様の分もありますよ〜
あ・・椅子が四つしかないので、そのまま床の上で食べるみたいです。
私の椅子使ってくれてもいいですよ〜 私はお父さんの膝の上でもいいですから…
え。。ダメ⁈
いつもは喜んでくれるのにな〜お父さん。
やっぱり様子が違いますね。
何気にお母さんを気にしている様ですし…
はは〜ん。アビ様とお母さん。昔何かありましたね⁉もしくは嫉妬ですね。
お父さんが嫉妬するほどの方なんですねアビ様〜。期待で早くも妄想が暴走しそうです〜
その二時間後。。無事家族会議は終了しました。
家族以外参加できなかったので
気になっている皆さんのために{家族会議要約}と発覚した事実をまとめます。
お母さんの初恋はアビ様
(お母さんに言わせれば昔の事だし、曾祖父さんに忠実なアビ様は可愛がってはくれても
そういう意味では相手にもしてくれなかったらしいです。)
お兄ちゃんは私がアビ様にキスしたのが許せなかったらしい
(あれ位は動物好きとしてはアリなんだけど、全然意識してませんでした。まぁキスは禁止ですが、お触りは許可をもぎ取りました⤴モフモフのためにがんばりました〜)
お父さんは家に家族以外の人を入れたくないみたいです。
(お母さんにアビ様は家族だと反論されて。しぶしぶ撤回していましたが、人型はNG。それ以外でなら…と妥協案に落ち着きました。あ〜アビ様のお姿を拝見できないのは残念ですが、モフモフのために私も妥協しました。このままではいつまで経っても終わらなそうだったので…)
私は犬・もしくは犬になれる使い魔が飼いたい【切実を強調しました】
(残念なお知らせです。この世界には正確にいう犬は存在しないことが解りました。狼みたいなのはいるようですが、絶滅危惧種らしいです。貰ってきて飼いますとかはよっぽどのことがない限り無理だとか…
正確にはアビ様の姿は狼を改良したお姿だった訳ですね。
では、使い魔は?家族一致で却下でしたね〜まだ早いって〜確かにね。)
そんなこんなで接触禁止令は解除ですよ〜
モフモフですよ〜
そして犬は飼えませんでしたが、時々来てくれるようにおネダリしました〜
アビ様は悩んでたようでしたが最終的には了解を取り付けました。
おネダリのプロを嘗めてはいけませんよ〜
伊達に3年間甘やかされていませんでしたよ〜
勝利は勝ち取るものなのです⤴